「家事や仕事で忙しくて、ちゃんと子どもの面倒をみてあげられない…」
シングルマザーなら、子育てに対してこのような罪悪感を抱えている人は多いのではないでしょうか。
その不安がゆえ、子どもの教育が正しいのかどうか不安になり、パパがいる家庭の子どもと比べてしまうことがありますよね。
「パパがいる家庭の子どもは”できる子”なのに、私の子どもは…」
こう思った経験があるママも多いのではないでしょうか。
実際、私の友人シングルマザーたちは「パパのいる家庭と比べてしまう心理」になったことがあるそうです。
ここでは、そんなシングルマザーたちの「よその子と比べてしまった瞬間」、そして「人と比べない子育てをする方法」についても紹介していきたいと思います。
パパがいる家庭の子どもと比べてしまう瞬間5選
よその子に意地悪をしてしまうとき
友人シングルマザーAさんの体験です。
Aさんの子どもがよその子に意地悪をしてしまうことで、
「厳しく叱る父親、なだめる母親がいてこそ、育児のバランスがとれるのかも…」
このように悩んでしまうことがあるそうです。
Aさんの子どもは、保育園の他の子どもの鞄を蹴ったりといった意地悪をしてしまうそうで、こういったことが起こると「シングルマザーとして子供をひとりで育てる」覚悟を決めたものの、子育てに自信がなくなるんだとか。
保育園から報告を受け、その子どもの親御さんには謝ったものの、その後も何度もいじわるを繰り返してしまうAさんの子供。
Aさんなりに厳しく育ててきたつもりですが、
「やっぱり父親という存在がいるからこそ、子供は反省するのかな…」
このように、パパがいる家庭の子供と比べてしまい、落ち込んでしまうそうです。

子どもの学力が低いと感じてしまうとき
友人シングルマザーBさんは、パパのいる家庭の子どもと比べて、
「私の子どもは学力が低いんじゃないかな…」
こう感じてしまうそうです。
Bさんは特別頭が良いというわけでなく、子どもに勉強を教えてあげるにも苦労するのだとか。
さらに、朝から夕方まで働き、夜は家事で忙しい毎日をおくっているため、そもそも子どもの勉強をみてあげる時間さえ確保するのが難しい状況…。
学習塾に行かせたほうが良いかどうかも迷ったそうですが、そこまで金銭的余裕がないため、塾へ行かせてあげることもできないそうです。
ある日、子どもを公園で遊ばせているとき、パパのいる家庭の子どものママと一緒になり、子どもの学力の話になったことがあるそうです。
そのママの夫は高学歴ということもあって、子どもの勉強は夫がみていて、子供のテストの成績も良好とのこと。
自分が高学歴でない上に、シングルマザーになってしまったばかりに…と、他人と比較してしまい、子どもに対して申し訳なさと悔しさでいっぱいになるそうです。

子供の友達に兄弟ができたとき
友人シングルマザーCさんは、子ども1人の母子家庭です。
そんなCさんは、兄弟がいる家庭の子どもと比べてしまって落ち込むことがあるそう。
夫がいる幸せな家庭のママ友に子どもができたことをきっかけに、一人っ子の我が子と、その家庭の子を比べてしまうようになったそうです。
お兄ちゃんの方がCさんの子どもと同じ年代なのですが、
「弟さんが産まれて、しっかりしたな…」
こう感じることが頻繁にあるのだとか。
弟が出来てから、家族に協力する気持ちや分けあう気持ちが出てきたその子に比べ、一方Cさんの子どもはというと、一人でお菓子を全部食べてしまったり、周囲の人間との協調性もみられません。
公園で子どもを遊ばせていると、やっぱり「お兄ちゃん」という感じで、Cさんの子との差があまりにも大きすぎて落ち込んでしまうそうです。
「夫がいて、もう一人子どもがいたら…」
こう考えると、子どもにも申し訳なくなってしまうのだそうです。
保育園の行事でよその子のパパをみたとき
友人シングルマザーDさんは、保育園の行事でパパのいる家庭の子どもと比べてしまい、落ち込んでしまうことがあるそうです。
保育園の行事は、母の日や父の日、敬老の日など様々なイベントがありますよね。
シングルマザーDさんが、父の日の保育園のイベントに参加したときのこと。
パパがいる家庭の子どもたちは楽しそうに、「パパ!パパ!」とはしゃぐ中、お友達を見て辛そうな我が子を見て、とても切なくなったそうです。
Cさんの子どもは小さい頃に離婚したこともあって、パパの顔も覚えてなければどんな人だったかも知りません。
父の日のイベントだけでなく運動会などのイベントでも、周りの家庭では体力のあるパパが参加しているところへDさんが参加したときも、
「ママ、頑張ってね…」
無理して笑顔をつくる子供を見て、「パパがいる家庭だったら…」と落ち込んでしまったそうです。
子どもに「おしゃれしたい」と言われたとき
友人シングルマザーEさんは、旦那さんがいる裕福な家庭のおしゃれな子どもと比べてしまい、落ち込んでしまうことがあるそうです。
Eさんはパートをいくつか掛け持ちしており、精一杯働いてはいるのですが、それでも旦那さんのいる家庭と比べてお金に余裕があるわけではないそうです。
ある日、そのママ友と子供にばったり会ったそうなのですが、その子どものおしゃれな服装を見て、Cさんの子どもにはそんなおしゃれをさせてあげられないことに大きなショックを受けたのだとか。
そのママ友の旦那さんは大手企業に勤めていて裕福なこともあり、子どもの洋服は全て高級ブランド物でおしゃれなんだそうです。
「○○ちゃんはいつもおしゃれでいいな~…」
Cさんの子供がポツリと呟いたのです。
「パパがいる家庭は子どもにお金をかけてあげられる…それに比べてうちは…」
比較したくなくても、こう思ってしまったそうです。

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他人と比べてしまう心理、人と比べない子育てのコツ
「うちはうち、よそはよそ」
こう思いたいものの、どうしても他の子どもと比べてしまうシングルマザーは多いですよね。
ここからは「他人と比較してしまう」その心理や、「人と比べない子育てコツ」を紹介します。
子育てが間違っていないか確認したいから
シングルマザーはパパのいる家庭と違い、子育てに関することを相談する相手があまりいません。
友人に相談することもあるとは思いますが、友人も子育て歴はあまりありませんから、本当に親身になって相談にのってくれるのは、あなたのご両親くらいではないでしょうか。
一方、旦那さんがいる普通の家庭では、本気で子供のことを考えてあげられる「夫婦二人」で話し合うことができます。
シングルマザーは「私の育て方、間違っていないかな…?」と常に不安です。
そして、自然に他の子どもと自分の子どもを比べ、確認してしまうんですね。
こんなママは、まずあなたの子育てに自信を持ちましょう。
子供のことを第一優先で思いやりながら子育てをしているなら、あなたは間違っていないんです。
その愛情は子供にも伝わっていますよ。

妬み。羨ましいから
シングルマザー生活は、時間もお金も余裕はありませんよね。
ですから、旦那さんがいる家庭の恵まれた家庭環境や経済状況をついつい比べてしまい、「羨ましい」「負けたくない」と妬んでしまうのです。
このような心理は”嫉妬心が強い人”にみられる傾向です。
「○○ちゃんはできるのに、何であんたはできないの!?」
「○○ちゃんができるんだから、できるよね?もっと頑張ろうね」
劣等感が強い分、他人を越えて少しでも優越感に浸りたいために、このように子どもに言い聞かせてしまうことがあります。
自分の子どもが「よその子よりも劣っている」と思うと、自信が持てなくなり、ストレスが溜まってしまいますよ。
子どもを優秀にしたい!という気持ちが強くなればなるほど、子どもの将来を潰してしまうことになりますので、思い当たるママはご注意くださいね。
このように人を妬んでしまうときの対処法としては、子どもを頑張らせるのではなく、あなた自身が自分に自信を持つように努力しましょう。
例えば、「国家資格を取る」でもいいですよね。
国家資格を取れば、社会的地位も高くなりますし、キャリアが積めて年収もあがります。
そうなったら、他人のことなんてあまり気にならなくなりますよ。
子供を比べてしまうのは「あなた自身に自信がないから」とも言えるのです。

自分が比べられて育ったから
シングルマザーではない人でも、人と比べてしまうという人は多いです。
こんな方は「自分が比べられて育った」のではないでしょうか。
「あの子はできるのに、この子はできなくてダメな子ね…」
このように幼い頃からずっと人と比べられて育った人は、人と比べることでしか自分の価値を見いだせなくなります。
こうなると、「褒められたい!認められたい!」という承認欲求が強くなり、「褒められるようにならなきゃ」という考え方が身についてしまいます。
こういう人は、自分の子どもにも「人と比べて勝つこと」を要求してしまいます。
「〇〇ちゃんは○点だったけど、私は〇点だった」
このように他人との比較で満足することは、幸せの本質ではありませんよね。
幸せは、他人との比較では生まれません。
まず、毎日ご飯が食べられることに感謝し、あなたの子供が五体満足で健康なこと、仕事があること…今まで当然だと考えていたことに感謝してみてくださいね。
他人と比較することが、いかに無意味か分かるはずです。

まとめ
もしあなたが他人の子供と比べてしまって、悲しい・辛い・妬ましい思いをしたら、まずはあなた自身と向き合ってみてくださいね。
そして、子どもの時期は「今」しかありませんから、しっかりと子どもとの時間をつくってあげてください。
あなたの子供に問題があるわけでもなく、母子家庭が悪いのでもなく、気持ちが晴れない多くの原因は「あなたの気の持ちよう」だけです。
子育てに不安を抱えるのはシングルマザーだけではなく、パパのいる家庭のママも同じですよ。