仕事や家事におわれ、子どもの面倒をあまりみれないという母子家庭のママは多いかもしれません。
母子家庭の子供は「問題児になることが多い」と言われていますよね。
確かに父親がいない分、母親であるあなたが父親と母親の1人2役をしなければなりませんので、愛情もその分たっぷり注いであげなければなりません。
なぜ母子家庭の子どもは問題児になりやすいと言われているのか、まずは「母子家庭の子どもの悪い特徴」についてみていきましょう。
母子家庭の子どもの悪い特徴
愛情に飢えている
シングルマザーは子供にとっての父親でもあり母親でもありますから、子どもにとっての「親」は、あなたしかいません。
ですので、親から受ける愛情が2人分でなければ、
「もっと構ってほしい」
このように、愛情不足の状態になってしまうことがあります。
子どもはその愛情不足の分を埋めるため、母親に甘えるようになります。
子供の年齢が幼い場合は母親に甘える行為があることは当然かもしれませんが、年齢が大きくなってもこの状態が続くようだと、自立心のないニートとなってしまう可能性もあります。
シングルマザーは仕事や家事で忙しく、なかなか子どもに構ってあげられないことが多いですよね。
シングルマザーは金銭的な経済面でも大変ではありますが、なるべく子どもと触れあう時間をたくさんつくるよう心がけてくださいね。
子供との時間をたくさんつくりたい方は、雇用形態を見直して勤務時間に融通の効く派遣社員や、保険外交員などの働き方もおすすめです。


暴力的になる
前述した通り、愛情に飢えている子どもは「甘えん坊になる」こともあると紹介しましたが、このようになる子どもがいる一方で、反対に、愛情不足が原因で「攻撃的な性格になってしまう」子どももいます。
これは、家庭での寂しさが原因とされています。
シングルマザーで生活が苦しく、昼も夜も働きに出ているママもいますよね。
子どもが小さいうちは、ご両親や夜間保育に預けたりもできますが、子供がある程度の年齢になると、一人でお留守番させているというご家庭も多くみられます。
母親がいない時間というのは、精神が発達しきっていない子どもにとっては非常に苦痛な時間です。
その寂しさを解消するために、他人に暴力を振ったり、物に当たってしまうといった行動にでることがあります。
「昼も夜も頑張って働かなきゃ!」
こんなシングルマザーの気持ちも理解できますが、なるべく子供が孤独を感じる時間をつくらないようにしてあげましょう。

恋愛が下手
子供にとっての両親は、一番身近な夫婦です。
しかしその一番身近な夫婦が、子どもの前でいつも仲が悪く、激しく喧嘩をし、結果的に離婚すれば子どもにも影響します。
このような家庭で育った子どもは、異性を信じられなくなることがあります。
「結婚してもいつか相手は裏切る」
「他人同士が一緒に住んで分かり合うなんて無理」
こんなふうに思ってしまう母子家庭の子どもは少なくありません。
父親の悪口を言わない、子供の前で泣かない、離婚しても幸せそうな母親の姿をみせてあげる…などが大切です。

しっかりしすぎ
しっかりした子供というのは、一見「えらいね~」と褒めてあげたくなりますよね。
しかしあまりにもしっかりしすぎていると、責任感が強すぎてしまったり、人に頼ることが出来なかったり、感情を押し殺してしまう性格になってしまいます。
シングルマザーだからこそ、
「パパがいない分、ママをサポートしなくちゃいけない」
シングルマザーの子供は、同じ年の子どもと比べて”しっかりしすぎている”子供が多い傾向にあります。
実家の両親や担任の先生などは、
「あの子はしっかりしているから大丈夫」
このようなイメージを持ってしまいがちですが、子供自身、実は寂しさや辛さを抱いていることもあります。
「ママは大丈夫だから、もっと頼っていいのよ」
しっかりしすぎている子供には、弱みを吐き出す場を与えてあげましょう。
貧乏母子家庭がコンプレックスになる
母子家庭で育った子供は、成長してから、
「僕(私)は母子家庭で育ったんだよね」
このように生い立ちを軽いノリで話せるようになるものの、両親が離婚したタイミングでは非常に傷ついており、
「友人に母子家庭であることを話すのがコンプレックスだった」
こういう人も多いです。
両親が離婚して父親がいないことやお金がないことなど、母子家庭であることにコンプレックスを抱える子どもは多いものです。
成長とともにそのコンプレックスは解消されていくことがほとんどですが、なかにはコンプレックスを隠してしまったまま成長する子どももいます。
コンプレックスが原因で「上昇志向が高くなる」こともあり、
「お金のない貧乏生活なんてこりごり」
「早く貧困家庭を抜け出したい」
こんな気持ちでとにかく頑張るんです。
なにかの目標に向かって頑張ること自体は悪くはないものの、親であるあなたにとっては、子供自身が本当に幸せなのかどうか不安になってしまいますよね。
家族のことだけでなく、子供自身の幸せを第一に考えられるよう、進路の選択などには気を使ってあげてくださいね。

上昇志向が強い
スポーツや勉強・仕事など、何においても上を目指す向上心はとても良いことですが、「異常なほど」上昇志向が強くなることがあります。
これは子どもの頃、母子家庭で辛い思いをした経験が原因とされます。
「またあの貧困生活にだけは戻りたくない」
「自分の子どもには同じ思いを味あわせたくない」
こんな気持ちが強くなり、常に上を目指すようになります。
こう聞くと一見良いことのように聞こえますが、上昇志向があまりにも強すぎる場合、まわりの人間を労ることができず、自分だけが「上へ上へ」と浮いた存在となってしまうことがあります。
これは心が満たされていない証拠です。
ママはしっかり子供の心のケアをしてあげることが大切です。
子供の悩みの聞き役になってあげたり、お金がなくても幸せに過ごせるような工夫など、うまくお子さんの心をサポートしてあげましょう。

落ち着きがない
行動面では「常に動いていないと落ち着かない」ようなことも、母子家庭の子供に見受けられます。
シングルマザー生活は、子どもにも多かれ少なかれ負担になります。
下の妹弟の面倒をみなければならなかったり、なかには学校から帰るとすぐ家事をしなければならないような、忙しい子どももいますよね。
つまり1日中動きっぱなしの生活をおくるようになることになりますので、「何もしなくてよい」と言われても、どうして良いのか分からなくなってしまうことがあります。
心身に疲労が溜まっているにも関わらず、休み方が分からなくなってしまう子供もいるので注意が必要です。
不良になりやすい
シングルマザーの子供は、ママの影響によって、一般家庭の時間軸とは違う時間軸で生活していることもあります。
特に「朝は早く、夜は遅い」という生活が多くみられる傾向にあり、ママは朝早くに仕事へでかけたまま夜遅くなるまで帰らないことも多いでしょう。
この、「ママのいない時間」は子どもの自由時間です。
どこで何をしていても誰にも怒られることもありませんし、怒ってくれる人もいません。
子どもたちは、自分で自分の時間軸を決めて生活できるのです。
学校に通っている間は学校内での時間軸で生活ができるものの、放課後は何をして過ごしても自由ですよね。
ですから「夜遅くまで公園で遊んでいる子どもがいる」という現象が起きてしまうわけですね。
どんなに忙しくても、ママは子供の行動を把握しておきましょうね。
こまめに連絡を取り合うことはもちろんですが、「きちんと子供と会話する時間」を確保し、お子さんとちゃんと向き合っていきましょう。
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母子家庭の子どもの良い特徴
シングルマザーの子どもの特徴とは、悪い面ばかりではありません。
母子家庭で育ったからこそ、良い子に育つことも多いのですよ。
現実、シングルマザー芸能人のお子さんなどでも、立派な有名大学に入学したり、大きくなってもママとショッピングデートを楽しんだり…ママ思いの子供に育っています。
ここからは「母子家庭の子供の良い特徴」を紹介しますね。


親思いな子供になる
母子家庭の子供は、親思いの優しい子どもに育つことも多いです。
思春期という多感な時期になるにつれ、母親の気持ちが少しずつ判るようになり、親思いの優しい子どもに育つことが多いのです。
シングルマザーは毎日が忙しいですよね。
毎日忙しい母親をみて子どもは育ちますから、
「お母さんが楽になるように、自分も頑張ろう」
こう考えるようになるのです。
大変な思いをして育ててくれたママを、大人になってからもずっと大切にする優しい子どもに育つことも多いです
忍耐強く、自分で考える力がつく
シングルマザーの場合、経済的な余裕がある家庭はあまりありません。
ですから、
「こういうことがしたい」
「これが欲しい」
子供はこう思っていても、現実的に叶わないことがたくさんあります。
だからこそ、自然と忍耐強い子へと成長します。
まわりの子どもが持っているようなおもちゃが欲しくても、母子家庭の子供は家庭の金銭的状況を理解し、母親にわがままを言ったりすることはあまりないでしょう。
そこで、例えば自作のおもちゃをつくるなど、子供は自分で楽しめるような工夫をするようになります。
忍耐強く、クリエイティブな考え方ができるような子供に育つことも少なくありません。

まとめ
子育てって思っているよりも難しいもので、片親だとなおさらですよね。
母子家庭の子どもはよく「問題児になる」と言われていますが、悪いことばかりではありません。
愛情をたっぷり注ぎ、子どもと意思疎通できる時間を確保しておけば、子どもが道をそれるようなことはないはずです。