シングルマザーにとって一番の悩みは「仕事(お金)」ですよね。
未婚でシングルマザーとなり6年経つ私もそうだったのですが、
「母子家庭が仕事をみつけるのは至難の業…」
こう感じている母子家庭のお母さんは多いのではないでしょうか。
保育園の送迎や子供が病気のときなど、子供をみてくれる人がいない場合、仕事を休まなければいけなかったり、最悪の場合、仕事を手放さなくてはいけなくなったり…と思うようにいかないことばかりですよね。
そこで、仕事について悩んでいる方に「育児と両立できる仕事」の1つの選択肢として、私が3年間続けることができた”保険外交員の仕事”をおすすめします。
保険外交員とは保険を営業をする仕事で、よく「生保レディ」と呼ばれている職業です。
保険外交員の最大のメリットは、何よりもスケジュール調整しやすいこと。
子供がピンチの時にでも動きやすいんです。
もちろん、保険外交員の仕事にはメリットだけではなくデメリットもありますので、シングルマザーにとって働きやすい仕事かどうか、順を追ってお話ししたいと思います。
保険外交員の仕事に資格は必要?
保険外交員として入社をしたあと、すぐに保険外交員として働けるというわけではありません。
保険外交員として働くためには、まず最初に「一般過程試験」という試験に合格する必要があります。
難易度はそれほど高くないのですが、専門的な用語が多いので、まずはしっかりと内容を理解しましょう。
おそらく、1か月以内に合格することができます。
試験に合格しなければ研修扱いのままなので、基本的に皆さん一発合格を目指します。
研修中でも日勤分の手当はいただけますので、その点はご安心くださいね。
私は入社した翌月にはまとまったお金が入り、とっても助かった記憶があります。
私が働いていた会社のように、
「試験では、満点を取ってください」
このようなプレッシャーを与えられるところもあるようですが、テキストをしっかり読んで過去問を解いていれば、全く知識がない未経験者でも合格することができます。
私も1か月ほど勉強して、満点で合格することが出来ました。
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保険外交員の仕事
一般過程試験に合格したあと、所属先と担当の訪問先が決まります。
ここでようやく、保険外交員として仕事をスタートすることができるというわけです。
保険外交員の仕事
保険外交員の基本的な仕事内容は、下記のとおりです。
- 担当の訪問先に毎日挨拶して保険の販売をする
- 加入中の保険内容が生活に合っているか再確認してもらう
- 急な入院など、給付金申請手続きのお手伝いをする
「保険」と聞くと嫌な顔する方も多いですが、万が一の場合に備えたり、節税ができたり、将来のためにお金を残せたり…と重要なものですよね。

保険外交員の勤務時間
私の場合、9時半から17時半が定時でしたが、担当の訪問先に夕方訪問する同僚もいたので、終業時間は一人一人違いました。
事前に所属長との面談があるので、ご自身に合った働き方ができますよ。
保険外交員の月収
勤務時間だけでなく、母子家庭のお母さんならその収入面も心配ですよね。
私がいた会社では、入社から数年間は「賞与を含めた保障給」という制度がありました。
毎月手取りで18万円前後ですので、勤務1年目は年収250万くらいでした。
最初は契約をとれなくて当たり前
保険の契約数に応じて手当は上乗せされますが、おそらく会社や販売される保険商品によって変わるので、
「私は営業バリバリ出来るわよ!」
こんな意気込みや意欲がない限り、最初はお給料の上乗せに関してあまり期待はできません。
だって、これから長い間払い続けることになる保険を、知識があやふやな保険外交員新人さんのおすすめするまま契約するなんて、信頼できるか分からないし怖いじゃないですか。
なので、最初は保険の契約を取れなくても全く落ち込む必要はありません。
保険外交員の仕事は、あなたが保険の知識をしっかり身につけることができなければ、結果を出しにくい仕事です。
常に新しい知識を覚えなければいけないので、働きながらも合間に勉強漬けの日々が始まるでしょう。
それでも保険外交員の仕事は、保障給や福利厚生がしっかりしている上、勤務スケジュールも調整しやすい、というシングルマザーにとって嬉しいメリットがあります。
最初の数か月を乗り切ることができれば、うまく仕事をコントロールできるようになるはずです。

保険外交員のメリット・デメリット
ここからは、母子家庭のシングルマザーが保険外交員の仕事をするメリットとデメリットを紹介していきます。
保険外交員のメリット
スケジュール調整しやすい
朝礼後は準備をして担当先に訪問し、帰社してから事務作業をして帰宅する…これが保険外交員のシンプルなスケジュールです。
お客さんとのアポイントの時間帯によっては直行直帰もできるので、
「保育園のお迎えに間に合わない!」
こんなふうに慌てる日は、ほとんどありませんでした。
お給料が最低限保証されている
もちろん勤め先の会社によって違うと思いますが、私の勤務していた会社では、お給料が最低限保証されていました。
保険の契約を取ることって本当に大変ですので、保障給があって安心して働くことができました。
子育てに理解がある環境
私の所属先は新卒の同僚がたくさんいたため、子持ちのママさんは全体の1割もいなかったんですが、会社として「子育てに理解」がある会社だったことがとても有難かったです。
子供の急な発熱で出社できなかったり、保育園から呼び出しがあったとき、直行直帰出来ることはとても助かりました。
最初の1年間は毎月のように保育園から呼び出しがあったので、
「保険外交員の仕事でなければ、クビになっていたんじゃないか…」
こう思うくらいです。
社員の意思を尊重してくれる
大抵の皆さんがご想像している通り、保険外交員の仕事は辛いこともたくさんあります。
悪天候の中でも訪問先に行かなきゃいけない日もありますし、子供の夜泣きが続いて体調を崩して余裕がなかったり…と、恥ずかしながら私も入社から半年経たないうちに、
「もう無理だから辞めたいです」
こんな相談を上司にしたこともあります。
辞めたい原因は何なのか、どうしたら今より働きやすくなるか、所属オフィスを変えたら給料の仕組みがどう変わるかなど、支社長自ら面談をしてくれました。
面談中に泣いて訴えてスッキリしたこともあり、
「また辞めたくなるほど辛くなるまで、もう一度頑張ろう」
こんなふうに気持ちを切り替えることが出来ました。
何よりも一人の社員に対して、支社長自らが親身になって聞いてくれる会社だと分かり、何かあったら相談しようと前向きになれたんです。

保険外交員のデメリット
お客さんに合わせなければならない
急な入院など一時金の申請書を始めとした書類を準備し、お客さんに会いに行くことは担当営業の仕事の1つです。
もちろんお客さんのご都合の良い日が、土日しかないということもあります。
そういったときは、土曜保育を利用してなんとか乗り切っていたのですが、土曜保育は終了時間が早いため、仕事終わりに猛ダッシュをしなければならなかったことがあります。
ただし、土日出勤した場合は実働時間分(半日か1日)の振休が取れます。
スケジュール調整次第で仕事がやりやすくなるかもしれませんので、この点はデメリットでもありメリットでもあるかもしれませんね。

ノルマがある
私の会社はチーム制でしたが、それでも個人個人に毎月の達成目標が与えられます。
全く契約が取れない月は、いろんな人からのプレッシャーが凄くて、打たれ弱かった私はここでだいぶハートが鍛えられました。笑
在籍年数や1年間の成績によってこのノルマは変化するのですが、在籍3年目となるとノルマを達成するのが大変になりました。
お給料から引かれるものが多い
お客さんへの訪問時に持参するお菓子や、契約してもらった時のプレゼント、暑中見舞いはがき、バレンタイン、年末年始のご挨拶品やカレンダーなど…
営業に必須だと思われるものが、全て自己負担だったことは衝撃でした。
何も用意しないわけにはいかないので、泣く泣く準備をしていましたが、出費がかさむ月は1万円近くもお給料から引かれていたこともあります。
お客さんあっての仕事とはいえ、お給料明細をじっとみつめてしまったこともあります…。
また、自宅から会社 / 会社から訪問先までの定期代分に関しては手当がもらえるのですが、お客さんの自宅近くでアポイントとなった場合の交通費は自腹です。
アポイントでカフェを利用するときもたくさんあります。
カフェ代なども全て自分持ちなので、安くて落ち着いて話せるカフェをよく調べていました。
確定申告は自分でやる
今まで会社に任せっきりだった人は慣れるまで大変なところなんですが、保険外交員は「個人事業主扱い」になるため、確定申告をしなければいけないんですよね。
代理で申請してくれる税理士の先生がたまにオフィスにいらっしゃって、確定申告をお願いすることもできたそうですが、私はなかなかお会いする機会がなく、お願いすることはありませんでした。
毎月数千円お支払いするだけで、確定申告に必要な領収書の保管や手続きを教えてくださるそうなので、不安な方はお任せする選択肢もありだと思います。
うっかり領収書を捨ててしまったり、貰い忘れてしまうと、翌年支払う税金が高くなってしまうため必死でした。
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保険外交員は子持ちママにこそ、おすすめ
最終的に私は、ノルマなどの面から保険外交員3年目でデメリットの方が大きくなったので、現在は全く業種の違う会社で派遣社員として働いていますが、保険外交員として働いていたことは、結果として良い経験だったと思っています。
子供がいるからこそ、何かあったときの保障や保険の大切さを伝えられることは素敵だし、今までちゃんと理解しないでうやむやにしていた、お給料から引かれる社会保険などについてもしっかり学べてとても勉強になりました。
デメリットもありますが、シングルマザーが育児と仕事を両立させる点でいうと、保険外交員の仕事はとてもやりやすいと思います。
もし保険外交員の仕事に就こうか迷っている方がいらっしゃっいましたら、私の体験が参考になれば嬉しいです。
