「自然豊かな田舎で、子どもと一緒にのびのびと暮らしたい」
都会で慌ただしい生活を送るシングルマザーのなかには、
「もう都会を離れたい…」
「離婚を機に心機一転、地方でゆっくり暮らしたい…」
このように考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
田舎はどこでも子育てがしやすい環境のように思えますが、本当に住みやすいといわれる田舎は「シングルマザーをはじめとする全ての世帯へ向けた支援制度」が整っています。
今回は、地方移住を視野に入れているシングルマザーにとって、住みやすい地方3つをご紹介します。
» 移住で50,000円プレゼント!地方移住シュミレーションを無料でやってみるシングルマザーが地方都市へ移住する注意点
地方は都心部と比べて給料は下がるものの、家賃をはじめとする物価が安いことが特徴です。
自然に溢れた環境で子育てができることも、母子家庭だけでなく、ファミリー層にも地方都市が人気の理由の一つだと言えるでしょう。
しかし、ご近所との距離感が良くも悪くも近い「地方」では、シングルマザーが肩身のせまい思いをしてしまうことも…。
”村八分”という言葉があるように、残念ながら地方には、外部からの移住を歓迎しない地域もあります。
「田舎になじめるのか不安…」
「仕事はあるのかな…」
「子供の預け先は充実しているのかな…」
このように心配されるママもいらっしゃるでしょう。

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シングルマザーが住みやすい地方都市
そこで今回は、県外からの移住対策に力を入れている自治体を中心に、シングルマザーの住みやすい地方をピックアップしました。
ひとり親家庭をはじめとする移住者の受け入れ態勢が整っており、実際に移住しているシングルマザーもいるので心強いですよ。
兵庫県神河町
兵庫県の中央に位置する神河町は、姫路まで電車で40分という交通に便利な場所でありながら、豊かな自然を有する街です。
母子家庭の地方移住を支援している「ひとり親地方移住支援ネットワーク会議」にも参加しており、現在まで12世帯35人の移住者を迎え入れています。
ひとり親地方移住支援ネットワーク会議
ひとり親家庭の地方移住や就労支援をサポートする、全国各地の自治体で構成される組織です。
移住支援事業の実施に関する情報交換や、都内での合同移住相談会を実施し、現在は以下の6団体が参加しています。
- 島根県浜田市
- 北海道幌加内町
- 群馬県上野村
- 長野県須坂市
- 静岡県伊豆市
- 兵庫県神河町

神河町は移住サポートが充実
子どもを連れて地方移住する場合、何かと不安が募るものですよね。
神河町では、実際に街の雰囲気を体感でき、移住者の生の声を聞ける事業を実施しています。
- 移住者であるプランナーによる相談受付
- 短期無料宿泊施設
- 見学ツアー
- シングルマザー移住者との交流会
定住後の手厚い支援
住居や引っ越し・子育てに係る費用など、シングルマザーが移住した後の支援体制も整っているのが神河町の特徴です。
引っ越し費用助成制度
引っ越しに関する経費の2分の1を、最大5万円まで補助されます。
家賃補助制度
月4万円を超える家賃に対し、最大2万円の補助金が支給されます。
満40歳未満のシングルマザーには、最大10万円まで支給額が引き上げられます。
預かり保育・学童保育使用料助成制度
預かり保育料は月額無料から4,000円まで。
学童保育は月額3,000円で利用可能です。
シングルマザー移住支援拠点施設
移住するシングルマザーの住居や仕事に関する悩み相談や、ジョブトレーニングの拠点として設けられている施設です。
協力会社がドローンや映像編集・ロボットプログラミングを取り扱っている関係で、シングルマザーの人材発掘とスキルアップを目的に、ロボットプログラミングセミナーが催されることもあります。
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鳥取県鳥取市
宝島社の田舎暮らしの本「2019年版住みたい田舎ベストランキング」で、総合1位と高い支持を集めたのが鳥取市です。
若者の定住率や自然の豊かさだけでなく、「子育て世代が住みたい田舎」として評価されていることも、シングルマザーが住みやすい地方であるポイントとなっています。
鳥取への足と住まいをサポート
鳥取県内国内便エアサポート支援事業・交通費助成事業
「鳥取への移住や就職を検討している」
このような理由で、鳥取砂丘コナン空港・米子鬼太郎空港発着の国内便を利用するとき、航空運賃の半額~全額が支援されます。
また、鳥取県内市町村の移住定住相談員に継続的に相談を行いつつ移住を検討している場合には、来県及び県内移動の交通費の助成を受けることができます。
助成には相談員からの推薦を受ける必要がありますが、
「移住先として鳥取がどんな場所かを知りたいけれど、地方への交通費が高く、気軽に足を運ぶことができない」
こんなシングルマザーをサポートする事業となっています。
民間賃貸住宅家賃支援事業補助金
県外から鳥取市内の民間賃貸住宅に入居した、中学生までの子がいる世帯に対する家賃補助制度です。
申請した月の翌月から最長1年間、月額上限15,000円までが補助金として支給されます。
シングルマザーを支える鳥取市の子育て支援
共働き世帯の多い鳥取市では、働く子育て世帯を支援する制度が整っています。
多様化に対応した保育施設の充実
鳥取市内26か所の公立保育園のうち、16か所が延長保育に対応しています。
また、緊急時に対応できる一時預かり施設は、市内10か所、病児・病後児保育は5か所と、シングルマザーが働きながら子育てできる保育環境が整っていることも大きな特徴のひとつです。
ひとり親学習支援事業
子どもの教育費はシングルマザーにとって大きな悩みのひとつでもありますよね。
鳥取市では、ひとり親家庭の児童を対象に、週2回(1回90分)学習の支援を行っています。
市内3会場で実施されており、費用は無料。中学3年生を優先としているため、入試対策にも対応することができます。
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長野県飯田市
都市圏までのアクセスにも優れた豊かな自然に囲まれる長野県は、様々な「移住したい県ランキング」にランクインする地方都市です。
なかでも、長野県の南に位置する飯田市は気候が温暖で、シングルマザーが頼れる子育て支援が整った市となっています。
大都市からの移住者を支える移住支援金
大都市から田舎への移住を考えるシングルマザーの金銭面を大きく支えてくれるのが、飯田市の移住支援金です。
対象となるのは、
- 東京圏(東京都・埼玉・千葉・神奈川)
- 大阪府
- 愛知県
上記3都府県に5年以上在住し、就業にあたった移住者です。
飯田市へ移住し、長野県の求人マッチングサイト上の求人案件で採用が決まれば、最大100万円の支援金を受け取ることができます。
シングルマザーと子どもが安心して暮らせる市
ひとり親家庭ファミリーサポート利用助成制度
保育園の送迎や、長期休業時の子どもの預かり・子どもの軽度の病気時の預かり先として利用できるのが、飯田市のファミリーサポートセンターです。
ひとり親家庭であれば、利用料の半額の助成を受けることができます。
養育支援家庭訪問事業
どこで暮らしていても、1人で子どもを育てるシングルマザーの不安は尽きないものですよね。
飯田市では、育児支援の必要な家庭を緊急、または定期的に訪問し、子育ての指導だけでなく援助を行う事業を実施しています。
訪問するのは保育士・助産師・保健師や心理士といった専門知識をもつスタッフ。
「子育てが心身の大きな負担となっている」
「まわりに頼れる人がいない」
こんな悩みをもつシングルマザーを、長期的視野で支えてくれる事業です。
信州型自然保育園
県の78%が森林である長野県は「信州やまほいくの郷」と呼ばれる、自然保育に力を注いでいます。
園庭を離れ、季節と共に姿を変える自然に触れ合うことを主体とした自然保育は、子どもの自主性と可能性を大きく伸ばす方法として注目を集めています。
飯田市内に16か所あるすべての保育園では、自然保育が導入されており、畑づくりや動物とのふれあい体験・地域交流など、さまざまな活動に取り組んでいます。
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移住者歓迎の地方は母子家庭も住みやすい
海や山に囲まれた自然豊かな田舎では、おおらかな環境の中で子どもを育てることができます。
しかし、のんびりとした地方や田舎のイメージだけで移住・定住を決めると、実際の生活とのギャップに驚くこともあるでしょう。
シングルマザーであるからこそ、就職支援や子育て支援に力をいれている地域をしっかり選びたいですよね。

移住定住の地として人気が高い市町村は、地方の生活スタイルを求める移住者を受け入れる体制に力を注いでいます。
シングルマザーも周囲のサポートを受けながら、安心して子どもと生活することができますよ。
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