シングルマザーがこの先育児にかかるお金や仕事との両立を考えたとき、
「保険外交員はシングルマザーにおすすめ」
こんな求人をみかけることが多いと思います。
実際シングルマザーの私も、悩んだ末に保険外交員として約3年ほど働いたことがあります。
自分でスケジュール調整が出来る仕事なので、保育園の呼び出しにも対応でき、”育児と仕事の両立”という面でいうと、結果的に挑戦してよかった仕事です。
母子家庭のママや子持ちのママで「チャレンジしてみようかな?」と迷っているのであれば、是非とも検討してほしい仕事の1つです。
とは言え、ひとことで「保険外交員」といっても仕事内容は色々ありますので、求人へ応募するときにチェックしておきたいポイントを確認しておきましょう。
保険外交員(生保レディ)の求人種類
個人営業
個人のお客様へ保険商品を提案して販売する仕事です。
一般的な”生保レディ”のイメージがこちらの個人営業ではないでしょうか。
私の場合は担当企業があり、その企業に勤めている会社員の方への保険営業が主でした。
あなたにもお昼休みの時間に、会社の廊下などで「アンケートをお願いします」と声をかけられた経験はありませんか?
私が保険外交員として働いていたときの職務内容はこの個人営業でしたが、総合営業職という位置づけで、基本的な仕事内容は変わりませんが、若手の育成に力を入れた体制がとられていました。
福利厚生に変わりはありませんが、高卒ではなく大卒以上でないと求人募集していない会社もありますので、募集要項はしっかり確認しましょう。
法人営業
個人ではなく、顧客が会社などの企業となるのが法人営業です。
必要な保険の知識は個人営業とほとんど変わりません。
ただし取り扱う保険商品が個人営業とは比べものにならないくらい多く、新人のあいだはアポイントの際に必ず上司と同行します。
対個人よりも保険契約して頂くのは難しいのですが、その代わりインセンティブは個人営業よりも大きな金額になります。
アフターフォロー中心の営業
駅の近くなど、保険屋会社の窓口があるのをみかける方もいらっしゃいますよね。
すでに保険加入しているお客様に対して、定期的に保険内容を確認したり、入院などで給金がもらえるケースを見逃していないかなど、”アフターフォロー”の仕事を主にしているのが、窓口での営業です。
基本的には、お客さんと連絡を取りアポイントを取ってから訪問をするため、個人営業と似ていますが、ご契約頂いているお客さんに寄り添う仕事が多いです。
ライフイベントごとにお祝いやプレゼントを準備している会社がほとんどで、私もお客様のお子様が生まれた時、お祝い品と一緒に学資保険のご案内をしたりといったことをしていました。
内勤事務
内勤事務は、一言でまとめると「保険外交員の仕事をサポートする仕事」になります。
契約手続きの処理に不備がないかのチェックをするなど、直接お客さんとのやり取りはないものの、営業職と同じように勉強して保険の知識を身につける必要があります。
また、こちらの募集はパートタイムや派遣社員での募集も多いので、内勤で事務職をしたい方は募集条件をよく確認してみましょう。
会社によっては営業職を数年やった後に内勤の仕事にチェンジするなど、営業職以外で活躍していきたいという希望を叶えられるところもあります。
私の先輩方が内勤に変わった例としては、教育や人事関係にうつることが多かったですが…。
営業成績によって希望が受け入れられるかどうかが決まっていたので、どちらかというと狭き門のイメージがあることは否めません。

来店型
ショッピングモールや駅の近くでみかけたことがある方も多いでしょう。
名前の通り、お客様が実際に来店され、希望に沿った保険商品の提案をする仕事が「来店型」です。
一度、客として来店したことがあるのですが、アポイントの終わり時間はお客様によって異なるため、「いつも決まった時間に業務を終えて帰ることは難しいのでは?」と感じたことがあります。
勤務時間に関しては、求人応募時にきちんと確認しておきましょうね。

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職場の雰囲気・給料の仕組み・ノルマを面談で確認
私は保険外交員求人として以前働いていた会社以外に、もう1社求人応募していました。
その経験から、同じ保険業界でも会社や募集職種など「入社前に確認しておいたほうがよい」と感じた、下記の3つのポイントを紹介します。
- 職場の雰囲気
- 給料の仕組み
- ノルマ
ひとつずつ解説していきますね。
職場に子持ちママはどのくらいいるのか
私の場合、配属先に子持ちのママが片手で数えられるくらいしか在籍していなくて、正直に言うととても心細かったです。
上司に”子持ちのママ”という方はいらっしゃいましたが、トレーナーとして営業先やアポイントに同行している姿をみて、
「とてもじゃないけど真似出来ない」
と感じるほど、多忙なスケジュールをこなしていました。
実際に働いてみると、仕事に慣れて自分でスケジュール調整出来るようになったのですが、最初は子持ちの職員が少ない会社だと心細いかもしれません。
ちなみに最終的には、保育園のイベントなども計画的に休みを取れましたし、後から入社した子持ちママにスケジュール管理のアドバイスまで出来るようになりましたよ。
配属先のオフィスによって年代が違ったり、同じフロアでも上司によって雰囲気も変わります。
面談の際、職場見学できる機会や実際に働いている方の話を聞く機会を設けている会社がほとんどなので、何となくですが「こういう感じかな」といった感覚が掴めると思います。
もしあなたが女子高育ちでしたらイメージしやすいのですが、女の職場ですから、上司やまわりのメンバーによって雰囲気は本当に変わります。
「子持ちママさんがいるなら、同じオフィスにしてほしい」
こう希望しておくと安心ですよ。
- 子持ちママさんがいるかどうか
- どうやって仕事のスケジュール調整をしているのか
しっかり確認してくださいね。
給料はどういった仕組みになっているか
面談の際、おおまかな給料の仕組みについては教えてくれますが、ほぼ内定が決まったタイミングで、
「ぶっちゃけどのくらいあったら生活できそう?」
と、色々教えて下さったのは衝撃でした。
新人のあいだにもらえる給料は、基本的に、
- 保障給と呼ばれる固定給
- 契約が取れたら上乗せされるインセンティブ
これらの合計額になります。
1年目は賞与金額が決まっている会社がほとんどだと思いますが、私がいた会社では約250万程度の年収になりました。
保障給も勤続何年目までは一定の金額と決まっていますが、年々徐々に下がっていくので、自分の営業力で成果をあげて稼いでいく力が必要になります。
それでも最初のうちは契約が取れなくても月給18万前後はもらえたので、シングルマザーでも安定して働ける仕事だと思います。
保険外交員の仕事は実力主義の仕事です。
目標を達成すると頑張った分が、給料とボーナス時にプラスになるので、自分の評価が目にみえて分かりやすいです。
私がいた会社ではチーム制で目標の数字が与えられ、達成したパーセンテージによって給料とは別にご褒美があったので、営業で伸び悩んでいた時期でも仕事のモチベーション維持に繋がりました。
スタバカードやマックカードなどをゲットして、ご褒美タイムを満喫していましたよ。
「給料面のこと、聞いても大丈夫かな?」
このように不安がらずにしっかりと確認しておきましょう。
ノルマについて
こちらも会社や職種によってさまざまだとは思いますが、「保険業界は離職率が高い」と私自身も感じました。
営業職ですので数字を求められるのは当然ですが、全く成果が出せない状況が続くのは精神的に良くないんです…。
私がいた会社ではありませんが、
「入社して半年以内に何らかの成果が出なければ、辞めて頂くことになります」
面談時にこう言われたことがあります。
さらに、私がノルマを達成できなかったときには「身内や友人など保険の見直しや追加で加入できる保険商品はない?」と、上司に言われたことも…。
保険外交員は、ノルマを達成できなくてピンチになったときのために、日頃から見込みのお客さんを確保しておく必要があるんです。
それが出来なければ、会社や上司からプレッシャーがかけられることがあります。
これが保険業界の離職率が高い理由です。
「もし成果を出せなかったら、辞めなければならないか」
これは会社によってさまざまですので、ぜひ確認しておきましょう。

まとめ
私の場合、保険外交員として働く前に合計3回の面談があり、ほぼ内定が決まった時、最終的な意思確認といった流れで就職しました。
個人的には、私自身が3年続けて働くことができていたので、保険外交員の仕事は”シングルマザーが育児と仕事を両立できる仕事”だと思っています。
子どもに何かあった時にでもスケジュール調整出来る仕事ですので、仕事が決まらず悩んでいるのであれば、保険外交員の仕事を前向きに考えてほしいです。
どんな仕事をしても辛くてしんどいことは必ずありますが、子供に何かあった時でも心置きなく仕事を休んで側にいてあげられる仕事かどうかが、シングルマザーにとって決定的なポイントではないでしょうか。
