*本記事は、シングルマザーと恋愛ののち再婚した男性からの寄稿記事です。
妻と結婚してから、今年で10年目を迎えました。
今から10年以上前の当時の私は、独身で1人暮らしをしており、毎日のように「彼女が欲しい」と思っていました。
職場には、私に好意を持ってくれていて毎日のようにメールをくれたり、頻繁に食事に誘ってくれる女性はいましたが、その同僚には興味が持てず、女友達に、
「誰か彼女紹介してくれない?」
度々こう伝えていたことは、今でも鮮明に覚えています。
その女友達とは、以前の職場の同僚だったこともあって連絡を取り合うことが多く、ある日、1人の女性を紹介してくれたのです。
その紹介された女性というのが、私の現在の妻です。
彼女がシングルマザーだと知ったときの男の本音
実は、妻がシングルマザーだということは知らされていませんでした。
友人の紹介でシングルマザーと出会う
初めての出会いでは、紹介してくれた女友達と妻と3人で、私の住むマンションで食事をしました。
私は初対面の人とはなかなか話すことができないタイプのため、妻とは話しても2言3言だけ。妻も人見知りな性格だったため、私に話しかけてくることはあまりありませんでした。
会話をすることはできませんでしたが、メールの交換をしてその日は別れました。
メールではすぐに連絡を取り合うことができ、1週間後にまた会う約束をしました。
初めてのデートのときも、子供の姿はありません。
2人でデートに行き、帰りは妻の自宅近くの公園まで送り届けました。
「なんで自宅まで送らなくていいのだろう?」
このとき少し疑問に思いましたが、その理由はすぐに判明しました。
子持ちと知らされたときの心理と心境の変化
そして、また1週間後に駅で待ち合わせをしました。
妻の隣には、小さな子供がいたのです。
「その子は?」
「私、実はシングルマザーで…」
こういって、妻は1歳になるその女の子を紹介しました。
正直…パニック状態です。
実は私は子供は好きではありませんでしたし、子供どころか、結婚もしたことのない独身の身でしたので…
ただ、いざ子供と触れ合ってみると、
「子供って可愛いなぁ」
こんな心境の変化があったことを覚えています。
シングルマザーだから付き合えないとか、子供のことを考えたくないなど、それぞれ男性によって考え方は違うと思いますが、私の気持ちは「正直に言ってくれてありがとう」という気持ちの方が強かったです。
仮に「シングルマザーだから」という理由だけで彼女の前を去るような男性は、本当に彼女のことをみているのか正直疑問に思います。

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未婚独身男性からみたシングルマザーの魅力
シングルマザーの魅力は人それぞれ違うため一概には言えませんが、私が妻に対して感じた魅力は、
「母親と女性の2面性がある」
ということです。
彼女は子供といるときは「母親」です。
優しく注意していたり、子供が遊べるキッズスペースをまず優先して探したりと、「子供が1番大切」であることを感じさせられました。
よくよく妻から聞くと、
「子供の前では女性としてではなく、母親でいたい」
こう言われたときには「この人すごい」と思ったものです。
ですが、毎日育児や仕事に追われて疲れたとき、女性としての弱さを感じる仕草をみせることもあります。
「弱みも素直にみせることができる人なんだ」
私はこんな妻を、魅力的に感じるのです。
また、シングルマザーは社会的に弱い立場を経験しているからこそ、人の心の痛みや苦労を理解していると感じます。
懐が深いというのか、自分が一番ではなく、私をはじめ周りの人に対して優先的に気を配ったり、相手のことを考えた思いやりのある発言をしたり。
若かった私は、妻のそんな行動1つ1つに魅力を感じ、刺激を受けたのです。

他人の子供を育てる覚悟
誰かと結婚して、2人で成長していく過程で子供を授かることは漠然と考えてはいましたが、いきなり子供を育てることに多少不安はありました。
経済的な生活面や子供との関わり方など、私自身がクリアしていかなければいけない課題が多すぎて、正直シングルマザーと結婚するのは怖かったです。
いきなり他人の子の親になる覚悟が必要だったため、悩む時期もありましたが、
「妻と一緒に過ごす時間が仕事の疲れやストレスを軽減させてくれること」
これに加えて、子供と過ごす時間も私にとってかけがえのないものだと気づいたのです。
例えば、子供と一緒にお風呂に入っておもちゃで遊んでいると、すぐに喜んでくれます。
「この笑顔、可愛いなぁ」
「あ、顔に水がかかって泣いちゃった!」
このように子供と一緒に過ごす時間が増えるにつれ、「この子の父親になりたい」と自然に思うようになったのです。
そう思えるようになった私は妻にプロポーズし、良い返事をいただくことができました。
未婚の独身男性がシングルマザーと結婚するには、子供を育てていく覚悟と、妻を幸せにする2つの覚悟が同時に必要となります。
特に、子供に関して「自分の子供ではないから愛情が持てない」と考える男性もいますが、「子供と向き合ってないのではないかな」と個人的には思います。
私の場合、自分のための時間はなくなりましたが、子供と過ごす時間が増えたことで心の距離が縮まって、父親になる覚悟ができたと認識しています。

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まとめ
シングルマザーの女性と結婚を考える未婚の独身男性は、「シングルマザーの女性とその子供」に対して、愛情を2倍そそぐ覚悟が必要です。
シングルマザーの女性は、子供がいることで「子供のために結婚できない」と考えている人もいますが、それは間違いですよ。
もし、あなたが魅力的な女性なら、男性はシングルマザーでも近くに居たいと思うものです。
私たちには妻の連れ子の他にも、妻との間に子供を2人授かることができました。
今、家族5人で暮らしていますが、毎日が本当に幸せです。
