バツイチの未婚の母として出産、37歳でシングルマザーになったnaokoです。
私は、40代で子連れ再婚するまでの約4年間、シングルマザーとしてひとりで娘を育てていました。
お金のことや生活のこと、気持ちのうえでも日々精一杯ではありましたが、望んでいた子どもを授かったのだから、なにより、
「シングルマザーでも楽しく子育てしよう!」
こんなふうに思っていたし、
「娘にも人生を楽しんでほしい」
こんな希望を持っていました。
もちろん、お金や時間などいろいろな制約もあるので、すべてのことを自由にできるわけではないですが、考え方や工夫次第でシングルマザーの子育てを楽しくすることはできるはずです。
私がシングルマザーだったとき、子育てで大切にしていた6つのことをお伝えします。
シングルマザーが楽しく生きる方法6つ
1. みんなに愛されていることを伝える
私は未婚で子どもを産んだので、生まれたときから娘には父親がいません。
相手の男性はいろいろ問題がある人で、出産を望まなかったので(そもそも結婚さえする気も起きなかったわけですが)いつかはそのことを娘に伝えなくてはならない日がくると思います。
小さい頃は何もわからなくても、娘が成長してその事実を知ったとき、
「私は(両親に)望まれて生まれてきたわけじゃない」
「生まれてこなくてもよかったんじゃないか」
こんなふうに思ってしまう可能性もあるかもしれない…と私は思いました。
そこで、私は知り合いのカメラマンに頼み、フォトブックをつくることにしました。
お腹が目立ちはじめた妊娠6か月くらいから、出産、そして生まれて半年くらいまでの期間の写真を撮ってもらい、1冊にまとめてもらったのです。
フォトブックのタイトルは『ありがとう』
娘が生まれてきてくれた感謝を込めました。
そのなかには、妊娠中、お腹にいる娘とともに仕事を頑張る私の姿・両親や妹・生まれたばかりの娘を抱いた助産師さんの写真などが納められています。
そして、最後に直筆の「ママ(私)からの手紙」も入れてフォトブックを完成させました。
娘が年頃になったとき、このフォトブックをみれば、
「私は生まれたときから、みんなに愛されていたんだ!」
「たくさんの人に望まれて生まれてきたんだ」
こう思ってくれるのではと思います。
すべての方に「フォトブックをつくるべき」と言いたいわけではありませんし、これはシングルマザーに限ったことでもありません。
しかし、口から発した言葉だけの想いでは忘れられてしまうこともあるので、手紙などのかたちで「あなたはみんなに愛されていること」「ママからの想い」など、残しておくといいのではと思います。


2. 部屋は明るくポップに!
私は実家に里帰り出産をし、娘が生後4か月のとき、仕事復帰にあわせてもともと自分が住んでいた街に戻ってきました。
これまでおじいちゃん・おばあちゃんがいて、にぎやかだった生活がいきなり二人きりになってしまうのは、やはり寂しいものです。
ですから、せめて環境だけでも…と、アパートのインテリアをカラフルでポップな雰囲気にしていました。
古いアパートでしたが、カーテンやクッションなど、ビタミンカラーで明るく元気な色に揃えたり、壁にオシャレな動物のウォールステッカーを貼ったりと、ポップな部屋にするようにしていました。
子どものおもちゃもあったので、決してスッキリした部屋ではありませんでしたが、苦労の多いシングルマザーの子育てで、気持ちだけでも明るくしてくれるポップな部屋はいいものです。
色の力を借り、子どももあなたも元気になれるような住環境にするのは、それほどお金をかけずに出来ることですので、とてもおすすめですよ。
3. 子供との時間を楽しむ
シングルマザーの子育ては大変です。
仕事に家事、子育てをひとりで同時にやっていかなくてはならないわけですから、私自身も当時の日々をよく思い出せないほど、1日1日を必死で乗り切ってきました。
それでも、小さな子どもはママとのスキンシップや一緒にいる時間を求めています。
忙しい日々のなかで特別なことはできなくても、たとえば「料理を一緒にする」などは、子どもにとって遊びにもなります。
我が家では、娘が1歳半のときから一緒に料理を始めました。
まずは簡単なホットケーキから。
大好きだった絵本「しろくまちゃんのほっとけーき」を読んだ後に、一緒にホットケーキをつくったときは写真を撮りました。
今でもその写真をみては、娘とそのときのことを思い出しています。
2歳になったときには安全な「子ども包丁」を買いました。
バナナなどの柔らかいものや薄い野菜なら子ども包丁でも切れますので、毎日のようにお料理ごっことして食事づくりを手伝ってもらっていました。
もちろん、一人でパッパとつくった方が簡単だし時短なのですが、せめて帰宅後の短い時間に一緒に遊べるならと、日々のお料理ごっこは大切にしていました。
ちなみに、娘は本当の料理をしながら遊んだので、おままごとはほとんどしませんでした。
そして、小学2年生の今は、すでに一人でお味噌汁やカレーくらいならつくれるようになっています。
今後、もっと戦力になってくれるのでは…と期待しています(笑)
4. 友人たちの力を借りて記念日は賑やかに
日々の暮らしでは、なかなか誰かを招いたりする時間的な余裕はないですが、娘の誕生日やおひなさま・クリスマスなどの記念日は別。
お祝いの場面で、母と娘の二人きりではやはり寂しいですので、私の友人たちに集まってもらって賑やかにパーティをしました。
友人たちはみな私の状況を知っていますから、子どもでも食べやすいメニューを考えてくれたり、いろんなゲームを企画したりと、たくさん遊んでくれました。
いい友人たちのおかげで、娘は寂しい思いをせずに楽しい時間を過ごしてこれたと思います。
また、娘のことを赤ちゃんの頃から知っているので、友人たちはまるで親せきのように、今でも娘の成長を見守ってくれています。
母子家庭のママが、ひとりですべてのことをするのは大変です。
おじいちゃんやおばあちゃんはもちろん、友人などいろいろな人に関わってもらった方が、子どもにとっても、人の優しさや人間関係を学ぶいい機会になります。
二人きりになりがちなシングルマザーの子育てにおいて、「いろいろな人の力を借りる」ことは、お母さんにとっても子どもにとっても、とても大切なことだと思います。
再婚したタレントの小倉優子さんも、シングルマザー時代の仕事・育児・家事をこなすコツとして「1人で頑張り過ぎないこと」とを紹介されています。

5. お金がなくても楽しむ工夫
私は、娘を保育園に預けながらフルタイムで働いていましたが、養育費を受け取っていなかったこともあり、決してお金に余裕があったわけではありません。
できる限り節約しながら、日々暮らしていました。
一番助かったのは娘の洋服で、周囲からのお下がりやもらいものをフル活用させてもらいました。
シングルマザーだと話すと、友人・知人がたくさん服をくれました。
普通の夏服・冬服に限らず、水着や冬用のつなぎのジャンバーなど何年分も先のものまでもらい、狭い部屋での収納に苦労するくらいでした(笑)
ただ、ブランド品やメーカー品など、品質がいいものも多かったので、何年着ても生地はしっかりしていて、古ぼけたお下がりという感じではなかったです。
小さい子どもですから洋服の好みもうるさくないですし、あっという間にサイズが変わりますので、お下がりを活用したほうが絶対にいいと思います。
リサイクルショップやフリマアプリなどでも可愛い服が比較的安く売っているので、そこからお気に入りの服をゲットしたこともありました。
日常的な遊びも、お金をかけずに楽しんでいました。
小さなころからハサミを持たせて工作をさせていたので、娘はとても手先が器用です。
お母さんによっては「ハサミは危ないからダメ」と禁止しがちですが、ハサミも包丁も使いながらでないと使い方を学べません。
我が家では危なくないものを与えて、どんどん使わせていました。
新聞やチラシで工作や折り紙・ちぎり絵など、子どもは手を使う遊びが大好きです。
娘は小さなころからそのような遊びばかりさせていたので、何かをつくるのがとても得意です。
小学2年生になった今でも、テレビゲームばかりしたがることはなく、彼女なりに工夫しながら何かを切ったり貼ったりして物づくりをして楽しんでいます。
掃除など多少大変かもしれませんが、長い目でみれば、どちらの遊びが本人のためになるか。
工夫が必要な「お金をかけない遊び」の方が、断然子どもの成長には役立つはずです。


6. 年に1度の母と娘の思い出づくり
普段は「お金をかけない遊び」を大切にしてはいても、1年に1度くらいは思い出づくりをしたいと考えていました。
私自身も旅行が好きだったこともあり、年に1度は「母と娘の旅」を企画することにしたのです。
0歳児のときはしませんでしたが、1歳のときは初のロングドライブ旅へ。
レンタカーにベビーシートをセットし、おむつや赤ちゃんグッズをいっぱい詰め込んで出かけました。
雄大な景色をみたり、牧場で馬をみたりした後、小さな子どももOKの温泉宿を探して二人で温泉に浸かりました。
2歳のときは新幹線デビュー。
私自身も生まれてから2回目の新幹線だったので、ワクワクでした(笑)
3歳のときは飛行機デビュー。
小さな子どもと一緒ですから、旅先で楽しめる場所は限られてしまいますが、美術館に行ったり大きな公園にいって白鳥ボートに乗ったりと、いろいろな思い出を作ることができました。
もちろん、写真もたくさん撮っているので、娘と一緒に見返しては「こんなこともあったんだよ」などと思い出しています。
子連れ再婚したので、4歳からは「親子3人旅」になりましたが、これからも1年に1度くらいは旅の思い出をつくり続けていきたいです。

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まとめ
私は、何より「シングルマザーだからできない」と諦めるのが嫌でした。
もちろん、物理的にも金銭的にも実際にできないことはありますが、
「どうやったらできるだろう?」
こんなことを考えながら、子供と二人で楽しく生きる方法をいつも考えていたと思います。
当時は車ももっておらず、雨の日も雪の日も娘と歩きながら「嵐だー」なんてキャーキャー言いながら帰宅したあの日々は、今思い返すととてもよい思い出です。
考え方次第で、たいていのことは明るく楽しくとらえることができるんですよ。

一人で子育てしていると、辛いと感じることや苦労はたくさんありますが、大変なこともうまく乗り切り、できる限り楽しく生きていきましょうね。
そんな頑張るお母さんの姿を、子どもはちゃんとみています。
子どもが楽しい人生を送っていくためにも、お母さん自身が日々を楽しんでくださいね。