海外へ留学したい学生に支給される海外留学奨学金。
留学費用は決して安いものではありませんが、
「海外へ挑戦したい、学びたい」
こんな子どもの夢は、シングルマザーであってもぜひ後押ししてあげたいものですよね。
そんな母子家庭のお母さんが検討したいのが、政府や多くの団体が設けている留学支援制度「海外留学奨学金」です。
この記事では、実際に海外留学を検討中の子どもを持つ筆者が、その種類や利用方法についてご紹介いたします。
留学費用はいくら必要?
海外留学では学費や生活費だけでなく、渡航費用やビザ手数料など実にさまざまな費用が必要となります。
その金額は、留学する国や地域・留学先の学校によっても大きく変わります。
「海外留学したい!」
子どもが留学の夢をもったとき、まず考えなければならないのが、
- どの国で
- 何を勉強したいのか
この2点を考えることが大切です。
また、短期の語学留学なのか、長期的な生活を視野にいれた留学なのか、その留学期間によっても利用できる奨学金は異なるためよく検討する必要があります。
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海外留学の奨学金にはどんな種類があるの?
海外留学奨学金には、
- 給付型
- 貸与型
これら2種類の奨学金があります。
給付型が返済不要の奨学金であることに対し、貸与型の奨学金は後に返済することが条件の奨学金です。
海外留学奨学金の多くは返済しなくていい「給付型」となっていますが、JASSOをはじめとする一部の奨学金では返済義務が発生する貸与型もあります。
申し込み時には、この2点をよく確認しておくようにしましょう。
海外留学奨学金はどこからもらえるの?
海外留学に使える奨学金は、国や地方自治体・民間団体など多くの団体から支給されています。
各団体によって支給条件や金額が異なりますので、ひとつひとつ確認していきましょう。
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)
日本政府が運営する給与型および貸与型の奨学金です。
短期間(8日以上1年以内)の留学から海外の大学での学位取得まで、目的に沿った奨学金が多く用意されているのが特徴です。
経済状況に応じて支給される「第一種奨学金(無利子)」
シングルマザーにおすすめの海外留学奨学金は、無利子の「第一種奨学金」です。
JASSOの「第一種奨学金」は、JASSOに採択された留学プログラムに参加を希望する学生のうち、経済的理由によって修学が困難であると認められた場合に支給されます。
貸与型ではありますが無利子となっているため、金銭的に不安がある方におすすめの海外留学奨学金です。
地方自治体
国内地方自治体や国際交流協会など、住民やその地域に関係のある人を対象に募集している奨学金です。
その多くが給付型の海外留学奨学金ですが、一部には返済が必要なものもあります。
外国政府など
外国政府や関係機関が、その国や地域の大学に留学する日本人を対象に募集している奨学金で、その多くが給付型であるのが特徴です。
募集は国や地域によって異なりますが、希望する年の前年度に応募が締め切られる場合が多いので注意が必要です。
民間団体
民間企業や団体が実施する海外留学奨学金制度です。
スポーツや音楽など、専門分野に特化した奨学金を支給しているのが特徴になります。
海外留学奨学金パンフレットがおすすめ
留学したい国やお住いの地域に合わせた奨学金を探すことのできる、JASSO提供の「海外留学奨学金パンフレット」では、留学先の国や留学内容によって、自分が応募できる奨学金を検索することができます。
問い合わせ先も掲載されているので、すぐに直接連絡することができるのも特徴です。
情報量も豊富なのでぜひチェックしてみてくださいね。
参考 JASSO:海外留学奨学金パンフレット海外留学奨学金の申請時期
海外留学を希望する場合、早い時期から奨学金の情報収集や準備が必要不可欠です。
というのも、募集団体によっては、留学開始時期の1年以上前に応募を締め切ってしまうためです。
特に日本と海外を通じてやりとりをする場合には、書類の取り寄せや郵送などに時間を要する場合もあります。
申請はその多くが直接団体へ申し込むことになりますが、長期留学の場合には在学中の学校との兼ね合いもあるため、担当者とよく相談する必要があります。
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トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム
高校生や大学生のお子様をお持ちのシングルマザーに、おすすめの「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」もぜひ検討対象としてみましょう。
この留学プログラムは、2014年からはじまった官民協働の海外留学支援制度です。
交換留学や単位取得を目的とする留学だけでなく、ボランティアやフィールドワークなど、学校に行かずさまざまな活動を支援する「返済不要」の給付型奨学金となります。
28日から2年以内の期間で学生が自ら留学プランを設計する仕組みとなっているので、留学目的にあわせて渡航先や機関などを自由に設計できるのが特徴です。
公式サイトには留学体験談と合わせ保護者向けのページも充実しています。
お子様と一緒に目を通すことで留学の具体的なイメージをつかむことができますよ。
参考 トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム海外留学奨学金まとめ
今まで日本で生きてきたという枠から一歩踏み出し、海外という外の世界で異なる価値観や言語に触れることは、子どもを大きく成長させることになります。
困難な場面も自分で乗り越えることができたという経験は、自己肯定感やアイデンティティの確立にもつながるでしょう。
また、奨学金制度は利用していませんが、3歳のお子さんを連れて海外移住し、海外で働きながらひとりで子育てをしている強いシングルマザーもいます。

子供の英語力も海外移住することで、飛躍的に伸びたとのことですよ。
「英語を学ばせてあげたい!」
「世界を知ってほしい!」
こう思ったなら、たとえシングルマザーでも諦めたくないですよね。
海外留学に支給される奨学金の多くは給付型となっており、子どもたちの夢を大きく後押ししてくれます。
資料請求や説明会への参加など、まずはチャンスを逃さず積極的に第一歩を踏み出すころから始めてみてくださいね。