再々婚をして、やっと落ち着いた結婚生活を送っている鈴豆です。
ざっくりこの記事を書いている私「鈴豆」の婚姻歴を紹介しますと、
落ちついた再婚生活に至るまでには、さまざまな困難がありました。
そもそも私は1度目の離婚をしたとき、子供が成人して立派に独立するまで「再婚はしないつもりだった」のです。
その決意が崩れて、1度目の離婚から16年経ったときに再婚しました。
今回は、この2度目の結婚で再婚相手と出会ったきっかけについてお話しようと思います。
シングルマザー生活 -2度目の結婚まで-
私がシングルマザーになったのは、子供が1歳になる頃でした。
20歳だったので、子供を1人で育てるためにどんなハードな仕事もできるつもりでいたのです。
若さでしょうね。
そして、常にダブルワークをしながらシングルマザーとして働き続けました。
幸い実家の両親が子育てに協力してくれたので、子供の預け先に困ることもなく、シングルマザーとして恵まれていたと思います。
ですが、ハードなダブルワーク生活を10年以上続け、30歳を超えたとき、身体が悲鳴をあげはじめました。
年に何度も高熱を出すような風邪をひくようになり、その風邪が長引き、喘息の症状を起こすことも度々あったのです。
「そろそろ無理な働き方はやめて、1つの仕事に集中してみよう」
このように考えるようになり、私はある損害保険会社の大手代理店に営業職として就職しました。

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再婚相手との出会い
2度目の夫となった人は、賃貸アパートやマンションの建設を中心に行う中規模のゼネコンに勤務している男性でした。
物件のオーナーに火災保険を提案するため、私の勤務先である損害保険会社の代理店と提携していたのです。
その担当者が、再婚相手となる夫です。
彼の実家は街の小さな不動産業を営んでおり、将来的には家業を継ぐ予定であり、それまで賃貸物件を提案するノウハウなどを学ぶために、その会社に就職していたのです。
彼の家庭環境を知ったのは彼と恋愛関係になってからなので、最初はそんなことは知りませんでした。
私は子供を育てるために必死で営業して新規開拓に躍起になっているのに、彼は家業を継ぐまでの間に仕事をしているだけなので、私のような必死さがありません。
のんびりしていてマイペースなその人柄に、私はつい惹かれてしまったのです。
今思えば、必死に仕事を頑張らなくても、実家の家業を継ぐまでの腰かけなので余裕があったのでしょうね。
私に対して、
「どうしてそんなに仕事を頑張るの?見ていてつらくなるよ」
「もっとラクに生きてもいいんじゃないの?誰かに甘えてもいいはずだよ」
こんなことを言えたのも、彼が苦労を知らない人だったからなのかも知れません。
でも、こんな彼の言葉が魔法のように私の気持ちを楽にしたのです。
彼もバツイチだったことを知り急接近
営業先で知り合った彼とは、打合せで何度も会うようになり、一緒に食事をすることもありました。
最初は私のプライベートな話を中心にしていましたが、そのうち彼は少しずつ自分の話をするようになります。
その頃に、彼がバツイチで子供がいるとわかったのです。
1人娘がいて、元妻が娘の親権者となっているので養育費を払っている、と話をしてくれました。
私はバツイチになってから一度も養育費を受け取ったことがないので、単純に、
「養育費を毎月支払っていて、偉い人だな」
こう思ってしまいました。
今思えば、養育費を払うのは父親として当たり前のことなのですけど、私の境遇と比べて、養育費を払っているだけで「誠実な人」だと思ってしまったのです。
「お互いに離婚歴があり、子供がいる」
この共通点が私たち二人の距離を急接近させました。
仕事以外でも連絡を取り合ったり、飲みに行くような関係になったのです。
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彼が私を好きになった理由は、元妻との違い
私は営業という仕事柄、さまざまな人と会います。
新規開拓をして営業成績を伸ばすことで、どうにか収入を上げたいと思っていたので、夜や休日でも仕事をすることもありました。
そんなとき知り合った彼は「シングルマザーとして必死で働く私」をリスペクトしてくれるようになりました。
というのも、彼の元妻は結婚前に就職経験がなく、飲食店のアルバイトくらいしか働いた経験がないまま結婚して、専業主婦になった方だったのです。
専業主婦となった後はパートにも出たことがなかったそうで、離婚後に娘さんを育てる経済的な力はありませんでした。
ですので、彼は養育費の月6万円以外にも、元妻と娘さんの生活を支えるために送金をしていたのです。
その金額を聞いてびっくりしました。
なんと、養育費の他に14万円、合計20万円を毎月送金していると言うのです。
月に20万円も離婚後に払い続けるなんて、よほどの高収入の人でないとなかなか難しいですよね。
彼の仕事ぶりをみていて、高収入のように思えなかったので不思議でした。
事情を少しずつ聞いてみると「元妻がきちんと収入を得て稼げるようになるまで生活費を支払う」という約束で離婚したことがわかりました。
そして、足りない分は彼のご両親が援助しているということも。
私は「この人、どこまで良い人なんだろう…」と思うようになりました。
それと同時に、良い人過ぎて悪い人に騙されたり、都合よく利用されたりするのではないかと心配になってしまったのです。
2歳年下の彼を「守ってあげたくなるような気持ち」が芽生え、私は彼のことを好きになってしまいました。
今思うと、あまりに温室育ちで心配だったこともありますが、いつも気を張り詰めていて疲れていた私の心を、ホッとさせるような存在になっていたのでしょう。

バツイチ子持ちカップルが再婚に至るまで
私の1度目の結婚は、3年にも満たない短いものでした。
2度目の夫になる人と出会ったときには、離婚からすでに15年ほど経っていたので、結婚に懲りたという記憶はかなり薄れていました。
子供も思春期になり、少し親子の距離感が変化したこともあり、再婚という2文字が頭にちらつくようになります。
ですが、いくら成長したといっても、息子の気持ちを考えると簡単に再婚は決められませんでしたね。
思春期の男の子が、突然知らない男性と一緒に生活するのはかなりストレスに感じるだろうし、何よりも息子と彼の間で私自身が気を使ってしまって、疲れてしまうのではないかと不安が大きかったです。
それに、彼が元妻に支払い続けている養育費と生活費のことも引っかかりました。
経済的に親の援助を受けている彼と再婚すると、
「私が彼を養わなければいけなくなるのではないか?」
このような色んな不安が次々に湧き上がりました。
それに、彼のご両親は、
「バツイチ子持ちを、嫁として受け入れてくれるのか?」
これも心配でした。
再婚をリアルに考えるようになったとき、このまま彼と恋愛している方が楽しいのではないか?とさえ考えるようになっていました。

再婚のきっかけは、息子の決意
シングルマザーとして10年以上生活をしていると、再婚はとてもハードルが高く、ついつい後ろ向きに考えてしまうこともありました。
ですが、ある出来事が再婚を悩む私の背中を押したのです。
それは、息子の決意でした。
私は二人姉妹の次女でしたから、姉も私も結婚して家を出た後は両親だけになります。
婿養子の話も出たことはなかったので、両親も「家に残って欲しい」とは思っていなかったはずです。
ですが、私が離婚して息子と二人で生活している間、私の両親は息子のことを「孫」というよりも自分たちの「子供」のように世話をしたので、息子も「普通の祖父母と孫の関係以上」の気持ちを持っていたのでしょう。
そして息子は、私が再婚を考えていることを薄々感じ取っていたのではないかなと思います。
「俺、おじいちゃんの家に住んでもいいかな」
ある日突然、息子が私にこう言ったのです。
私はすぐに「どうして?お母さんと住むの嫌なの?」と聞きました。
「嫌じゃないけど、そろそろお母さんも結婚した方がいいよ」
息子に気を使わせてしまった…。
息子が一緒にいると、母親が再婚できないと思わせてしまった…。
息子を邪魔な存在だと感じさせてしまったのだろうか…。
私はとても悲しくなり、苦しみました。
息子をそんな気持ちにさせた自分を責めて、彼と別れることも考えました。
息子の本心
なぜ息子が急に結婚をすすめるようなことを言い出したのか、その理由は息子の彼女から知らされました。
息子は、自分に好きな人ができて、彼女と一緒にいると楽しくて…そんな幸せな気持ちを経験したことで、母親がいつまでも結婚しないことが可哀想だと感じるようになったのです。
だからといって、急に他人である再婚相手と一緒に生活するのは嫌だから、気を使わない祖父母の家で暮らしたいと言い出したのです。
彼は彼なりに、母親が幸せになる方法を一生懸命考えてくれていたのです。
そこで私は両親と話し合い、息子は実家で生活することになりました。
私に再婚を考えている人がいることも含めて話し合い、みんなが幸せになれる最善の策を考えてのことでした。
歩いて5分程度の距離とはいえ、息子と本格的に離れて暮らすのははじめてのことです。
結局、2度目の結婚は”嫁姑問題”によって5年と少しで終わってしまいましたが…
母親の幸せを考え、きっかけをつくってくれた息子には感謝しかありません。
2度目の夫となった人のご両親は再婚に反対していましたが、「二人で家業の不動産業を手伝う」申し出をしたことで、徐々に受け入れてくれるようになりました。
ただ、再婚するまでに、元妻への生活費の仕送りを減額するための調停をしなければならず、出会って2年近く経って、やっと私たちは入籍することができました。
バツイチ子持ち同士の再婚は、クリアしなければいけない問題が山ほどあるので、簡単ではないです。
ですが、恐れていては幸せを掴めないので、思い切って前に進むことも必要なのだと実感した経験でした。

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まとめ
2度目の夫となった男性は、やさしく穏やかな人柄で、誰にでも好かれる人でした。
シングルマザーとして片意地を張って生きていると、彼のような穏やかな人柄の男性に癒されたくなることもあるでしょう。
あまり自分自身に負担を強いて無理していると、フラットな状態で恋愛できなくなるので、頑張り過ぎには注意してくださいね。
シングルマザーの方は、心が弱っているときや疲れているときの出会いは、少し気をつけて欲しいと思います。
迷ったときは、ご家族やご友人など周りの人たちに相談して、客観的な意見に耳を傾けてくださいね。
再婚のチャンスはあなた次第でいつでも巡ってくると考えて、気持ちに余裕を持つことが大切だと感じています。
