「こんな仕事もうやめたい!」
退職・転職の理由の第1位は「給料の低さ」
続く第2位の理由は「職場の人間関係」が原因だそうです。
母子家庭という特殊な事情を抱えているあなたは、
- 挨拶しても私にだけ態度が冷たい
- 意地の悪いお局にチクチク嫌味を言われる
- 揚げ足ばかりとられて攻撃されるのはいつも私だけ!
「こんな職場もう辞めてやる・・・!」
「あんな奴と一緒に仕事なんてしてられるか!」
と思いつつ、貯金もなく生活のために仕事は辞められない、ここで弱音を吐いて仕事を辞めてしまったら、シンママのわたしなんかに転職先なんてそうそう見つかるわけない・・・そう思っていませんか?
シングルマザーの転職は難しい、というのは思い込み。実際にシングルマザーでもできる仕事はたくさんあります。
ですが、退職を考えるのはちょっと待って。
職場いじめの対処法があるなら、仕事に慣れている今の職場で働き続けてキャリアを磨きたいですよね。
「なんであんな奴のためにわたしが会社を辞めなきゃいけないの?」
いじめてくる人のせいで、自分が会社を辞める選択をしなくちゃいけない・・・なんてすごくもったいないですよね。
この記事ではそんなあなたに「シンママが職場のいじめに負けないための対処法」を紹介します。
職場いじめの原因は、あなたが母子家庭だから?

会社という組織は「集団心理が顕著に現れる」場所です。
個人でいるよりも「会社という組織」に属している状態は、慎重になり規律に従う傾向になります。秩序第一の組織の中での「シングルマザー」の存在は、社内で少し特別な存在になってしまうことがあるんですね。
また、シングルマザーに対して偏見を持っている人も残念ながら少なからずいます。
「男に対してだらしないんじゃない?」
「男を見る目がないよね。」
「離婚するなんて我慢が足りないんじゃない?」
集団心理とは「異質な存在を嫌う」傾向にありますので、いじめの標的がシングルマザーに向かうことも十分にありえるんですよね。
例えば
- 残業ができない
- 時短ワークしている
- 急に欠勤することがある
「なぜあの人だけいつも残業せずに帰るの?」
「シングルマザーなことを盾にしてずるい!」
事情があるにせよ、周囲からは「あなただけ規律を守っていない」こういった不満を持たれているおそれは十分に考えられます。
母子家庭なんだからおおめにみてよ!
とはいえ、あなたは「母子家庭なんだから理解してもらわないと困る!」という態度はとっていませんか?
「母子家庭だから・・・」と萎縮する必要は全くありませんが、誰かがあなたの残りの仕事を巻き取ってくれているかもしれないこと、まずは胸に手をあてて考えてみてください。
もしあなたが「母子家庭だから私は特別で当然」という態度を同僚にとっていたら。
仮にそういった態度をとっていなくてもきちんと「感謝の気持ち」をいつも伝えられていなかったら…。
そもそもあなたが感じている「いじめ」は、ただの気持ちのすれ違いかもしれません。
思い当たるふしがあるあなたは明日から「ありがとうございます」と感謝の気持ちを言葉に出して伝えてみましょう。
人間関係のすれ違いはコミュニケーション不足で起こることもあります。
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シンママ職場いじめ対処法

コミュニケーション不足ではなく、確実に「職場でのいじめ」を受けているというあなた。
いじめをして誰かを見下し、自分が優位に立っている気分に浸りたい人ってどこにでもいるんですよね・・・。
そういった人は不利な条件をもつ人を見下し、難癖つけて標的にすることでストレスを発散したり、自尊心を保っています。
こんなタイプの意地悪な人からいじめを受けている場合は、一体どのように対処すればいいのでしょうか。
次章では「職場いじめに負けないための3つの対処法」をご紹介します。
1. 無視する・気にしない
いじめに対して「徹底的に無視する」
これが職場で平穏にやり過ごす方法のひとつです。
相手はあなたをいじめて「自分が優位に立っている」「あなたより優れた人間である」と感じて楽しんでいます。ストレスを発散しています。
あなたが悲しそうな顔をしていたり、萎縮した態度でペコペコしていたら相手の思う壺なんです。
いじめはどんどんエスカレートするもの。最終的にはあなたを「退職まで追いやってやる!」と考えている可能性もあります。
あなたが「わたしは全然平気です」と凛とした態度で接していれば、相手は虐め甲斐がなくなってしまうんです。
2. 周囲を味方でかためる
職場の人間全員が「母子家庭を特別視」しているわけではありません。
前述しましたが、
明日から「ありがとうございます」と感謝の気持ちを言葉に出して伝えてみましょう。
こういった心がけひとつであなたを応援してくれる人を増やすことができます。
例えひとりの人にいじめられていても、良き理解者がいると思えばイライラした気持ちも平穏になりますよね。
また、あなたへの理解者が増えるということは、その人があなたの防波堤になってくれるということ。いじめている本人があなたをいじめにくくなるんです。
3. 上へ相談する
そうは言っても「集団でいじめられている場合」や「どうしても我慢できないいじめ」ってありますよね。
特に女性ばかりの職場でのいじめは陰湿ですよね・・・。
- 集団でわざと聞こえるように悪口を言われる
- アラ探しされて、辱められるように嫌味を言われる
- なんでこんなこともできないの?と人格否定される
いじめている本人よりさらに上の立場の信頼できる人間に相談しましょう。
信頼のおける上の立場の人間の耳に入れれば、あなたも心強いですよね。
会社はトラブルを嫌いますので「その上の人間がまともであれば」あなたの訴えに耳を傾けてくれるはずです。
社内での人間関係のトラブルを解決することは、管理職である彼らの仕事でもあります。
あなたは「人間関係の悩みなんて、業務に直接関係ないから相談しにくい・・・」と考えているかもしれませんが、職場の人間関係がうまくいっていないと業務にも支障がでるんです。
わたしの友人の話ですが、彼女は理解のある上司にいじめがあることを相談した結果、いじめている側の人を別部署に配属するよう手配してくれたそうです。
どうしても困ったときは、勇気を出して上の立場の人間に相談するのはとても有効な手段です。
4. パワハラによる労災認定や損害賠償も
相談する上司の条件は「その人がイジメを真摯に受け止められる信頼できる人」であることです。
「上の立場の人間に訴えても、改善もしてくれないし取り合ってもらえない・・・」
考えたくないですがこんなケースも考えられます。
職場いじめは「人間関係のトラブル」だけでなく、悪質ないじめになると”損害賠償請求”できるケースもあるんです。
また「いじめによって心の病気になり、働けなくなった。退職に追い込まれた」場合には労災が認められるケースも。
メールの文面や時にはボイスレコーダーなど、確実に悪質ないじめがある場合は証拠を必ずとっておきましょう。
弁護士に相談するのは敷居が高いと感じる人は、市区町村役場が法律相談を受け付けている場合もありますし、労働局でも労働相談を受け付けています。
転職も視野にいれよう

そもそも、職場の上の立場の人へ相談して解決しないということは「あなたの会社は話になりません」
そもそも管理職である上の立場の人間が、その責任を放棄している。つまり会社の業務が円滑に回らないのです。
社員の人間関係をコントロールできない = 業務が円滑にまわっていない
こんな会社は組織自体が”終わっている”ので、いじめがあっても黙認でお構いなし・・・。
あなたの職場は給料も安く、職員の意見も取り入れないブラック企業なのではないでしょうか。
こういった上司が統率できていない職場は、今起こっている問題が例え沈静化されたとしても、また違ったトラブルがすぐに起こるんです。
こういった場合は逃げるが勝ち。
無駄な時間をその会社に捧げるより、いじめとは無縁の職場へ転職してしまいましょう。いじめによるイライラやストレスがなくなり、圧倒的に気持ちが穏やかになります。
「この会社、何言っても無駄だわ。」
こう思ったら転職の方向で気持ちを切り替えましょう。思い切って資格取得にチャレンジするのもいいですよね。
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さいごに。自尊心がボロボロのあなたへ

ただでさえ、育児に家事に仕事に・・・忙しいシングルマザーにとって、職場の人間関係の悩みは本当に気が滅入りますよね。
人は人格を否定されるようなことを言われ続けると「わたしはダメ人間だ」と自尊心をなくしてしまうものです。
自分に自信がなくなってしまうとミスも増えるし業務の効率も下がります。すると、ますます職場での肩身が狭くなって・・・という悪循環になってしまうんですね。
さらにシングルマザーは「わたしが母子家庭だからダメなんだ」と自分を責めてしまいがちです。
まず職場で頑張るべきことは何をおいても「仕事」です。
仕事のできる人の周りには人が集まります。
あなたをいじめる人も「職場であなたが欠かせない存在」になれば、迂闊に意地悪なこともできなくなりますよ。
あなたに理解のある人を味方につけつつ、あなたをいじめた人を見返してやりましょう。


