「立ち仕事や体を動かす仕事は、年齢的にキツくなってきた」
「事務職の正社員に転職したいけど未経験だし資格も持ってない」
「何かPC関連の資格を取ったほうがいいのかな?」
これまで事務職の経験がないあなたは「なにかPC関連の資格をとればもしかして転職に有利かもしれない」と思っていませんか?
これまでの職種から心機一転、別の職種へ転職する場合は誰もが「未経験者」
未経験分野への転職の場合は「未経験者なら”資格がある方が就職に有利”なケースが多い」ですよね。
事務職の資格として度々目にする「MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)」という資格。
これはWordやExcelなど、Microsoft社のソフトを使いこなす能力を証明する「パソコン関連の資格」です。
「MOSの資格があると事務職やIT系の就職に有利です」
という情報をみかけることがありますよね。
ですが、未経験からIT関係に勤めて約13年目のわたしが判断するには、
「MOSは全く取る必要のない資格」
わたしもはじめて「パソコンを使ってみたいな」と思い20代半ばの頃(その頃は高校や大学でPCの授業なんてありませんでした。笑)MOSの勉強をしてみたことがありました。
そして記憶は曖昧ですが、その時におそらく資格も取ったはず・・・です。
でも、MOSの資格を取ったかどうかさえ忘れてしまうほど「就活で活用したこともなく」「就職にも全く影響がなかった」です(笑)
MOSの資格を否定するわけではありませんが、もしあなたが就職のためにPCのスキルを伸ばしたいと考えているのなら「MOSを受けるより就職に有利な知識」を身につけることをおすすめします。
事務職に必要なスキルとは「情報リテラシー」のみ
事務職に必要なパソコンスキルはずばり「情報リテラシー」です。
情報リテラシー(じょうほうリテラシー、information literacy)とは、情報 (information)と識字 (literacy) を合わせた言葉で、情報を自己の目的に適合するように使用できる能力のことである。「 情報活用能力」や「情報活用力」、「情報を使いこなす力」とも表現する。
*Wikipediaより
Wikipediaを引用しましたが、情報リテラシーとは「欲しい情報を探し出し、使いこなす能力」のこと。
MOSの資格で試されるような内容…例えば「エクセルの関数」
検索すれば「今すぐ無料で」知ることができますよね。
新しいことを覚える度に、「人に教えてもらわなきゃ出来ない」「本を読んで勉強して備える」というのは実務ではスピード的に間に合わないんです。
大抵のことは「検索スキル」でカバーできる
実務では、急に「このデータを○○しておいて」とオーダーされることがあります。
こんなとき、テキストブックを引っ張り出してあーでもないこーでもない…と調べる余裕はありませんよね。「○○さん、教えてください〜」なんて毎回誰かに聞けないですよね。
実際わたしも14年ほど前にMOSの勉強をしました。
資格をもっているかどうかさえ忘れてしまうほどあやふやなのは「MOS対策として勉強したことは、一切実務のときに思い出せなかった」んです。
わたしの属している「IT系の仕事」は進化が早く、実務ではすぐ結果が求められるので「その場で調べてその場で解決する能力」が最重要になるんです。
知りたい情報に即座にたどり着くには「検索」を極めよ!
今、わからないことや知りたいことって「今すぐ」「無料で」検索で調べられるんです。
大事なのは「検索がうまいこと」
検索がうまくなければ欲しい情報にたどり着けなかったり、情報を得るまで時間がかかります。
下記に「覚えておくと役立つ検索方法6つ」を紹介しておきますね。
AND検索
記入方法:◯◯ ◯◯ ◯◯
例:シングルマザー 資格 MOS
半角スペースでキーワードを区切る検索方法です。
キーワードを複数入れて検索することで、欲しい情報が掲載されているWebページを絞り込んで検索することができます。
OR検索
記入方法:◯◯ OR ◯◯ OR ◯◯
例:シングルマザー OR 母子家庭 OR ひとり親
指定したキーワード「いずれかの」キーワードを含むWebページを検索することができます。
「とは」検索
記入方法:○○ とは
例:資格とは
ある事柄についての意味を調べる時に「とは」をつけて検索すると、検索結果でその事柄の説明が表示されます。
-検索
記入方法:◯◯ – ◯◯
例:iPhone – 7s
特定のキーワードを除外して検索する方法です。
例の場合ですと「iPhone」の検索結果から「7s」というキーワードを持つWebページを”除外”して検索することができます。
“検索
記入方法:”○○”
例:”人と比較をして劣っているといっても、決して恥ずることではない”
検索語句と「完全に一致する語句」を検索できます。
「から」検索
記入方法:◯◯ から ◯◯
例:東京駅から大阪駅
道順や所要時間を調べるのに便利な検索方法です。
まず検索上手を目指そう
情報リテラシーが低いと自覚している人は「検索エンジンを使いこなし、情報収集が”早く”そして”正確”にできるようになる」ことを優先させましょう。
データの整理を頼まれ「関数」が必要なときなど、検索が上手ければ「無料で公開されている答え」をすぐに探し出すことができます。
そうなると、複雑なエクセルの関数など暗記する必要ありませんよね。
資格に向けてコツコツ勉強して関数を覚えるよりも、検索スキルを磨いて「情報リテラシーを高める」ことのほうが、よっぽど実務では役立つんですね。
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その他、事務職で役立つスキル
その他「事務職で役立つスキル」を2点紹介しますね。
ブラインドタッチ + ショートカットキー
事務職は「早さ」と「正確性」が求められます。
データの整理や検索・メールの返信などの効率をあげるには、下記の2つのスキルを身につけるといいですよ。
- ブラインドタッチ
- ショートカットキー
ブラインドタッチは難しいように思えるかもしれませんが「慣れ」のみです。
わたしは約14年ほど前にパソコンを初めて勉強しようと心に決めたとき、まずブラインドタッチの練習をしました。
わたしは「北斗の拳」のファンで(笑)アタッ!アタッ!と、2週間ほど夢中で練習したらサクッとブラインドタッチができるようになった記憶があります。
上記は無料ではないですが、検索すれば無料のタイピングゲームなど公開されているはずです。
好きなキャラクターや楽しんでできるタイピングゲームを探してみてくださいね。
ショートカットキーもブラインドタッチができるようになる時点で同時に覚えておくと、マウスで操作するよりも遥かに早く入力ができるようになります。
情報の整理整頓
事務職では「几帳面さ」も求められます。
- 半角全角・機種依存文字を使わない
- ファイル名・フォルダ名の整理整頓
「機種依存文字は使わない」
これは文字化けの可能性を避けるために重要ですし、
「ルールに従ったファイル名をつけ、すぐに欲しい情報を探し出せるようにしておく」
「作業・案件ごとや、日付ごとにフォルダを分けて整理する」
情報の整理整頓ができると、欲しい情報がすぐに取り出せるので作業が早くなりますし、上書きなどのヒューマンエラーも少なくなります。
「デスクトップがいつもぐちゃぐちゃ・・・」
心当たりのあるあなたは、今日から気をつけて直していきたいですね。
まとめ|MOSの資格は必要なし
結論、わたしの持論とはなりますが「MOSの資格は必要ない」でしょう。
「えっ!あなたMOSの資格を持っているの!じゃあ、採用!」とはならないからです。
重要なことは事務職をするために必要なスキルを身につけることであって、MOSの資格を取ることではありません。
デスクワークにシフトチェンジするなら「検索力」「作業が早い・正確」という力を身に着けましょう。この点が人より優れているだけで「できる人」とみなされます。
また、母子家庭の働き方として派遣社員をおすすめしていますが、派遣会社では事務職未経験者に対して、無料のビジネス研修やパソコン研修を行っています。
事務職の基礎スキルを身につけたい方は、こういった無料サポートを利用するのもひとつの方法です。
MOSの資格をとるよりも、「実務に活かせるスキル」が事務職には求められますよ。