3組に1組は離婚すると言われている中で親権を握ることの多い女性はシングルマザーとなり、生活に困窮している方も多いですよね。
その一方で人口が減り続ける地方では、移住者を増やす地方創生の一環でシングルマザーを受け入れる支援を行なっている自治体も多くあります。
都心では待機児童の問題や高い生活費など様々な面でシングルマザーとして子供を育てるハードルがありますが、地方に移住することで生活コストを下げながら自治体から支援が受けられるため、地方への移住を考えるシングルマザーが最近増えているんです。
離婚を機に「心機一転、新しい土地で子供と一緒に頑張りたい!」という前向きな気持ちで人生の再出発をはかる方も多いのかもしれませんね。
- 島根県浜田市
- 兵庫県神河町
- 北海道幌加内町
この記事では上記3県を中心に「シングルマザーの地方移住」について、シングルマザーの地方移住に力を入れている支援制度の詳細や、地方移住のメリット・デメリットなどを紹介します。
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地方創生の予算は2019年度に1,150億円と、昨年と比べ150億円増加し、東京一極集中を脱する為に国を挙げて取り組んでいるプロジェクトです。
若者を地元の大学へ進学させるためであったり、中古の住宅市場を活発化させるためであったり、訪日外国人を地方に呼びこむためであったりと…様々な目的で予算が投じられています。
その中でも移住支援制度は様々な自治体が力を入れており、子育てや医療、また移住者への仕事のあっせんなどシングルマザーにも有利な制度がたくさんあるんです。
特にシングルマザーの移住に力を入れている地方自治体を紹介します!
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シングルマザーの移住受け入れに積極的な都道府県3県
島根県浜田市
島根県浜田市では県外からの定住者の推進を図るため、シングルマザー・シングルファザーの就労人材育成事業を行なっており、2019年時点で8期目の研修生を募集しています。
応募条件
- 現時点で島根県外在住のシングルファザー・シングルマザーの方で、高校生以下の子供と一緒に島根県浜田市に移住する方。
- 浜田市内の介護サービス業・建設業・タクシー事業のいずれかで就業が可能な方。尚、経験や資格の保有は問わない。
- 研修終了後もそのまま浜田市に定住することができる方。
- 研修を始めた時点で満65歳以下の方。
シングルマザーが受けられる主な支援
- 月給15万円以上の給与
- 1年目のみで2万円を上限としますが、家賃半額の補助
- 1年目のみにはなりますが、月3万円の教育資金の補助
- 一部自己負担ではありますが、中古自動車を無償で提供
- 一時支度金として30万円の補助
- 研修が修了した後に同じ事業所で5年の就労が経過した際には、100万円の奨励金
- 業務上の資格取得の支援
兵庫県神河町
兵庫県神河町ではシングルマザー移住支援事業を行なっており、2018年9月末の時点で8世帯23人が移住しています。
自然豊かで子育てをする上での環境が整いながら、姫路まで車で約30分という立地は都会から移住する方も検討しやすいのではないでしょうか。
シングルマザーが受けられる主な支援
- 高校卒業までは医療費は無料
- 所得による変動はあるものの、第一子の保育料無料
また第二子以降は無料
所得による変動はありますが、幼稚園の保育料も無料 - 所得による変動はありますが、小学生を対象とする放課後の学童保育料が月額3,000円。利用時間は月曜日から土曜日午後6時まで利用可能
- 月額4万円以上の家賃部分に最大2万円を上限とする補助
- 5万円を上限とする神河町へ引越し費用の半分を補助。尚、母子世帯の場合は10万円が上限
何より移住されているシングルマザーの方が多くいらっしゃるのは検討しやすい材料になります。
参考 シングルマザー移住支援事業
北海道幌加内町
北海道幌加内町以外に住んでおり、中学生以下の子供と同居しているシングルマザー・シングルファザーの方で、同町に移住・定住しながら町内の介護施設で就労できる方を対象として支援制度を設けています。
現在では5世帯14名の方が移住しています。
シングルマザーが受けられる主な支援
- 月給17万円の給与の保証
- 養育中の最後の子供が満18歳を迎え、最初の3月31日まで月額3万円の養育費の補助
- 月額3万円以上の住宅に居住した場合、上限3万円を限度とする半額の補助
- 幌加内町への引っ越しに伴う準備金として20万円の補助
- 幌加内町で定住し、介護施設での就労が5年経過した際に50万円、10年経過した際に100万円の助成支援
このような様々な移住支援が自治体によって設けられています。
上記であげた3つの自治体は、特にシングルマザー・シングルファザーの移住に対して積極的に取り組んでおり、移住された方の実績もあるおすすめの自治体です。
自治体側にも職業支援をすることによって「働き手が増える」というメリットがありますので、移住の相談には親切にアドバイスがいただけるんですよ。
地方移住についての疑問点や質問がある方は、まずは気軽に相談してみましょう。
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地方移住のメリット
心機一転、ゼロからスタートできる
シングルマザーの方の中には「誰も知らない土地で、ゼロからやり直したい」と考える方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。
これまで過ごしてきた土地にしがらみがある、もう忘れてしまいたい…そんな気持ちを持つシングルマザーにとって、住む場所も仕事もすべてをゼロからやり直せる地方移住は絶好の制度ですよね。
自然豊かな土地で子育てできる
豊かな自然の中で子供を育てたいと思う方は多いはず。
俳優の柳葉敏郎さんも子育ての環境を優先されて、秋田の自宅から東京に通っているそうです。
都心に人口が集中する理由のひとつとして「地方に仕事がない」ことがあげられますよね。
仕事がないからしょうがなく…と都心に出ているという方も多いと思いますが、地方移住支援を利用すれば、生活する上で不可欠な「経済的な不安」を解消できます。
都会と比べて待機児童も少なく、子供にとっての環境もよい地方へ移住することはシングルマザーの一つの選択肢ではないでしょうか。
余談ですが、子供の英語教育のために、物価の安いアジアなどへ海外移住する母子家庭も年々増えているんですよ。

仕事付き・家賃補助付きなど手厚い支援が受けられる
「田舎に移住して、仕事がみつかるか不安」
前項の例だけでなく、地方移住支援に力を入れている地方自治体はたくさんあります。
田舎暮らしというと農業のような一次産業の仕事しかないイメージをもたれる方が多いですが、高齢化が進む地方では医療・介護関係の仕事や、事業継承、またフリーランスとしてIT関連の仕事に従事したり、助成金を利用して起業する…といった様々な働き方が可能となっています。
介護職をはじめとする指定業種の研修と、生活のための補助金を給付する事業もありますし、地域おこし協力隊として働く場合は、家賃が無料になるケースもあります。
地域の人々とふれあいながら、自分が活躍できる仕事や、希望の働き方について、じっくり検討することができるでしょう。

生活費が安い
土地や空き家が余っている地方は、今後も家賃の下落が続く流れにあります。
ですので、地方移住された方の中には東京と比べて家賃が10分の1になったという方もいらっしゃるんですよ。
家賃が安くても、東京と比べた平均時給が半分になるわけではないので、安定した仕事さえ確保できれば圧倒的に生活コストが安くなります。
地域との関わりが深い
都心は単身世帯も多く住んでおり、引っ越しも頻繁に行われるため地域との関わりは希薄になりがちです。
地方であれば、たとえ自分の子供でなくても目をかけてくれる大人がたくさんいます。
また、昔に比べて子供の数が減った影響もあるので、地域全体で子供を大切にする流れもあるでしょう。

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地方移住のデメリット
交通網が不便
地方移住の弱点は「車がないと生活できない」こと。
特に都心から移住してくるシングルマザーは、免許を持っていなかったり、新しい車を買わなければいけない方もいらっしゃるでしょう。
シングルマザーにとって車購入の負担は大きいですよね。
電車を使える地域であっても、都心に比べると本数が少ないなどの問題がありますので、移住先を考える際には田舎と都会のバランスは重要になります。
村八分・地域のコミュニティに合わない
地方というのは長くからその地に住んでいた人たちが作り上げてきた文化やコミュニティがあります。
縁もゆかりもない土地に移住した場合、よそ者扱いされて村八分にあったり、文化や風習が肌に合わない可能性があります。
地方への移住を考える際は、上記にあげたような「本気で移住者を受け入れる取り組み」をしている地方自治体や、実際に移住された方のアドバイスを受けられるような体制が整っている地域が望ましいでしょう。
病院が少ない
地方は病院の数が限られています。
病院をたらい回しにされる、というニュースを見たことがある方も多いと思いますが、地方の人手が足りていないのは病院も同じ。
国も地方に医師を呼び込もうと様々な対策を行なっていますが、なかなか進んでいないのが現状です。
万が一の緊急時のために、かかりつけ医をみつけておくことや、より健康に気をつける必要があります。
» 移住で50,000円プレゼント!地方移住シュミレーションを無料でやってみる母子家庭の地方移住まとめ
シングルマザーの方が移住する上で具体的な支援を行なっている地方自治体や、移住する上で考えるべきメリット・デメリットをご紹介しました。
上記の地方以外にも様々な対策を行っている地方自治体はあります。



また、年度によって予算や対策が変わったりもするので、地方移住を検討しているシングルマザーの方は、最新の情報を常にチェックしていることが重要です。
近年、ネットインフラの発達で情報の早い遅いなども都心と地方で差がなくなってきました。
今後、自動運転や遠隔での医療診断・手術など、今まででは考えられない技術が発達することにより、さらに地方へ移住する方が増える可能性は高まっています。
また、地方移住の受け入れ地域だけにこだわらず、家賃が安く、シングルマザーの子育て支援に力をいれている地域への引っ越しも、ぜひ検討してみてくださいね。
「都心に住みつづけるべきか、地方移住制度を利用するか…」
どんな環境で生活するのがあなたとお子さんに合っているのか、十分に情報収集した上で、お子さんとの新しい生活をスタートさせましょう。
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