バツイチの未婚の母として出産、37歳でシングルマザーになったnaokoです。
シングルマザーとして頑張っていた41歳の時に、飲食店の店主をしている男性と出会い、約1年の交際期間を経て子連れ再婚しました。
*私の再婚体験談は下記からどうぞ
» SNSでの出会いがきっかけで再婚!37歳シングルマザーの恋愛
我が家のように、妻か夫、もしくは両方が子連れで再婚した家族のことをステップファミリーと言います。
子連れ再婚を成功させ、幸せなステップファミリーになるには、
- 再婚に対する子供の気持ち
- 養子縁組など法律上の問題
- 子供と再婚相手との関係性
再婚までの道のりだけでなく「養子縁組」などの法律上の問題もあり…子連れ再婚では、たくさんの問題を乗り越えなければなりません。
ただ、その数々の問題を乗り越えてきたからこそ、血の繋がった普通の家族以上に絆は深まっていると日々感じています。
そんな私の体験を通し、子連れ再婚を成功させ幸せなステップファミリーになるための心構えやコツをお伝えします!
シングルマザーの再婚までの道のり
私が再婚した相手は、仕事も真面目で性格も穏やかな優しい男性でした。
ですので「結婚する相手」として問題はなかったのですが、子どもとの関係においてはやはり心配でした。
私は未婚の母なので、娘にはこれまでに「パパ」と呼べる人はいません。
母娘二人で楽しく暮らしてきたのに「いきなりパパができることをどのように娘に受け入れてもらったらいいだろうか」と悩みました。
彼と出会った時、娘はまだ3歳でした。
最初は「ママのお友達なの?」と聞いていましたが、彼と娘の3人でよく公園に行ったり、家で遊んだりする時間を重ねていくなかで、
「○○さんと一緒に暮らそうかと思うんだけど、どう思う?」
こんなふうに娘に聞いてみたのです。
彼と娘が楽しい時間を多くつくっていたことで、
「いいと思うよ!」
娘はすぐに賛成してくれました。
我が家のように子どもが小さい時の再婚ならば、とにかく相手の男性を交えて、子どもが楽しいと思える時間をたくさんつくることです。
お相撲ごっこや虫とりなど、男性だからこそ一緒にできる遊びの機会をたくさんつくったことで、娘はすんなりと「3人の楽しい暮らし」をイメージできたのだと思います。
遊び以外にも、結婚前から保育園の送迎を一緒にしてもらうなど、子どもとの触れ合いはできるだけ多くしたことも、彼にとってもパパの自覚が生まれやすかったと思います。
おそらく再婚してから子どもとの関係をつくるのでは遅いでしょう。
子どもの年齢にもよりますが、再婚して家族になる前に、いかにパパと子どもの心を通わせることができるかがポイントになるのではないでしょうか。
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子連れ再婚における法律上の問題
彼と娘の関係もよく、それぞれの両親にも認められ、あとは婚姻届を市役所に出すだけという段階になって、初めて知ったことがありました。
法律上、子連れで再婚して入籍届を出した後に何も手続きしないでいると、
「子どもの戸籍は、夫婦の戸籍と別になってしまう」
という戸籍上の問題があることです。
入籍をすると私は自動的に夫の戸籍に入りますが、子どもは私の戸籍に残ったままで苗字は変わりません。
法律のことをよくわかっていなかったため、窓口でそう言われた時はとても驚きました。
子供の戸籍はどうする?3つの選択肢
私たち夫婦には3つの選択肢がありました。
- 普通養子縁組を結ぶ
- 特別養子縁組を結ぶ
- 養子縁組を行わない
普通養子縁組を結ぶ
多くの再婚家庭は「普通養子縁組」を選ぶようです。
普通養子縁組を結ぶと、子どもは再婚相手の実子と同じ扱いになり、苗字も夫の姓になりますし相続権も発生します。
そして、子どもは前の夫と再婚相手との両方に親子関係ができることになります。
ただ、私の場合は未婚で子供を産んだこともあり、元々戸籍上の夫はいません。
さらに普通養子縁組を行うと、戸籍上の表記は「養女」(男の子の場合は養子)になります。
私としては、夫との関係が「養女」なのは理解できても、私の実子なのにもかかわらず、夫婦の戸籍に娘が「養女」と書かれるのはすごく嫌でした。
結局こういった理由で、普通養子縁組はやめました。
特別養子縁組を結ぶ
もう1つの「特別養子縁組」は、前の夫(実の父親)との縁を切りたい場合などに行われる、特別な事情をもつ養子縁組の形です。
特別養子縁組を結ぶと前の父親との親子関係はなくなり、相続権や扶養義務もなくなります。
新しい戸籍にも「長女」と記載されるなど、再婚相手の実子に近い状態になるため、未婚の母の私としてはこちらのほうがいいかなと思いました。
ただし、
- 家庭裁判所での「審判」が必要なこと
- そう簡単に認められるものではないこと
これらを市役所の戸籍担当部署の方に言われ、結果的に断念しました。
養子縁組を行わない
結局私が選んだのは、養子縁組をしないことでした。
娘を再婚相手の戸籍に入れない、苗字だけを一緒にする「子の氏の変更許可申立て」だけを行ったのです。
この「子の氏の変更許可申立て」は、家庭裁判所に行って手続きすれば、特別な事情がない限り許可され、再婚した私と子どもは同じ苗字を名乗ることができます。
法律的には夫と娘は親子関係にはないことになりますが、私は法律上のことよりも”実際の関係”の方が大事だと思ったため、この方法を選択しました。
戸籍上の表記は「夫」「妻」「妻の子」となります。
ただ、私としてはこれが一番事実にピッタリなので満足していますし、娘が大きくなった段階でなんらかの説明をする必要はあるものの、今のところこの状態でいいと考えています。
もちろん、私とは違い、なにより法律上の関係が大事だと思うシングルマザーならば、再婚時に養子縁組をした方がいいと思います。
しっかりと再婚相手と相談してから、手続きを行ってくださいね。

子連れ再婚後も幸せをキープする秘訣
再婚までの手続きには問題もありましたが、一番大切なのは家族になってからの日々の暮らしですよね。
ステップファミリーになってから現在まで、私が大切にしていることは次のことです。
子どもとの思い出を共有する
パパの存在を娘が受け入れられるのかも心配でしたが、子どもの扱いに慣れていない彼がいいパパになれるのだろうかという不安もありました。
ですが、実の母である私だって「いい母親」かといえばそうじゃないところもたくさんあるのだから(笑)、焦らずに一緒に育っていけばいいんだと思うと気が楽になりました。
ただ、夫は私とつき合うまでの娘についてよく知りません。
ですので、出産のときのこと・赤ちゃんの時のこと・これまでの成長過程でどんな楽しいことやツラかったことがあったかなどを、夫になるべくたくさん伝えるようにしています。
写真や動画などもみせながら、夫が知らない過去の思い出をたくさん共有することで、夫も自然と娘の成長を感じるようになったと思います。
もちろん、ステップファミリーになってからの思い出をたくさんつくることも大切ですよね。
たくさん写真を残し「あの時はこうだったね」と話す機会を家族で多くもつことによって、より絆が深まり、ごく普通の家族と何も変わらない関係になっていると感じています。
パパと娘の時間は楽しいものに
娘が4歳の時に再婚したこともあり、しつけの問題や学校のこと・友人とのトラブルなど、子どもを叱る場面も多々あります。
パパとして夫が叱ってくれることもありますが、私は「パパと娘は楽しい思い出をたくさん作ることが何より大切」だと思っているので、叱るのは基本的に私の担当にしました。
時と場合にもよりけりかと思いますが、なぐさめたり応援したりする「いい役」をパパにやってもらうことで、パパと娘の関係性を良いものにした方が、私たちのようなステップファミリーにとってはいいと考えています。
また、小学生になった娘はテレビゲームをやりたがるようになりました。
我が家では「ゲームはパパと一緒にやる」というルールをつくり、楽しむようにしています。
私自身ゲームはしないのでその方が助かりますし、娘には「パパとの時間」をたくさん作ってほしいからです。
女の子は成長するにつれて男親との距離感が難しくなるので、まだ幼い今のうちにたくさん触れ合い、楽しく過ごすというのは、ステップファミリーに限らず大切なことでしょう。
でも、ステップファミリーだからこそ、より多くそのような機会を持つように心がけています。
お風呂もまだ3人で入っています。
さっさと洗って出たい気持ちもありますが、3人で入ることのできる今の時間を大切にしたいので、お風呂でも遊びを取り入れ、楽しい入浴タイムになるよう工夫をしています。
パパを大事にすることで家族の絆が強まる
これもステップファミリーに限ったことではありませんが、
「パパのおかげだね」
「パパに感謝しようね」
娘にこのような言動をするように心がけています。
私と娘は元々の関係性があるけれど、パパとのしっかりとした絆をつくるために、パパの存在感を高めるようにする必要があると思うからです。
もちろん、大げさにパパを持ち上げる必要はありません。
日常の中での感謝をちゃんと口にしているだけでも、家族の絆は強まると思います。
実際、再婚したことで金銭的には前より楽になりました。
「パパのおかげで旅行に行けたね」
「パパがいるとドライブに行けて楽しいね」
当たり前のことをちゃんとパパに感謝し、パパを大事にする発言を意識的にすることは、私たちのようなステップファミリーにはとても大切なことです。

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まとめ
子連れ再婚してステップファミリーになると、法律上のことなど普通の家族とは違う問題もいろいろ出てきます。
でも、見方を変えると、普通の家族以上に「家族の形」をみつめられますし、「家族のつながりを大切にしよう」と意識できる関係性とも言えるのです。
血が繋がっていないからこそ、意識して良い関係を作ろうとすることはけっして辛いことでも悪いことでもありません。
これから子連れ再婚をしようとしているシングルマザーの皆さんも、ステップファミリーを否定的に捉えたり、不安に思うのではなく、
「ステップファミリーだからこそ、より家族の絆を深めることができる」
このように考えて、楽しく幸せな家族関係をつくってくださいね。