シングルマザーに介護福祉士の資格はおすすめ?資格のとり方や働ける場所まとめ

シングルマザーに介護福祉士の資格はおすすめ?資格のとり方や働ける場所まとめ

子どもとの安定した生活を求めるシングルマザーにとって、国家資格である介護福祉士を取得することは安定した収入を得る最良の方法のひとつと言えます。

ですが、実際に介護施設で働くことを考えると、

未経験でも大丈夫?
介護職って夜勤が必要なのでは…?

このように心配な要素も多い仕事ですよね。

この記事では、介護福祉士の資格取得を考えるシングルマザーの方へ、実際に介護現場で働きながら介護福祉士となった筆者が資格の取得方法や収入面・福祉現場の実態についてご紹介していきます。

介護の資格を検討中の方や、介護職に興味のあるママはぜひ参考になさってくださいね。

介護福祉士資格のとり方

子どもを育てるために”国家資格”をとることにはとても惹かれるけれど、介護が全く未経験のわたしでも介護福祉士になれるのかな…?

介護福祉士の取得を考えているシングルマザーの中には、このように自信がなく、資格取得に対して悩まれている方もいらっしゃるかもしれませんね。

介護福祉士の資格をとるには、年に一度行われる介護福祉士国家試験に合格しなければなりません。

国家試験を受験するにはある一定の条件が必要となり、そのためには3つのルートが用意されています。

介護人材の処遇改善について

出典:厚生労働省「介護人材の処遇改善について

最短ルートで介護福祉士の受験資格をとることができるのは「養成施設ルート」ですが、施設へ通う費用と時間が必要となるのが難点です。

子どもとの生活を第一に考えるシングルマザーには、介護施設に勤務しながら資格取得を目指す「実務経験コース」がおすすめです。

未経験から介護福祉士を目指す実務経験ルート

実務経験ルートでは、全くの未経験からでも国家資格である介護福祉士の取得を目指すことができます。

さらに、実際に介護現場で働きながら収入を得ることができるので、生活に不安を抱えるシングルマザーでも安心ですね。

注意しなければならないのは、国家試験の資格を取得するためには、3年以上の実務経験だけでなく「介護福祉士実務者研修の受講」が必要となることです。

介護福祉士実務者研修(以下、実務者研修)は介護ニーズの多様化に伴い、介護福祉士の資質向上を目的に生まれた重要な研修です。

国家資格である介護福祉士を受験するには「実務経験だけでなく、実務者研修を受けることによって必要な知識を知っておいてくださいね」ということなのですね。

この研修は特別な資格がなくても受講することができるため、介護現場に就職する前に修了しておくこともおすすめです。

働きながら、介護資格を実質0円でとれる就職支援センターの「キャリアアップ応援制度など利用するのもいいですね。

0円キャリアアップ応援制度あり!

この研修を修了しておくことで就職先の幅も広がり、初任給のアップも望むことができますよ。

介護福祉士ってどんな仕事?

介護福祉士ってどんな仕事?

高齢化社会に向けて需要のある仕事だというのは理解できるけど、実際介護福祉士ってどんな仕事をするのだろう。自分に務まるのかな…。

国家資格である介護福祉士という仕事に魅力を感じながらも、常に人手不足が叫ばれる介護の現場に不安を持つ方も多いのではないでしょうか。

介護福祉士は社会福祉及び介護福祉法で定められた、介護現場で唯一の国家資格です。

介護福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもつて、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護(喀痰吸引その他のそのものが日常生活を営むのに必要な行為であつて、医師の指示の下に行われるもの(厚生労働省令で定めるものに限る。)を含む。)を行い、並びにそのもの及びその介護者に対して介護の指導を行うことを業とする者。
出典:「社会福祉及び介護福祉士法」(昭和62年法律第30号)第2条第2項

ここで「心身の状況に応じた介護」とあるように、介護福祉士の仕事は利用者の介護状態により大きく変わってきます。

食事や排泄・入浴といった基本的生活に関わる介護から、自宅から施設までの送迎・家庭内での生活支援・施設でのレクリエーションをはじめとする余暇の提供など…介護内容は様々です。

また、利用者の家族との関わりも重要な仕事のひとつとなってきます。

介護福祉士が働く場所

筆者はデイケアで介護福祉士として働いていましたが、その中でも利用者の介護度や身体状況・家庭環境によって支援の内容を大きく変える必要がありました。

働く職場によっては身体的な負担や業務内容も違ってくるので、ぜひ自分に合った施設を選んでくださいね。

特別養護老人ホーム

「特養」と称されることも多い公的な介護保険施設です。

要介護度3以上の高齢者が入居しているため身体介護が多く、夜勤もあります。

デイサービス

通所介護とも呼ばれ、高齢者が日帰りで通い食事や入浴・レクリエーションを楽しみながら過ごす施設です。

この中でも主治医の指示の下、身体機能回復を目的にリハビリを行う施設をデイケアと呼びます。
要支援1から利用でき、利用者の送迎業務も必要となります。

土日祝日は閉所となる施設が多いのが特徴です。

グループホーム

要支援2以上の認知症高齢者を対象とした介護施設です。

小規模施設で家庭的な雰囲気を重視しているのが特徴で、施設内にはキッチンがあり、少人数で共同生活を行う施設が主となります。

介護老人保健施設

「老健」と称されることの多い、在宅復帰を目標とした医療ケアやリハビリを中心に行う施設です。

特養と同じく高齢者が入居する施設ですが、在宅復帰の観点から一定期間で退去することが前提となっています。

訪問介護サービス

利用者の自宅を直接訪問し、入浴や排泄・食事などの身体介護・調理や洗濯といった生活援助を行うサービスです。

介護福祉士は家族やケアマネージャー、医療機関と連携しながら利用者のニーズに合わせた介護支援を提供します。

以上のような高齢者施設の他にも、

  • 身体障害者施設
  • 精神障害者福祉施設
  • 知的障害者施設
  • 社会福祉施設

といった多くの職場で介護福祉士の活躍が求められています。

国家資格であり、人と関わる介護福祉士はシングルマザーの多様な働き方に対応できる資格だということが分かりますね。

介護福祉士の収入はいくら?

シングルマザーにとって、仕事のやりがい以上に重視したことといえば、やはり介護福祉士の収入面ですよね。

介護人材の処遇改善について2

出典:厚生労働省「介護人材の処遇改善について

ご覧のように、介護職員の平均給与は他業種だけでなく、医療福祉現場で働く他の職種と比べても低い位置にあることが分かります。

ですが、介護業界の人手不足は深刻化しており、近年は処遇改善への取り組みが強化されているのも事実です。

厚労省による平成30年度の実態調査によると、処遇改善加算を取得している施設の職員の平均給与は1年間で月額14,000円近くアップしています。

また、働く場の多い介護福祉士はその職場環境や仕事内容によって給与も大きく変動します。

夜勤のある職場では夜勤手当がつきますので収入面では助かりますが、子どもがいるシングルマザーにとって夜勤は難しいのが現実です。

まずは昼間の勤務で正社員となり、働きながら介護福祉士の資格手当を取得することからはじめましょう。

介護福祉士として働くメリットとデメリット

介護福祉士として働くメリットとデメリット

国家資格である介護福祉士の資格取得は、シングルマザーにとってどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

シングルマザーが介護福祉士になるメリット

就職先の多さと安定した収入

現在の介護現場は慢性人手不足が叫ばれており、有効求人倍率も約3.7倍と未経験でも雇用されやすい職業です。

その中で介護職員実務者資格や介護福祉士の資格をとることは、シングルマザーにとって大きな強みとなります。

働きながら資格を取得すれば、将来的に働く場の裾野も大きく広がり収入の安定にもつながるでしょう。

長期的視野を持って働くことができる

厚労省の調査によると、施設で働く介護職員は40代が最も多く、訪問介護員においてはその4割が60歳以上となっています。

身体的な負担も大きい仕事ですが、知識と経験を必要とする介護福祉士は、年齢を重ねても職場を選びながら続けることのできる仕事のひとつだと言えます。

シングルマザーでも働きやすい

1人で子どもを育てながら働かなくてはならないシングルマザーにとって、働きやすい職場であるかは大きな問題ですよね。

介護現場は女性職員が多く、年齢の幅も広いため子育ての悩みを共有することができます。

シングルマザーにとっては、子どもの病気等で突発的に休まなければならないケースも出てくることでしょう。

有給や時短勤務といった福利厚生の充実した企業に勤めることは、シングルマザーでなくても子どもを持つ母親にとっては難しいことでありますが、現在人手不足である介護業界では働きやすい職場を見つけられる可能性が高いのもメリットです。

スキルアップできる

介護福祉士の資格を取得したのちに目指す資格としておすすめなのが、ケアマネージャー(介護支援専門員)の資格です。

介護福祉士として実務経験を5年以上積むことで受験資格を得ることができます。

ケアマネージャーは利用者のニーズに沿ったケアプランを作成し、福祉施設や病院、家族と連携しながら利用者の生活向上を援助していく仕事です。

企業によっては介護福祉士よりも高い収入を得られることも多く、介護福祉士として年齢を重ね体力面で不安が出た時のためにもおすすめできる仕事です。

シングルマザーが介護福祉士になるデメリット

勤務先によっては土日祝に休みが取れない

介護福祉士の勤務先には高齢者が入居している施設も含まれます。

このような施設では、子どもに合わせ土日祝日に休みが取りづらいケースもあり、シングルマザーにとっては大きな負担となってしまいます。

一方、利用者が平日のみ来所するデイサービスやデイケアはあらかじめ土日祝日を閉所にしている場合もあります。

勤務しながら資格取得を目指す場合は、無理なく長く勤めることができるよう職場選びは慎重に行いましょう。

給料が少ない

処遇改善が進められている介護現場ですが、他の産業と比べるとまだまだ介護福祉士の収入が低いのが現実です。

介護福祉士が収入を上げるためには、夜勤手当や休日手当といった各種手当が必要になります。

ですが、子どもを1人で育てているシングルマザーには夜勤も休日出勤もおすすめできません。

シングルマザーが介護福祉士として収入を上げるためには、処遇改善加算を取得している施設で勤務することが一番の近道です。

自治体から給与の上乗せ費用として施設に支給される処遇改善加算は、職員のためのキャリアアップや環境改善に取り組んでいる施設が取得することができます。

すなわち、収入アップの望める処遇改善加算取得施設は、シングルマザーが働きやすい職場だとも言えるのです。

セクシャルハラスメント被害に注意

本当に残念な事実ですが、介護業界では多くの介護者が利用者によるセクシャルハラスメント被害を受けているのが現実です。

身体介助で利用者との接触を避けられない女性職員にとって、セクシャルハラスメントは大きな問題のひとつです。

職場で被害を受けた際には、上司や同僚に報告し、共通理解のもと施設全体の問題として取り組んでいく必要があります。

まとめ

介護福祉士は高齢化の進む社会にとって、ますますその必要性が高まる国家資格です。

実際に現場で働きながら資格取得を目指すルートは、将来の収入と子どもとの生活を安定させたいシングルマザーにおすすめだと言えます。

やりがいのある介護福祉士の仕事、自分の生活スタイルに合った職場を選んで資格取得を目指していきたいですね。