「保育士って国家資格だよね」
「保育士の資格を取得して保育現場で働きたいな…」
国家資格を取りたいシングルマザーがこう思ったとき、気になるのが、
- 保育士の資格を取得する方法
- 保育士資格取得に必要な時間や費用
ではないでしょうか。
子どもとの生活を支えるシングルマザーだからこそ、少しでも早く資格を取得して仕事に繋げていきたいもの。
公的な給付金制度や仕事就業支援でも保育士資格は対象になっていますが、問題は就学期間は働けないので、その間の生活費を確保する必要があること。
最短で保育士資格を取るには、あなたの生活スタイルに沿った勉強方法を検討することが必要です。
ここでは、実際に働きながら保育士資格を取得した筆者が、無資格の方が「働きながら保育士資格を最短・最安で取得するルート」を、メリット・デメリットを交えてご紹介します。
保育士ってどんな国家資格?
子どもを育てるシングルマザーにとって身近な存在である「保育士」とは、児童福祉法で次のように定義されています。
保育士とは、第18条の18第1項の登録を受け、保育士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者をいう。
児童福祉法第18条の4
子どもを保育するだけでなく、保護者への相談指導を仕事とする保育士の働く場所は、保育園に限られたものではありません。
児童福祉施設や病院内保育など、活躍の場は多岐にわたります。
中には無資格で働ける無認可施設もありますが、国家資格である保育士を保有することで正社員への道が広がり、安定した年収を得ることができます。
そのため、シングルマザーが保育の場で働くことを希望する際には、ぜひ取得をおすすめしたい国家資格であると言えるでしょう。

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保育士資格の取得方法・学費/諸費用
国家資格である保育士資格は、以下のいずれかをクリアすることで取得することができます。
- 厚生労働大臣の指定する保育士を養成する学校、その他の施設(以下「指定保育士養成施設」という)を卒業した者
- 保育士試験に合格した者
1の「指定保育士養成施設」は、国の指定した専門学校や短期大学・大学等になります。
保育士試験を受験しなくても、卒業と同時に保育士資格が取得できるのがメリットのひとつです。
一方、卒業には学費と長い学習時間が必要なことが、シングルマザーにとっては大きなデメリットでもありますよね。
そのため、保育士資格の資格がない方が、働きながら最短・最安で保育士資格取得を目指すには、
- 通学講座
- 通信講座
- 独学
大きく上記3つの方法で、保育士試験に臨むことがおすすめだと言えるでしょう。
保育士資格取得に必要な学費・諸費用の目安
資格取得方法 | 金額 | 学習期間 | ポイント |
---|---|---|---|
短大・専門学校 | 約200万円~ | 2年 | 卒業と同時に資格取得可能 |
短大通信課程 | 約60万円~ | 3年 | 年に数回のスクーリング(5~7日間)が必須 |
通学講座 | 約30万円~ | 半年~1年 | 選べる通学スケジュール *ひとり親家庭支援制度対象講座あり |
通信講座 | 5~7万円 | 半年~1年 | 自分のペースで進められる *教育訓練給付制度対象講座あり |
独学 | テキスト代のみ | 各自による | 勉強法には工夫が必要 |
また、通学講座や通信講座の費用は、国の給付支援制度で軽減できる場合もあります。
早速それぞれのメリット・デメリットを確認してみましょう。
自分のペースで確実に学びたいなら「通信講座」
「子育てと仕事、勉強を両立させながら無理なく勉強を進めていきたい」
そんなシングルマザーにおすすめなのが「通信講座」です。
通信講座のメリット
通信講座の大きなメリットは、充実した内容のカリキュラムを自分のペースで利用できる点にあるでしょう。
多くの通信講座では、効率よく学べるテキストや過去問題集・動画で学べるDVDなど、低価格で活用することができます。
また、一般教育訓練給付金制度対象講座であれば、一定の条件を満たすことで、ハローワークから受講料の最大20%の支給を受けることも可能です。
中には、紹介企業へ就職した際には「お祝い金」を支給する制度を設けているなど、試験対策から就職活動まで幅広くサポートする講座が揃っているのが特徴です。
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通信講座のデメリット
保育士試験の幅広い出題範囲を網羅するためには、試験日に向けて計画的に勉強を進めていく必要があります。
通信講座はあくまで自分のペースで勉強を進めるため、家事や育児・仕事を一手に担うシングルマザーにとっては、モチベーションの維持が大きな課題となるでしょう。
講座の中には、学習管理システムや無料で参加できる試験対策セミナーを開講している場合もあるので、上手に利用していきたいですね。
保育士講座を比較!
より合格率を高めたい方は「通学講座」
「通学講座」は、より確実に、短期間で保育士試験合格を目指したいシングルマザーにおすすめの勉強法です。
通学講座のメリット
通学講座最大のメリットは、実際に講師の声を聴くことができる生の授業を「短期間」「低価格」で受講できる点にあります。
講座内容も、基礎力をつける講義から応用的な講義まで幅広いため、他の学生と情報交換をしながら効率的に勉強を進めていくことができるでしょう。
また、合格率の低い保育士試験の中でも、難関とされているのが筆記試験を合格した後の実技試験です。
通学講座であれば、実技試験直前に、本番同様の模擬テストをチェックしてもらえるので心強いですね。
通信講座に比べて受講料は高くなりますが、「自立支援教育訓練給付制度」を取り入れている講座であれば負担を軽減することができるのも大きなポイントです。
ひとり親家庭の能力開発の取り組みを支援する制度。
必要経費の60%(20万円を上限)が支給される。
「働きながら通学は不安…」
こんなシングルマザーでも、週1回からの通学と自宅でのカリキュラムを併用している講座であれば、無理なく確実に学習を進めていくことができます。
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通学講座のデメリット
通学講座を利用するためには、通学のためのスケジュール管理が必要となります。
忙しいシングルマザーが働きながら通学講座に通うためには、アクセスに無理がなく、豊富な受講内容を持った講座を見つけることが大切です。
通学とライブ講義などを組み合わせ、最短での資格取得を目指しましょう。
保育士講座を比較!
費用を抑えたいシングルマザーにおすすめ「独学」
「勉強にかかる費用や学費を最低限に抑えたい」
こんなシングルマザーにおすすめなのが、独学で保育士試験の勉強をする方法です。
独学のメリット
独学で勉強をする一番のメリットは、他の勉強方法に比べて費用を抑えることができるという点にあるでしょう。
独学で保育士試験の勉強を進める場合、過去問題や予想問題の反復学習が中心となります。
また、保育士試験には「保育所保育指針」や児童福祉に関する法令も多く出題されています。
そのため、独学で勉強を進める方は、それらの知識を補うための下記のような参考書が必要です。
独学のデメリット
初心者向けに整理されたカリキュラムを提供してもらう通学・通信講座に比べ、独学は勉強方法と勉強内容に偏りが出てしまう場合があります。
また、独学で一番のネックとなるのが、「楽器演奏」「造形」「読み聞かせ」を必要とする実技試験です。
独学で保育士試験を受験する際には、全国保育士養成協議会からダウンロードできる過去の試験問題や、受験者の声が寄せられているサイトなどをフル活用して、保育士試験に臨みましょう。

まとめ|計画的に勉強して保育士試験合格を目指そう!
保育士試験に関わらず、「働きながら」ひとつの目標に向かって勉強していくことは、決して簡単なことではありません。
しかし、だからこそ資格を取得した後には、大きな達成感や自信と共に、新たな道が開けることになります。
- 通学講座
- 通信講座
- 独学
それぞれメリットデメリットがありますので、あなた自身に合った勉強方法を選ぶことが、保育士資格取得への最短・最安のルートへ繋がります。
それぞれのカリキュラムや学費・諸費用を照らし合わせながら、ぜひあなたに最適な方法で資格取得を目指してくださいね。
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