皆さん、こんにちは。
フィリピンに海外移住中のシングルマザー”Sherly”です。
近年では夫婦の3組に1組が離婚する時代と言われているのをご存知でしょうか?
熟年離婚なども最近増えてきていますよね…。
SNSでも妻が夫に対しての不満や愚痴を書き、フォロワーが共感する、ということもよく目につくようになりました。
こうした背景には「離婚したくても何かしらの事情で離婚できない」夫婦がいるのではないかと思います。
実際に私も離婚を考えはじめてから、離婚にいたるまでにはさまざまな葛藤がありました。
時間も費やしましたし、精神的苦痛も経験しました。
この記事では「離婚する女性の心理」など、私の離婚体験談を交えつつ探っていきたいと思います。
離婚原因は夫のギャンブル依存症と借金
私が離婚を決めたきっかけは、夫のギャンブル依存症によるものでした。
結婚前にも元夫は消費者金融でお金を借りており、それが露呈したときに「二度とギャンブルはやらない」という約束でふたりで返済しました。
ですが、結婚後に子どもを授かってさらにお金がかかるなか、元夫は同僚から借金をしたり、家のお金に手を出したり…ついには家に帰って来なくなりました。
「このままでは借金の返済で生活ができなくなる」
こう考えた私は、ついに離婚を決意しました。
ギャンブルを一切やらない私は「ギャンブルは簡単にやめられるもの」だと思っていましたが、子どもがいてもなお繰り返す元夫をみて、これは立派な病気であると気づきました。
実際にギャンブル依存症は”病気”として治療する病院があるぐらいですから。
最終的には元夫自身も「ギャンブルはやめられない」と言いました。
その時点で正直、私はもう「一緒にギャンブル依存症を克服しようね」という気は全くなくなっていたのです。
ギャンブルなんかに使うお金と時間があるのなら、子どものために何かしてあげたいというのが本音でした。
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離婚に至るまでの葛藤
私は基本的に何事でもすぐに決断して行動するタイプです。
ですが、離婚に関してはすぐには決断できませんでした。
離婚に踏み切ることに躊躇した一番の大きな理由が「子どもがいるから」です。
私は訳あって人生の半分を、父の姉である叔母に育ててもらいました。叔母はシングルマザーで私と歳の変わらない子供が2人いたにも関わらず…。
そんな叔母の離婚の原因も元夫のギャンブルでした。
何度も家のお金に手を出し、最後には子どもの出産費用にまで手を出したそうです。
このような叔母のつらい経験を知っていたので、私はギャンブルが大嫌いでした。
そんな元夫に呆れた叔母も、やはり離婚を決意しシングルマザーとして私たちを育ててくれたのです。
過去の叔母と全く同じ立場にあった私に、叔母は、
「女性1人で子どもを育てていくのは本当に大変だから、子どものためを思うならできる限り離婚はしないほうがいいよ」
こんなアドバイスをくれました。
離婚に踏み切れない理由
叔母のアドバイスもそうですが、私がなかなか離婚に踏み込めなかった理由は大きく分けて3つありました。
- 養育費の支払いをしてもらえるのか
- シングルマザーとして生活できるか
- 元夫は子どもの父親であるということ
養育費の支払い
まず、母子家庭になる大きな心配ごとといえば「お金」の問題、養育費の支払いについてです。
子どもがいる家庭で離婚を考えた場合、養育費の問題が必ず出てくると思います。
今の日本では、養育費の未払いは8割にも及んでいると言われています。
事前に公正証書を交わすことなど法的な対策もできますが、踏み倒されても養育費の回収はなかなか難しいのが現実的だと思います。
私の元夫は、離婚の話をしたとき、
「子どもは僕が引き取って育てられないので育てて欲しい。養育費も1万円ぐらいしか払えない」
流石に耳を疑いました。
もちろんそんな人に育ててもらわなくて結構なので、私が喜んで育てます。
ですが、養育費1万円って…。
オムツ代やミルク代ですぐに消えてしまいます。
ギャンブルには見境なくお金を注ぎこめるのに、自分の子どもに支払える金額はその程度なんだ…と、本当に呆れました。
離婚前からそんなことを言うくらいですから、養育費としてのその1万円ですら踏み倒されそうだと思いました。


シングルマザーとしての生活
これから子供と2人だけで生活していかなければならない、こう考えると、何ともいえない不安にかられました。
特別なスキルや何の資格ももっていない私が働いて、
「子どもをちゃんと大学まで苦労なく育ててあげられるのか…」
まだまだ先のことですが毎日毎日悩みました。
まともな金額の養育費を毎月きちんと受け取ることができるのならこの悩みは軽減できそうでしたが、ギャンブル依存症の元夫には金銭面で頼れそうもありませんでした。

元夫は子どもの父親であるということ
離婚になかなか踏み切れなかった最大の理由は、
「元夫は、何が起こっても子どもの父親であることに変わりはない」
ということです。
ギャンブル依存症で借金がある親だろうが、子どもにとっては「親は親」です。
最近ではシングルマザーであることは珍しいことではなくなってきましたが、やはり父親がいないことで子どもが肩身のせまい思いをするのは確かです。
よく心を痛めるのは「お父さんは何でいないの?」という子ども同士の会話です。
私たち親の都合によって、近い将来、子供が不憫な思いをするのではないかと思いました。
「何でお父さんいないの?」
このように子どもに聞かれた時、私は真実を伝えるべきなのか、なんと答えるべきなのかすごく悩みました。

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離婚を決意
結婚する前、
「結婚するのは簡単だけど、離婚するのは大変だよ」
このようによく聞かされたものですが、本当にその通りですね。
離婚問題は長引けば長引くほど、精神・時間・お金が削られます。
何をしていてもどうしようもない不安な気持ちに駆られていたことを覚えています。
特に子どもの前では、両親が仲悪い様子や喧嘩をみせることはできないので、お互いに仮面夫婦を装っていました。
叔母をはじめとしたまわりの人々には修復をすすめられましたが、離婚話が長引くにつれ、元夫の嫌な部分が余計に目につくようになり…どんどん嫌いになる一方。
結局、私は元夫をまた愛することはできませんでした。
さらにギャンブル依存症は一生なおらないと判断し、ひとりで子どもを育てていく覚悟を決めたのです。
私の友人にもシングルマザーが何人かいますが、なかなか離婚に踏み切れなかった一番の理由がやはり「子ども」だそうです。
「自分の感情だけで、何の罪もない子どもを巻き込むわけにはいかない」
こう考えるのは、母親ならではの感情ですよね。
ですが、実際に「一人で子どもを育てていく」と決めた女性は本当にたくましいです。その辺にいる男性よりも、よっぽど強いんじゃないかと思う時もあります。笑
もし子どもがおらず、私一人だったら「結婚に失敗して離婚したこと」を振り返り、くよくよしていたと思います。
「これからは私ひとりでこの子を育てあげなければならないんだ」
子どもがいるとこのような決心が先行し、生きていく術を考えることに必死で落ち込んでいる暇はなくなりました。

シングルマザーで海外移住
そして私はシングルマザーだというハード環境にも関わらず、さらに「親子で海外移住する」というさらにハードな決断をしました。

離婚するまでは本当に大変でしたが、離婚してみて気持ちが落ち着きよく考えてみると、離婚してよかったのかもしれないなと思います。
もちろん、今の充実した現状があるからいえることなのですが…。
あのまま我慢して元夫と生活していたとしても、子どもに気つかわせることも出てくるでしょうから、離婚しないという選択をしていたら精神的に辛かったかもしれません。
人間、追い込まれれば何とかなるものです。
せっかくの一度きりしかないあなた自身の人生です。
離婚に対する不安はあるとは思いますが、我慢を続けて暮らすより、あなたの納得のいく生き方に挑戦するのもひとつの人生ですよ。
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