「母子家庭ではあるけど、毎月ちゃんと貯金したいな…」
もしもの時や子どもの学費などの将来に備え、シングルマザーだからこそ少額でもコツコツ貯金はしておきたいですよね。
とはいえ、
「気づいたら今月もギリギリ…」
貯金が下手、いつも知らない間にお金を使ってしまい「貯金なんてゼロ!」というシングルマザーもいらっしゃるでしょう。
今回は”貯金が下手な”シングルマザーにおすすめの貯蓄方法、
- 金利の高い「先取り貯金」
- 子供の大学費用に備える「学資保険」
- 安全性の高い「投資信託」
これらについてご紹介しますね。
金利の高い「先取り貯金」
先取り貯金とは、収入から決まった金額をまず貯金に回し、残ったお金で生活する方法です。
「毎月貯金に回す金額が安定しない…」
「お金があるとついつい使いすぎてしまう…」
こんなシングルマザーにおすすめの貯金方法です。
先取り貯金のメリットは「金利」
先取り貯金のメリットは、定期預金よりも高い金利で貯蓄できること。
多くの金融機関で、定期預金の約10倍の利率が設定されているんですよ。
毎月いくら貯めたらいいの?
一般的に毎月の積立額の目安は、給与の10%と言われています。
しかし、無理な金額を設定することで家計に負担がきてしまっては元も子もありませんよね。
先取り貯金で大切なのは、少額でもいいので継続して貯め続けること。
月に1,000円からでも可能な積立貯金もあるので、貯金額は家計にあわせてよく検討するようにしましょう。
自動積立定期貯金(預金)を使おう
自動積立定期貯金(預金)は、お金を振り込んでおいた口座から、毎月決められた金額が積立口座に自動的に貯蓄されるシステムです。
毎月の収入の中から貯蓄分を分けて、銀行へ行って、口座に振り込んで…こんな手間を省き、確実に貯蓄することができますよ。
自動積立貯金(預金)は、ゆうちょ銀行をはじめとする各金融機関で取り扱われています。
ネット銀行は他行と比べ高い金利が特徴ですが、その分満期日より早く払い戻した場合、元本割れする可能性もあるので注意が必要です。
積立金額 *1回 | 払い戻し | 金利 | |
---|---|---|---|
ゆうちょ銀行 | 1,000円~ | 可能 | 0.01% |
三菱UFJ銀行 | 10,000円~ | 可能 | 0.01% |
楽天銀行 | 1,000円~ | 中途解約となる | 0.02~0.12% |
* 2019年7月時点

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子供の大学費用に備える「学資保険」
日々の生活費はもちろんのこと、シングルマザーにとって子どもの学費は大きな心配ごとのひとつではないでしょうか。
学資保険は、将来の子どもの学費に備えたいシングルマザーにおすすめの「貯蓄型の保険」です。
子どもの学費はいくらかかる?
国公立小学校(6年) | 1,933,860円 |
---|---|
国公立中学校(3年) | 1,435,662円 |
国公立高等学校(3年) | 1,352,586円 |
私立大学(初年度のみ) | 1,333,418円 |
参照:文部科学省「平成28年度子供の学習費調査」「私立大学等の平成29年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」
子どもの教育費の中で、一番大きな負担となるのは大学進学費用です。
入学料・授業料・施設設備費等を合わせると、私立大学の場合、初年度だけで130万円以上の費用が必要となるから驚きですよね…。
シングルマザーがもらえる児童扶養手当の給付期間は「子どもが18歳まで」となっていることも、入学後の費用捻出に大きく影響してくるでしょう。
学資保険のメリット
学資保険では、満期時に払い込みした保険料よりも大きな金額を受け取ることができます。
また、契約者である保護者が契約期間中に亡くなった場合、それ以降の保険料の支払いが免除となり、満期時には予定通りの契約金を子どもが受け取ることができます。
あなたに万が一のことがあっても、子どもの学費を補償できるのはありがたいですよね。
保険会社によっては、ケガや入院の際の医療保障や24時間対応可能な子ども相談ホットラインを設けている場合もあります。
学資保険のデメリット
学資保険は貯蓄型の保険であるため、掛け捨ての保険と比べて保険料が高くなることがデメリットといえます。
また、満期を待たず途中で解約してしまった場合、受け取り総額は支払い総額を下回ってしまうことにも注意が必要です。
月々の保険料やプランは確実に支払える保険を選ぶよう、よく検討してから決定しましょう。

安全性の高い「投資信託」
お金は「貯める」から「育てる」時代へと移り変わりつつあります。
「株やFXという言葉は耳にしたことがあるけれど、リスクが高いのでは?」
「投資って元手がたくさんある人がするものでしょう?」
このように投資は危険、もしくはまとまったお金が必要なもの、と考えている人におすすめなのが「投資信託」です。
投資信託とは、投資家から集めたお金をファンドマネージャーと呼ばれる金融専門家が運用する金融商品です。
「株価や為替を常にみていないといけないのでは?」
このように心配になるかもしれませんが、投資信託ではファンドマネージャーがそれらを担ってくれます。
月々1,000円からと少額からでも始められるため、投資に不安を抱える方や初心者にこそおすすめの資産運用法だといえるでしょう。
つみたてNISA
つみたてNISAは、2018年にスタートした、特に少額からの長期積立を支援するための非課税制度です。
通常であれば、投資で得た利益には20%の税金がかかるのですが、つみたてNISAでは最長20年間非課税で保有しておくことができます。
教育資金や生活費など、まとまった資金が必要なときは途中解約することができるのも、つみたてNISAの大きなメリットとなっています。
子どもの将来に備えて長期投資をお考えの方には、0~19歳までが利用できる「ジュニアNISA」がおすすめです。
子どもが18歳になるまで原則払い出しができないため、貯まった利益を大学進学などの費用に充てることができますよ。
iDeCo
「自分で選ぶもうひとつの年金」と呼ばれているのがiDeCoです。
iDeCoは平成29年度からスタートした、確定拠出年金法に基づく私的年金制度です。
国民年金への加入が義務であることに対し、iDeCoは任意加入の年金であることが大きな特徴です。
iDeCoでは、
- 毎月の掛け金
- 定期預金や保険商品・投資信託などの金融商品
- 受け取り方法
これらを全てあなた自身で決め、資産を運用することができます。
iDeCoは節税対策におすすめ
iDeCoには税金に関するメリットが多く、
- 掛金が所得控除の対象となるため、税金が安くなる
- 利子や運用益に税金はかからない
- 公的年金等控除・退職所得控除など、受給時にも税金が優遇される
このように節税に役立つ仕組みとなっています。
国民年金と比べて月額5,000円からと少額から始められる他、貯めたお金を受け取るときにも、一括で受け取るのか/年金として受け取るのかを選択することができます。
注意点として、iDeCoは老後のための資金形成を目的とした投資商品のため、原則60歳までは解約できません。
長期的な視野をもって検討してくださいね。

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家計に見合った貯蓄法を選ぼう
今回ご紹介した貯蓄法は、どれも効率よく安全に、貯金・資産運用する方法です。
しかし、一部のサービスは解約に伴う元本割のリスクもあるため、月々の積立額や満期日の設定は家計に合わせてよく検討することが大切です。
毎月少額であっても、地道に積み重ねることが将来の安心へと繋がります。
ぜひあなたに合った貯蓄法を検討してみてくださいね。