「子どもと一緒に過ごす時間を確保しながら仕事を続けたい…!」
「やりがいを感じられる職場で、将来性がある仕事で…日勤で働きたい!」
こう望むシングルマザーの女性は多いですよね。
平均年収478万円と年収も高く、さらに国家資格でキャリアアップも見込める看護師。
友人の家庭ではお母さんの職業が婦長さん。お父さんは収入面でもキャリア面でも、お母さんに頭が上がらないと嘆いています(笑)
そんな看護師資格は、子供がいるシングルマザーにとって、子育てと仕事を両立させる上でもとても心強い資格です。
働く場所や働く時間を好きなようにアレンジできる看護師は、子育てや私生活と両立しやすくシングルマザーにおすすめの資格なんですよ。
今回は看護師資格を取得する方法や仕事内容の他、看護師のメリット・デメリットも併せてお伝えします!
看護師資格を取得する方法
看護師資格のとり方
看護師になる方法は大きく分けて3つあります。
- 看護大学にて看護師免許を取得
- 看護師短期学校に通って看護師免許を取得
- 准看護師から看護師になる
ひとつずつ解説していきますね。
看護大学にて看護師免許を取得
高校の卒業資格があることで、看護大学に通うことが可能です。看護大学は看護師になるためのカリキュラムが4年間組まれています。
看護大学で勉強することで、看護師の資格の他、助産師・保健師の資格取得も出来ますよ。
看護師短期学校に通って看護師免許を取得
4年間の看護大学よりも短い3年間という期間で取得できるのが、短期大学の魅力です。
看護専門学校や看護短期大学に3年間在学して看護学を学ぶことで、国家試験の受験資格を得ることができます。
また、看護短期大学では看護学以外にも心理学・社会学の講義を受けることも可能ですので、看護師として働く上で幅広い知識を身に付けられるのは嬉しいポイントです。
准看護師から看護師になる
准看護師は、医師・歯科医師・看護師の指示をもとに医療サービスを提供できる資格です。
正看護師と准看護師の仕事の内容に大差はないのですが、准看護師は自らの判断で医療を行えないというデメリットがあります。
すでに准看護師の場合、看護短期大学や看護専門学校をわずか2年で卒業でき、国家試験の受験資格を得て看護師になることができます。
入学条件は高等学校を卒業していること、または大学入学の資格を保持していること。
看護師養成カリキュラムを勉強することで、看護師への一歩を踏み出すことができます。
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看護師資格を取る最短ルート
看護師資格習得は最低3年かかる
看護師資格は、看護大学・短期大学・専門学校・看護師養成所など、国が指定する学校を卒業することで受験資格を得て、それから看護師国家試験に合格して資格習得になります。
つまり、正看護師の資格取得にかかる期間は、最短3年です。
未経験者が通信教育で看護師になるのは難しい
これまで一度も看護師の勉強をしたことがない未経験者が、通信教育だけで看護師の資格を取得することは出来ません。
前述の通り、看護学校に通う、もしくは准看護師養成所に通う必要があります。
看護師資格の通信教育はありますが、この講座は、
- 看護学校に通学していたものの、看護師資格を取得していない人
- 実務経験がある准看護師
上記のような人向けの通信講座となっています。
シングルマザーは公的支援制度を利用しよう
最短でも資格取得に3年はかかる、看護師資格。
子供の養育費や生活費も必要なのに、3年間も学業に専念するって金銭的に難しいですよね。
看護師になりたいシングルマザーは、是非、公的支援制度である高等職業訓練促進給付金を利用してくださいね。
修学期間の全期間(上限3年)給付金を受け取ることができます。
どうしても働きながら国家資格を取りたいという人は、無資格でも働きながら資格取得できる介護士資格がおすすめです。


看護師の仕事
看護師とは医師の診断や指示のもと、医療サービスを提供することが主な仕事です。
治療や診察の補助を行うだけではなく、医療サービスを共に行う看護師や患者たちのコミュニケーションを円滑にするのも大切な仕事の1つ。
患者に寄り添った医療サービスを提供するためには、病気やケガを負っている患者の相談や指導にあたることも重要です。
「看護師」と聞くと、一般的には病院で働く人だと思われがちですが、看護師の働き方は多様にあって、日本国内だけにとどまらず外国にも仕事場はあります。

小中高の保健室にいる養護教諭や自治体に設置されている保健センターも看護師の仕事場ですし、高齢化が進む近年では、訪問看護ステーションや福祉施設での働き口も増えていますよ。
ここからは、看護師の勤務先・仕事内容をご紹介していきます。
病院で働く看護師の仕事内容
病院で働く医師たちの指示や判断のもとで、医療サービスを行うのが看護師の主な仕事です。
病院では、血圧や体温のチェック・身体検査・問診などを担当します。
大きな病院の場合は入院している患者がいますが、入院患者の食事・入浴・排泄の世話をするのも看護師の仕事です。
スムーズに仕事を行うためには、看護師同士がコミュニケーションを日常的に取ることも必要です。
また、患者家族との会話の中から今後の医療サービスを検討することもあるので、患者家族とコミュニケーションを図ることも求められます。
医療の専門知識を持たない人たちに対し、提供する医療サービスの説明や相談を行うことは、円滑に看護し業務を行う上で不可欠なことです。
毎日多くの患者が訪れる病院で、それぞれ個別に適切な医療サービスを提供するのは大変な仕事ですが、十分なやりがいを感じられる仕事です。
クリニックで働く看護師の仕事内容
各地域に存在している小規模クリニックには、入院施設や救急外来がありません。
ですので、患者は基本的にクリニックに足を運べる人たちのみに限られます。
看護師は医師の指示や判断のもと、問診・採血・検尿・注射など幅広い医療業務をこなします。クリニックの設備によっては心電図を測定したり、レントゲン画像を現象したりといった業務も含まれます。
病院とは違い、クリニックは一般的に小規模です。
医師は1人、看護師の在籍人数は平均して2.2人という少なさ!
そのため、クリニックの清掃・電話対応・医療器具の消毒・発注など、細かな仕事まで行わなければなりません。
在籍している看護師の人数が少ないため、新人看護師に対して教育時間が少ないことも多く、即戦力になる看護師が期待される職場です。
訪問看護ステーションで働く看護師の仕事内容
病気やケガで日常生活に不自由を感じる高齢者の方や、障害を抱えている人の住まいに足を運び、医療処置を行うのが訪問看護師です。
利用者の症状や状態によって提供する医療サービスは変化しますが、インシュリンの注射や点滴が主な仕事内容になります。
利用者の健康状態を確認し、利用者や利用者の家族にアドバイスすることもあります。
その他、利用者が日常生活をより過ごしやすくするため、食事や排せつの介助を行うことも多いです。
こうした介助業務は、病院で働いている看護師にも言えることですが、体力が必要な仕事です。
さらに訪問看護では、病気やケガ・障害のある利用者にだけでなく、支えている家族に対してもメンタルサポートを行います。
定期的に訪問する看護師より、日常的に患者と関わるのは利用者の家族ですよね。
「家族だけで病気のケアができるのか不安…」
「毎日の介助に疲れた…」
利用者の家族が、このような悩みやストレスを抱えているケースは非常に多く、利用者だけでなく、家族まで安心して毎日を過ごせるよう、訪問看護師は在宅での医療を支えなければなりません。
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シングルマザーが看護師になるメリット・デメリット
最後に、シングルマザーという立場を重視した上で、看護師のメリットとデメリットを紹介します。
シングルマザーが看護師になるメリット
育児と仕事を両立できる
子供と暮らすシングルマザーにとっては嬉しいメリットの1つ、看護師として職場を探すとき、シフトや雇用形態を選べることが看護師のメリットです。
夕方までの勤務や日勤のみなど勤務時間を選べるので、子育てと仕事の両立がしやすくなっています。
育児が落ち着いたら長時間勤務にシフトチェンジしたり、子供を両親に預けられる曜日は夜勤をしたり、ライフスタイルに合わせられるのは看護師の強みと言えるでしょう。
クリニックは毎週日曜日が休み
病院とは違い、クリニックは日曜日が休みです。
子供の学校がない日曜日にお休みを頂けると、家族の時間を大切に出来ますよね。
子供と一緒に過ごす時間を確保したいシングルマザーにおすすめの職場は、クリニック勤務です。
求人が多く、就職・転職のハードルが低い
看護師の資格を持っているだけで多くの勤務先があります。
訪問看護ステーション・クリニック・病院・介護施設など…。職には困りません。
近年、特に医療現場の人手不足が問題になっていますよね。
看護師資格を持っているのは就職に強いです。
「病院に勤務してみたけれど、クリニックで働いてみたいな」
「訪問看護より、介護士の仕事の方が向いているかも…」
「…こんな職場もうイヤ!」
このような場合でも、看護師求人はたくさんあるので就職・転職しやすいです。
要望に沿った求人も見つけやすく、就職先に困ることはないでしょう。

シングルマザーが看護師になるデメリット
ここからはデメリットを紹介します。
人間関係の悩みが多い
看護師として働く女性たちの中で、特に多いのが人間関係の悩みです。
大きな病院などは、数人の看護師でチームを組んで仕事をすることが多く、看護師同士で患者の健康状態や症状を確認して、仕事を分担します。
看護師は女性が多いため、価値観や考えの違い・いじめなど、人間関係の悩みに発展することも少なくありません。
ストレスを抱えやすい
一刻を争うミスを犯せない医療現場で、常に最善の医療サービスを提供しなければらない看護師の仕事は、ストレスが溜まりやすい仕事でもあります。
さらに、1日中立ち続けることも足腰の負担となり、仕事に慣れないうちは体力的に辛いことも多いです。
体に疲労が溜まると睡眠の質が下がり、ホルモンバランスが崩れやすくなります。
「体も精神的にもすごく疲れているのに、眠れない…」
そんな不眠状況が続く看護師も少なくありません。

まとめ
総合的に考えて、子育てをしながら働くシングルマザーが自由な働き方ができて、そうそう職にも困らない看護師資格は強い味方です。
何歳からでも看護学を学び看護師になれるので、年齢を気にして諦める必要はありません。
ネックは資格習得までの期間に時間がかかることかもしれませんね。
働きながら国家資格を取りたいシングルマザーには、働きながら資格取得できる介護士資格もおすすめです。