母子家庭のママは、ママ友たちからマウンティングをされやすいです。
母子家庭でやはり一番大きく取り上げられるのが「貧困」ですよね。
旦那さんがいる家庭と、シングルマザーの家庭とでは収入の差が大きく開きます。
それはそうですよね…。
シングルマザーは、ひとりで保育園のお迎えも晩ご飯の支度も家事も育児も…ぜーんぶひとりでしなくてはいけません。
自由な時間は子供が寝て落ち着いたときくらい。
とはいっても、次の日はまた朝から仕事ですし、体も疲れてるので、友達とパーっと飲みに行く!なんてこともそうそうできません。
さらに、シングルマザーは決められた時間で働くしかないですから、貯金が思うようにできなかったり、生活費だけでお金が飛んでいったり…と経済的にも大変です。
旦那さんのいるご家庭からみると、シングルマザーはさぞ最下層にみえるでしょう。
ネイルをして美容室にも毎月欠かさず行くようなキレイなママさんたちからみると、ネイルも髪型もいまいちなシングルマザーを、
「あら、大変ね~」
このように優越感に浸りたくなるのでしょうね。
今回は、シングルマザーたちがマウンティングされた体験談と、マウンティングに負けない対処法についてご紹介します。
ママ友からのマウンティング体験談
ここから、私の友人シングルマザーたちが、ママ友からマウンティングされたという体験談をいくつか紹介します。
幼稚園のママ友たちのママカースト
これは私の友人シングルマザーである、A.Nさんの体験談です。
”私の娘が通っていた幼稚園は、お金持ちが通う幼稚園というわけではないのですが、ママ友の間でママカーストがありました。
働くお母さんたちのなかには、こういったママ友グループに全く関わらない人もたくさんいるのですが、私は母として娘のためにボスママ率いるグループ5人の一員に入りました。
5人中、私は3番目か4番目とまあまあの地位で、さらに私はボスママにも気に入れられていたので、娘も私も充実した幼稚園生活を送れていたんです。
それまで私はずっと会社で正社員として働いていたのですが、娘が小学校に入学することを考え、将来のためにパートも始めるようになりました。
娘が寝ている間、実家の母に来てもらって面倒をみてもらい、私はパートで働き始めたのです。
そこからです。
ボスママにバカにされて見下され…私のママカーストの地位は最下位まで下がりました。
パートで忙しいことやお金に余裕がないことで、ママ友のランチ会にも参加できず、ついにそのグループから外され陰口を言われるようになりました。
それでも必死で耐えていたのですが、次第に娘にまで影響が出はじめたのです。
私の娘は、ボスママの子どもたちにいじめを受けるようになりました。
私だけならいじめにも嫌味にも耐えれたのだけど、娘がいじめられるのは耐えきれなくて…娘のために引っ越しを決めました。”

旦那の話で盛り上がられた…
これは私の友人シングルマザーである、S.Tさんの体験談です。
”私はママ友が大好きではあるのですが、旦那さんの話で盛り上がられると…泣きたくなるほど辛くなります。
子供がまだ赤ちゃんの頃に離婚し、私ひとりで育てているので、ママ友の存在はとても大切なんです。
ママ友と二人で話しているとき、旦那さんの話は全然しても構いません。
ですが、複数人のママ友で雑談しているときに、旦那さんの愚痴や夫婦生活の話で盛り上がられてしまうと、ものすごく寂しい気持ちになります。
精神的ダメージが強すぎて、
「みんなで集まるときは参加を控えるべきなのかな…」
こんなふうに思ってしまうほどです。
思いきって、
「みんな羨ましい!いいな~」
ママ友の会合から帰宅した後、ラインの流れでこんなふうに発言してみたこともありますが、見事に無視されてしまいました。
ママ友同士で夫自慢を張り合うことに夢中になったり、私以外でずーっと話していたり。
子供のためにもママ友の集まりには参加したいですが、こういったことがずっと続くのは精神的にきついので、グループで集まるときは行かないようにすることにしました。”

保育園のママ友からのマウンティング
これは私の友人シングルマザーである、K.Hさんの体験談です。
”保育園の親子行事がとても辛かったです。
毎日の送り迎えも辛いのですが、ほんの一時のことと思って頑張っています。もちろん常識として、お母さんたちに挨拶はしていますが…。
保育園の参観日。
「ママ友から話しかけられたら、返事する程度の付き合いでいい。その方が気が楽…」
こう思っていた私は、自分からママ友には話しかけず、ママたちの会話を聞かせてもらっていました。
そのとき、地元の同級生のママ友が、他のママさんに、
「今日子供に、”参観日終わったらランチ行くんでしょ?” って言われちゃったよ。子供って鋭いよね~」
こう私に聞こえるように言ったのです。
以前、同級生のママ友と他のママさんと私と…計5人でランチに行ったことがありました。
それ以降、何となくぎこちなかったんです。
それからランチ会があったのかどうかは分かりませんが、私は二度とママ友たちの集まりには誘われていません。
私以外の4人のママたちはとても仲がよく、ランチをしたときも私がみんなと仲良くなれるはずもなく…仲間外れにされてしまいました。
その同級生のママ友は、
「○○ママに連絡しようと思っていたのに、間違って○○ママに連絡しちゃった」
「○○ママから連絡きた!」
このように、わざわざ私に報告するのです。
「私にはママ友がたくさんいるけど、あなたにはママ友いないでしょ」
被害妄想かもしれませんが、こんなふうに私に遠回しにマウンティングしてくるように感じてしまいます。
子供に何かされるというわけではなかったので、特に何もせず耐えて保育園から幼稚園へと移りましたが、あのときは本当に辛かったです。”
母子家庭だからと貧乏扱いされた
これは私の友人シングルマザーである、S.Mさんの体験談です。
”シングルマザーだから、と貧乏扱いされました。
私は、正社員として働いてる子供が2人いるシングルマザーです。
離婚した後は実家ではなくアパートに転居したため、母子家庭生活は決して楽ではありません。
ですが、ママ友たちに貧乏扱いされることには抵抗があります。
娘が大好きだった幼稚園の先生に赤ちゃんが生まれたとき、みんなでお金を出し合ってプレゼントを贈るという話が出ていたはずなのですが、結局、私にだけ声が掛からなかったんです。
その先生の結婚式には招待状をもらってみんなで出席したのに…。
またある日は「カラオケに行こう」と盛り上がっていて、娘もとても楽しみにしていたのですが、
「大丈夫?無理しないでね」
こんなふうに、いちいちお金の心配をされることもありました。
楽しかった食事会でも、食事会が終わったあとに、
「またこんなふうに集まりたいね。しょっちゅうだと○○さんもお金が続かないだろうけど…」
こんなメッセージがママ友から届きました。
旅行先で娘が一生懸命選んだお土産を手渡したときも、
「気を遣わなくてよかったのに。みんなにお土産を買ったら高額になるでしょ?」
こんなふうにお金のことを心配されたこともあります。
ある日は、うちに遊びにきていた子供たちが、夕方になり「お腹減った~!」と言うと、
「ごめんね。おごってあげれるなら食べに誘うんだけど、今月うち法事があったからピンチで…」
こんなことも言われました。
ママ友家族と一緒に外食へ行くなら、当然割り勘ですよね…。
おごってもらおうなんて、1ミリも考えていません。
お金の都合で参加できないなら参加できないと言いますし、お金がなければ旅行にもいきませんし、お土産も買いません。
ママ友に悪気はないかもしれないですが、私はとても傷つくし、勝手な気遣いは正直悔しかったです。
子供が定期的にお友達と会いたがるので集まってはいるのですが、他に気のあうママ友もいますので、このママ友グループとは距離をおくことにきめました。”


育児方針に口出しする、上から目線のママ友
これは私の友人シングルマザーである、H.Oさんの体験談です。
”現在1歳の娘を子育て中のシングルマザーです。
私には、支援センターで知り合い仲良くなったママ友が2人います。
元々私は人付き合いが苦手だったので、友達が少なく、なかなか心を開けない性格です。
ママ友とは情報交換や気分転換、子供が楽しく遊べる相手がいればな…と思い、定期的に連絡を取り合ったり、一緒に遊びに行ったりしていました。
しかし、片方のママ友は自分の不幸話や社会への不満ばかり、もう片方のママ友は我が子の成長自慢・旦那さんの惚気…と、なんだか話に付き合うだけでも疲れてしまうようになりました。
育児の息抜きに愚痴などを言い合う関係ならよいですが、どこかで私や我が子と比較されていて、
「え、そんなこともしてないの?」
「そんなことするなんて酷すぎない?」
私の育児にケチをつけてきたりもしました。
アドバイスをしてくれるのはとてもありがたいのですが、私も手探りで育児していますし、今の生活が落ち着いているので、正直「ほっといてほしい」という気持ちが大きかったです。
私の聞いてほしい話には「へー」とあしらわれ、私は聞き上手ではありませんが、ひたすら受け身になっていました。
何かを言い出せば「えー、でもさぁ~」と、上から目線で否定ばかりでしたから…。
旦那の惚気に関しては、愚痴を聞いているよりもマシかなと思っていましたが、興味がないので、延々と繰り返し話をされると苦痛しかありません。
どんどん自分の心が荒んでいくのが分かり、ママ友とはもう距離を置くことにしました。”

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母子家庭が感じる、悔しい・辛いの克服法
ママ友たちからマウンティングされたら、とても悔しいし辛いものですよね。
「こんな気持ちになったとき、一体どう対処したらいい?」
マウンティングされてしまったシングルマザーのなかには、こんなふうに悩んでしまう人も少なくありません。
ここからはシングルマザーだった私や、友人シングルマザーが実際に行った「ママ友マウンティングへの対処法」をご紹介します。
ママ友と適度な距離感を保つ
ママ友からマウンティングされると、どうしてもネガティブになってしまいがちですよね。
しかし、
「よそはよそ、うちはうち」
こう割り切って、程よい距離感で人間関係を保つことが大事です。
攻撃してくるママ友とは距離を取るようにしましょう。
また、ママ友”グループ”には深入りしないことが一番です。
女は集団になると、ママカーストで「見下す存在」をつくりたがるものです。
あいさつや軽い会話程度にとどめておけば、あなた自身が傷つくこともなくなりますし、辛い気持ちになることもありません。
バカにされても効果がないことを伝える
本来、ママ友があなたをバカにしてきても、相手にしないことが一番ベストな対処法です。
しかし、あまりにも黙ったままだと「言い返せない弱い人間」だと間違った解釈をされ、さらに攻撃をエスカレートしてくる場合があります。
そんなときは、喧嘩腰で言い返してやろうと思うのではなく、あくまでもおおらかな態度で、
「私はシングルマザーでも、そんなこと全然気にしてないよ」
このように、明るく柔らかい物腰で伝えてみてください。
攻撃してくるママ友の快感は「自分よりも下の位置にいる人を攻撃すること」で満たされるのです。
あなたがその攻撃に全くダメージを受けていないということが別れば、ママ友はすぐに標的を変えるでしょう。

ママ友を遥かに越える
人から見下されて悔しいと感じること…ありますよね。
母子家庭生活で惨めな思いや辛い思いをしているママなら、ママ友からマウンティングをされてしまったら…なおさら強く悔しいと思うはずです。
ですが、このような「悔しい!」「惨め…」などの感情を抱いて凹んでしまうということは、
「自信がない」
あなたも少なからず、こういった側面をもっているのではないでしょうか。
ボスママは人のアラ探しのプロとも言えますから、言われて傷つくということは、あなたの方にも「言われてドキッとするような、自信がないこと」があるのかもしれません。
もし思い当たるふしがあるなら、まずはコンプレックスや自信のない部分を克服することも大切です。
例えば、資格をとってお給料のよい職場に正社員として転職できれば、学歴や職歴に関するのコンプレックスが克服できますよね。
さらに、転職にも成功して年収をあげることができたなら「シングルマザーの貧困」への引け目も感じなくなるはずです。

また、ルックスにコンプレックスがある方でしたら、思いっきり痩せてキレイになって、新しい彼氏と再婚して幸せな家庭を築くのも良しです。
実際、厚生労働省のデータでは、4分の1の婚姻カップルの夫婦のうち、どちらかが再婚/もしくは2人とも再婚であるという調査結果が出ています。
男性との出会いがなくシングルマザーでも、無料の婚活アプリや結婚相談所で、再婚相手をみつけた人もいるんですよ。

まとめ
あなた自身がコンプレックスや引け目を克服したとき、たとえママ友がまだあなたを見下していたとしても、あなた自身が自信を持っていれば、小さな攻撃は全く気にならなくなります。
シングルマザーはたしかにママカーストの最下層にされがちです。
しかし、そんな閉鎖的な日本を飛び出し、英語環境に身をおける海外で、のびのびと子育てをしながら頑張っているシングルマザーだっているんです。

母子家庭を歓迎している地方移住制度も最近は充実してきていますので、今の生活に不満があるのであれば、どこかに引っ越して心機一転するのもいいですよね。
これは”逃げ”ではありません。
子供と快適な生活を過ごすためにも、あなたの精神的にもよい環境でいるためにも、ストレスを溜めない暮らしを模索してくださいね。