シングルマザーは「子供をひとりで育てなければならない」という責任を背負って生きていかなければなりません。
人によっては養育費を貰えているケースもあると思いますが、それだけでは充分とはいえないでしょう。
また、いつ養育費が振り込まれなくなるかもわかりませんよね…。
シンママは子供の教育だけでなく、自身の老後の貯金を蓄えておく必要があります。
この記事では、母子家庭は将来いくら貯金必要なのか、また、シンママができる節約・貯金方法や収入を増やす方法などご紹介します。
シングルマザーの貯金はいくらあれば十分?
シングルマザーが抱える大きなお金の悩みは、子供の教育費ではないでしょうか。
文部科学省の「平成28年度子供の学習費調査」と日本政策金融公庫「平成30年度教育費負担の実態調査結果」によれば、幼稚園から大学まで(すべて公立に通った場合でも)子供1人につき教育費は1,043万円もかかることがわかっています。
また、幼稚園から大学まですべて私立の場合、文系では子供1人につき2,508万円、理系では2,578万円にものぼります。
さらに、これが子供2人・3人となれば、教育費は2倍・3倍です。
そして、子供を育てるには日々の生活費も必要になります。
AIU保険「現代子育て経済考2005年度版」によれば、子供の食費や医療費・衣服費・おこづかいなどは、子供1人あたり22年間で1,640万円にもなると計算されています。
さらに自分自身の老後の資金も必要です。
総務省統計局「24年度 家計調査報告」によれば、1ヶ月の生活費は15万円ほど必要であると算出されており、年金だけで暮らしていくことは難しいという現実がわかります。
国民年金がひと月に5万円あるとして、自分で用意しなければならないのは毎月10万円。
仮に90歳まで生きると仮定して考えると、65歳以降の生活費として約3,000万円も用意しておかなくてはならないのです。
シングルマザーの平均貯金額
では、シングルマザーの今の平均貯金額はどのくらいあるのでしょうか。
「国民生活基礎調査 平成25年国民生活基礎調査 貯蓄の状況」によると、ひとり親と未婚の子のみの世帯の場合、703世帯中もっとも割合が多かった貯蓄額は、100~200万円未満でした。
この数字は、シングルマザーの家庭が、いかに金銭的に圧迫しているのかを示している数字だといえます。

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シングルマザーにおすすめの節約・貯金方法
現状を嘆いていても、残念ながら現実は変わりません。
貯金がない方は、まずはすぐにできる節約から始めていきましょう。
固定費を減らす
家賃・通信費・保険料・光熱費など、毎月決まって支出がある項目を固定費といいます。
そして節約に効果的なのは、この固定費を減らすことです。
スーパーで割引商品を買ったりといった小さな節約を毎日コツコツするよりも、こういった固定費を見直した方が効率よく支出をおさえられるんです。
引っ越し費用を払ってでも家賃の安い家に住んだほうが、長い目で見て支出をおさえられるのであれば、思い切って引っ越しを検討してみるのもいいでしょう。


また携帯代も格安SIMに乗り換えるだけで月々5,000〜6,000円の節約になりますし、電気代も電力会社を変えることによって劇的に安くなることもあります。


先取り貯金をする
お給料が入ったら、最初に貯金すべきお金を貯蓄用口座へ入金します。
そして、貯金口座にあるお金はないものと考えて、手持ちのお金だけで1ヶ月生活することを「先取り貯金」といいます。
口座の入金が面倒であったり、つい自分を甘やかしてしまったりするような人には、お給料から自動的に天引きされる定期預金や積立定期預金がおすすめです。
毎月決まった日にちに自動的に貯金用の口座に振込が行われるよう、先取り貯金の設定をしておく方法もあります。


支払いはクレジットカードにまとめる
クレジットカードを使ってお買い物をすると、100円もしくは200円のお買い物で1ポイントが付与されます。
このポイントは1ポイント1円として換算でき、次のお買い物の支払いに利用することができます。
また、クレジットカードの使用で付与されるポイントが数倍になるようなキャンペーンも度々開催されています。
保険料や通信費・光熱費など毎月支払わなければならない固定費をクレジットカードで支払い、ポイント還元をお得に利用している人は多くいます。
家計の支出をできる限りクレジットカードで支払えば、ポイントとして還元されるため節約になるというわけです。
ただし、クレジットカードは便利であるがゆえ使いすぎてしまう危険性もありますので気をつけながら使うようにしましょう。

ローンや保険の契約内容を見直す
自動車などの高い買い物をしたとき、ローンを組んでいませんか?
もしローンを組んでいたら、ローンの契約内容を見直し、より金利の低いところに「借り換え」をすることも大きな節約になります。
商品を購入したそのお店と提携しているローン会社でローンを組むと、金利が高く設定されていることが多いです。
ローンの見直しは確かに面倒な作業ではありますが、銀行などで借り換えることで金利を抑えることができるようになり、大きな節約となります。
ぜひローンを組んでいる方は見直しをしてみてくださいね。
また、生命保険や医療保険も、必要最低限の掛け捨て保険に変更してみてもいいかもしれません。

シングルマザーが収入を増やす方法
とはいえ、節約して貯金をするには限界がありますよね。
貯金を蓄えるために手っ取り早い方法は、やはり「収入自体を増やす」ことです。
転職をする
今の職場でキャリアアップや、昇給が見込みにくいなら思い切って転職を考えてみましょう。
「働いても働いても一向に楽にならない…」
「今の職場に将来がみえない…」
こんな方は職場を見直してみてもいいかもしれません。

副業をする
転職はなかなか難しいという状況であれば、まずは副業からはじめてみましょう。
休みの日にアルバイトを始めてみるのもいいですし、今注目されている在宅ワークに挑戦するのもいいですよね。
データ入力や音声書き起こし、ウェブライターなど…在宅ワークにもさまざまなお仕事がありますので、あなたにぴったりのお仕事が見つかりますよ。


資格をとる
子どもがまだ幼い、などの理由で転職や副業に踏み切れない人は、資格の勉強を始めてみるのもいいですよね。
会社や業種によっては資格を取得すると手当がつく場合もありますし、就職にも有利に働くことが多いです。
通信講座でも独学でも、できる範囲からスタートしてみましょう。
「国家資格をとりたい!」
こんな方は国からの援助も受けられますよ。

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まとめ
統計による子供に必要とされる教育費やシングルマザーの老後の必要貯金額、大きいですよね…。
シングルマザーの平均的貯蓄額を考えると、母親ひとりで子供を育てるのはとても大変です。
無駄なお金の節約、そして収入を増やせるようできることからコツコツはじめてみてくださいね。