シングルマザーの3人に2人は貧困だと言われています。
経済的に頼れる人がいないシングルマザーは、どうしても生活が厳しくなってしまいがちですよね。
まわりの裕福なママ友やその子供をみて、羨ましいと嫉妬したり妬ましく感じることは、母子家庭のママなら誰しもあるのではないでしょうか?
シングルマザー時代の私も、実家が裕福ではなかったため両親に頼ることもできず、毎月生活はカツカツ。
子供を遊びに連れて行ってあげることも、ほとんどできませんでした。
そんなときに経済的に裕福なママ友をみると、
「なんであんなに苦労もせずに生きていけるの?」
なんて妬んでしまうこともありました。
このような嫉妬の気持ちをもつことは、シングルマザー時代の私だけでなく、まわりの母子家庭のママ友たちも日頃から経験している感情だそうです。
まずは、そんな母子家庭のママならではの「裕福な家庭を妬ましく感じた体験談」をいくつか紹介します。
そしてそんな「嫉妬をしてしまう心理」への対処法についても、後述していきますね。
裕福な家庭のママ友に嫉妬…【体験談】
勤務先の社長婦人に嫉妬
友人Nさんは、勤務先の社長婦人から、
「うちはお金がない」
こう言われると、貧乏で惨めな気分になるそうです。
Nさんは会計補佐をしているのですが、社長宅にお金がないなんてことはありえないのだそう。
社長婦人は、Nさんや社員から「お金を持ってる」と思われるのが嫌なのだろうなという気がしていて、それは前々から感じていたそうです。
決して従業員に嫌みを言いたいわけでもないそうですが、シングルマザーのNさんは両親からの援助も得ず、パートも掛け持ちしているからこそ、社長婦人はNさんに合わせようとしてくれていると感じるそうです。
しかし社長夫人に同情的な態度をとられるほど、どんどん惨めになり、
「立派な家や数台の車を持っていて、子供の教育にも存分にお金をかけて。それでも社長宅にお金がないというなら…私は一体なんだろう?」
Nさんの愛車はもちろん中古車、資産などもちろんなく、家も賃貸住まいだからこそ、社長夫人に嫉妬してしまうそうです。
話す機会は少ないものの、婦人と話すときはいつも心が折れそうになるそうです。
勤め先の役員である社長婦人だからこそ、子供が進学するまでは会社を辞めれないため、無下な態度をとれず愛想笑いで乗り切っているそう。
「社長夫人と会話するのが本当に辛いし、なんだかムカつく」
こんなふうにNさんは語っていました。

働けるのに働かないママ友に嫉妬
友人Kさんのママ友には、働けるのに働かないシングルマザーがいるそう。
子供も高学年ですでに大きいため、フルタイムで働けるにも関わらず働いていないのだそうです。
「どうしてフルタイムの仕事を探さないの?」
以前Kさんがこう聞いたとき、
「税金が引かれるのがばかばかしいから」
そのママ友は、こう答えたそうです。
旦那さんがいらっしゃる主婦にも、このような理由でパートをしない人はいますが、このママ友の場合、ご両親がお金持ちで彼女に家を一軒買い与え、さらにご両親が家賃や生活費を支払っているそうです。
母子家庭ですから医療費などの恩恵をめいいっぱい受けている上、必要な出費は彼女のご両親持ち。
月に2回は美容室でトリートメント、ご飯はあまりつくらず外食ばかり、お金使いもあらいのだとか。
Kさんは仕事も子育ても家事も…全て精一杯頑張っているのに、そのママ友の暮らしを比べると、自分の方が遥かに大変なのに、シングルマザーとして同じ扱いをされるのが理解できないそうです。
「裕福なシングルマザーに対しては、ひとくくりにせず、公的な助けを与えてほしくない」
やきもちからか…こんなふうに感じてしまうそうです。

超贅沢なシングルマザーに嫉妬
友人Tさんは、ママ友シングルマザーが超贅沢をしているため、いつも嫉妬をしてしまうのだそう。
そのシングルマザーはいろいろな助成支援を受けていて、保育所や病院は無料。
年収は200万円以下なのですが、ご両親からの支援や元夫からの養育費・税金優遇・公的支援などによって、それなりの収入になっているのだそうです。
子供は常にブランド品やキャラクターグッズ、高額なおもちゃを大量に持っていて、他の子達からも「○○ちゃんいいな~」と羨ましがられているそうです。
小学校入学のときの晴れ着も、数万円の高級ブランドスーツ。
一方Tさんの方は、お下がりの服と傷だらけのフォーマルシューズ…。
さらには、
「子供にパーマかけたの。大人と同じくらい料金がかかったわ〜」
Tさんは内心、
「ブランドスーツだけじゃ飽き足らず、入学式に一体いくらかけたの?」
こんなふうに心のなかで毒づいたそうです。
「グッチのバッグ買ったの。10万円以上したよ」
「指輪とピアスと、時計を買ったの」
「新築のアパートに引っ越したの。保育料がタダだから」
「都会のカリスマ美容師のお店まで髪を切りに行っているの」
子供の習い事にはダンスまでさせていて…Tさん自身の生活との差に、正直苛立ちを感じているのだそうです。

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ママ友への嫉妬や妬み…対処法4つ
シングルマザーが裕福なママ友に対して、嫉妬や妬みを持ってしまったとき…気持ちをリセットするには、どうしたらよいのでしょう。
前章ではいくつかの”嫉妬体験談”をご紹介しましたが、
「反論や対抗もせず、ただただママ友の自慢に耐える」
多くのママは、このように耐える・我慢することしかできなかったとのことでした。
しかし「ただ耐える」だけでは、次第にストレスも溜まってきますし、その人と会う度・話す度に「悔しい!」と思ってしまう気持ちは変わりませんよね。
ここからは、そんな”妬みに対する対処法”を4つご紹介していきます。
「嫉妬してはダメ」と思わないでいい
裕福なママ友に対して、
「なんで私はこんなに貧乏なんだろう?」
「あの人は苦労しないでいいなぁ…」
こう思うと同時に、あなた自身が嫌な気分になっていませんか?
誰かを羨むあなた自身に対して、
「妬むのは悪いこと」
「あんないい人に嫉妬するなんて、私が間違ってる」
こんなふうに、あなた自身を責めてしまうことも多いですよね。
そして「人を羨んではいけない」「自分が頑張らなくちゃ」このように考え直しますが、それでも「羨ましい」気持ちはなかなか消えないものです。
時間が経てば、再び「なんであの人は…」と、また段々イライラが募ります。
結果、あなたのエネルギーをどんどん消耗してしまうんです。
もし誰かに嫉妬してしまうときは「妬んではいけない」と考えるのではなく、
「人間、やきもちを焼くこともある」
「嫉妬は人間として自然な気持ち」
このように自分自身を認めてあげる、大人の心を育てていくことが大切です。
人間いろんな気持ちを抱いて当たり前だと認め、それを大きく受け止める「大人の心」を養いましょう。

疲れをとり、エネルギーを補充する
人はエネルギーが低下していると「人と比べる気持ち」が強くなりがちです。
”人と比べてしまう”気持ちは、人間のとても本能的な感情です。
疲れが溜まってエネルギーが低下している状態では、どうしても”人間の本能”の部分が過剰に強くなってしまうのです。
- いつもはさほど周りの人を気にしないはずなのに、最近なぜか”あの人”の態度が気になってしまう…。
- どうしていつも私だけ…くよくよ考えてしまい、情けなくなってしまう。
- 私をこんな気持ちにさせる”あの人”のことが、次第に嫌いになってきた…!
このようなときのあなたは、相当疲れているのです。
その人の悪口を言うのではなく、まずは「もしかして疲れが溜まっているのかな…」と振り返ってみてくださいね。
仕事や育児、家事…どれも精一杯頑張り過ぎていませんか?
お気に入りの本を読んだり、たまには家事を手抜きしてみたり、一旦リラックスする時間をとってみることも大切です。

言い返したり、反論したり「行動」は控える
嫉妬心を認められないママがよくとってしまうのは、「反撃という行動に移してしまうこと」です。
ここで言う「行動」とは、相手に嫌みを言ったり、まわりの人と一緒になってその人を攻撃するようなことです。
このような行動をしてしまうと、結果的に誰かから反撃にあったり、あなた自身の評価を下げることに繋がり負のスパイラルに陥ってしまいます。
負の感情を持ち続けているのは苦しいものですよ。
辛いときや疲れが溜まっているとき、人は手当たり次第、相手を選ばず嫌みを言ってしまいがちです。
ですが、誰かを攻撃すると必ず自分に返ってきます。
「人の悪口を言ってはダメ」とよく言われますが、それは結局悪口が自分に返ってくること、そしてあなた自身の評判を落とすためなのです。
もし本当に行き詰まってしまったときには、心理カウンセラーに相談してみるのも心が軽くなっていいですよ。
プロのカウンセラーというのはどんな愚痴でも聞いてくれますし、日常の環境と距離を置きながら秘密を守ってくれる存在です。

SNSでの自己開示は避ける
イライラが溜まったときの吐き出す場所としてあげられるのが、SNSではないでしょうか。
しかしここで注意すべきなのは「SNSで呟いた情報は、意外とオーバーに伝わることが多い」ということです。
相手にバレないだろうとオブラートに包みながら投稿したつもりでも、どこからか本人に伝わってしまい、トラブルになるケースもたくさんあります。
本心をちょっと呟いてみただけ、このように軽い感覚でやってしまう人は多いですが、インターネットはあなたが思っているよりも、広大で予想外なことが起こる世界です。
ですから、イライラした気持ちなどは自己開示しないようにしてくださいね。
とはいえ、疲れが溜まって余裕がないときほど「誰かに私の気持ちを分かってほしい」という気持ちが強くなりますから、表現したい欲求も高まってしまいますよね。
そんなときはあなたの不満を「書くだけ」でもある程度満たされますので、一旦その投稿を「下書き」にしてみてください。
そしてイライラが収まったら、その下書きを見返してみましょう。
イライラしていたときとは違い、
「なんだ…しょうもない」
時間が経つと、こんなふうに思えることも多いはずです。
一時期の感情でSNSへ不満を投稿してしまわないよう、気持ちのコントロールを心がけましょう。

まとめ
シングルマザーだと、裕福なママ友をみて羨ましいと思ったり、妬んでしまうこともあるでしょう。
私も再婚前のシングルマザー時代、ママ友に対して妬みの気持ちを持ったことが何度もあります。
シングルマザーはママカーストのなかでも低いポジションで過ごさなければならないことも多く、そんな状況にストレスを感じてしまうママも多いと思います。

自信もなくなり、卑屈にもなっちゃいますよね。
しかしそこで嫌みを言い返したり、SNSなどで反撃するのではなく、あなた自身を認めてあげることから対処してくださいね。
シングルマザーでも子連れで海外移住したり、お金がなくても子育てを精一杯楽しんでいるママもいます。
あなたと同じような「ママ友への嫉妬心」を感じている人はたくさんいますから、「自分だけ」だと思わず、負の部分も認めてあげてください。
- 疲れているならリフレッシュする
- 自信をつけるために国家資格に挑戦する
- 婚活など、ワクワクすることにチャレンジしてみる
などなど、人生楽しく生きる方法はたくさんありますよ。
