ひとりで家事・育児・仕事をしなければならないシングルマザーにとって、希望にあう条件の仕事探しは簡単なことではありません。
さらに仕事は簡単に変えることが難しいため、仕事選びには慎重になりますよね。
これからシングルマザーになる方、シングルマザーになったばかりの方。
先輩シングルマザーがどんな仕事をしているのか気になりますよね。
また、すでに働いているシングルマザーの方でも「今の仕事より条件の良い仕事はないかな…」なんて悩んでいる方もいるかもしれません。
この記事では、
- シングルマザーに人気の仕事ランキング3
- シングルマザーの仕事し5つのポイント
- 母子家庭におすすめの仕事3つ
シングルマザーの多い職種や仕事を選ぶ際に重視すべきポイント、シングルマザーにおすすめの仕事についてご紹介します。
シングルマザーに人気の仕事・職種ランキング

厚生労働省がまとめた「平成28年度 全国ひとり親世帯等調査結果報告」では、母子世帯の母親の就業率や最終学歴・職種などの統計を知ることができます。
なかでも特にシングルマザーの就業率が高い職種ランキング5を紹介します。
1位 事務
一般事務や経理事務、医療事務などの事務職が全体の23.5%で、最も就業率の高い職種という結果になりました。
事務職は業務内容や就業時間などからシングルマザーに限らず、女性に人気のある職種ですよね。
事務には次のような仕事があります。
一般事務
庶務や人事・受付や案内・電話対応などを行う仕事。
会計事務
現金や小切手・手形の受け払いや会計帳簿の記入など金銭に関わる仕事。
生産関連事務
工場や倉庫などで資材や製品の出荷・入荷などに関わる仕事。
営業・販売事務
営業や販売に関わる仕事。
2位 サービス業
次に母子家庭の就業率が高かったのが、美容師やレジャー施設のスタッフ・ケアワーカーや添乗員などのサービス業です。
なお、正規職員・従業員では事務の就業率が一番高い一方、パート・アルバイトではサービス業の就業率が32.8%と最も高い結果となっています。
サービス業には次のような仕事があります。
保育・家政婦
家事や育児・介護などを代行する仕事。
介護サービス
医療施設や福祉施設、または在宅で入浴や排せつ・食事などの介護を行う仕事。
看護助手
医師や看護師の指示のもと、医療行為は行わずに患者さんの食事や入浴の介護を行う仕事。
美容師・理容師
ヘアカットやセット・メイクアップなど美容や理容サービスを行う仕事。
調理人
飲食店やホテル・病院や学校などで調理を行う仕事。
3位 専門的・技術的職業
第3位は、高度な専門的知識や技術を生かした仕事となりました。
専門的・技術的職業には次のような仕事があります。
情報処理・通信技術者
システムエンジニアやネットワークエンジニア・プログラマーなど主にIT業界での仕事。
医療関係
医師や薬剤師のほか、看護師や助産師・レントゲン技師などの医療技術者が含まれます。
士業
弁護士や司法書士・裁判官など司法に関連する仕事。
教育の職業
幼稚園、小・中・高校、大学の教師や学長・園長など教育施設での教育に関わる仕事。
社会福祉の専門的職業
保育士や福祉相談・指導員、ケースワーカーなど、児童や障碍者・高齢者への支援や助言・指導などを行う仕事。
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シングルマザーの仕事し5つのポイント

とはいえ、勤務時間や残業の多さなど、シングルマザーが独身時代と同じような感覚で自由に仕事を選ぶのは難しいですよね。
ここで一旦、シングルマザーの仕事の条件として欠かせないポイントを整理してみましょう。
1. 将来性があること
シングルマザーが仕事をはじめるにあたり、もっとも重要なのは「将来性があること」です。
昇給やキャリアアップが見込めない仕事をしていると、収入を増やしにくいですし、年をとるにつれ転職も難しくなります。
おすすめはWebやIT系の仕事です。
将来性がありますし、デスクワークですので年をとっても続けられますし、経験を積んでキャリアップすることも難しくはありません。
また、IT系の仕事は「リモートワーク可」の仕事を許容している企業も多いため、将来的にもっと自由に働ける環境が整うでしょう。
2. 給与が安定していること
給与が高いに越したことはありませんが、それ以上に「収入が安定していること」も大事です。
季節やイベントによって給与が変動したり、出来高制であったり、また経営状況の安定しない会社はできる限り避けて、安定した給与が約束される会社を選びましょう。
3. シングルマザーに理解があること
シングルマザーは子供の病気やケガなどで、急に早退や欠勤をしなければならないことがよくありますよね。
また、残業や夜勤なども対応が困難なケースが多いでしょう。
シングルマザーの勤務形態に理解のある職種や会社を選ぶことが大切です。
4. 勤務地へ通いやすいこと
子供が保育園に通っている場合は送迎が必要になりますし、子供の体調不良やケガのために勤務地から急遽迎えに行かなければならないこともあるでしょう。
勤務地が保育園から真逆の方向であったり、また遠隔地だと子供の送迎に無理が出てしまいます。
勤務地ができる限り自宅から近い、または通勤経路上に保育園のある会社を選びましょう。
5. 長く働き続けることができること
職場環境や待遇が悪かったり、勤務時間が生活スタイルに合わない場合でも、なかなか簡単に仕事を辞めると決心できないのがシングルマザー。
仕事を選ぶときには、長く働き続けることができる職場かどうかを見極めることが大切です。
母子家庭におすすめの仕事3つ

ここまで、シングルマザーが実際に就いている職種や、シングルマザーの仕事の条件を紹介してきました。
これをもとに、シングルマザーにおすすめの仕事を3つをご紹介します。
1. 介護職・ホームヘルパー
高齢化社会の中、需要が高まっている介護職やホームヘルパー。
シングルマザーにおすすめの仕事の1つです。
人手不足なので仕事も見つけやすく、専門職となるため転職もしやすいという嬉しいメリットがあります。
今後さらなる需要の高まりが見込まれるため将来性も高く、安定して働きつづけることができるでしょう。
ハードワークではありますが、レジ打ちや飲食店などのパート勤務に比べると安定して高い給与も望めます。
さらに、働きながら国家資格を取得することで昇給やキャリアアップも可能です。
2. 保育士
保育士ならあなたの育児のスキルを活かして働くことができます。
また、保育士も人材不足の仕事のひとつですので、就職しやすい・転職しやすいメリットがあります。
そしてなんと言ってもシングルマザーに嬉しいのは、働ける場所が豊富なため勤務時間に融通がきくこと。
また介護の仕事と同様、働きながら国家資格をとれる職場が多いこともシングルマザーにとっては嬉しいですよね。
3. 事務職
事務職は人気の高い職種ゆえに競争率が高いと思われるかもしれません。
ですが事務職は職種の範囲が広いため、常に一定以上の求人があり、条件が合えば比較的仕事を見つけやすいとも言えるんです。
年度末などの繁忙期には多少忙しくなることもありますが、勤務時間が比較的安定しているところもシングルマザーにはうれしいポイントです。
ワードやエクセルなど基本的なパソコンのスキルが求められることはありますが、未経験者でも働ける仕事も少なくありません。
また、派遣社員として働くのであれば、派遣会社の無料ビジネス研修などを受けることもできますよ。
派遣元の会社に事前に勤務可能な時間帯や勤務地を伝えておけば、条件に沿った仕事を斡旋してもらうことができます。
そのため勤務時間や勤務地の融通が利きにくいシングルマザーにとっては働きやすいでしょう。
番外編. IT職
最後に番外編となりますが、シングルマザーにおすすめの仕事としてIT職も視野に入れておきましょう。
就職するには専門知識の習得が必要になる点がデメリットにはなりますが、求人数も非常に多く将来性のある仕事です。
また、働き方改革の影響によって、リモート可・在宅可の企業も多くみられるようになってきているため、在宅で働きたい方にはとてもおすすめです。
さらにディレクターやシステムエンジニアなど、キャリアパスの選択肢も多いため、数年経験を積めば年収をあげることも難しくありません。
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まとめ
シングルマザーの仕事選びの条件をまとめると次の3つになります。
- 家事・育児をしながら無理なく働き続けることができること
- 長期にわたり、安定して十分な給与を得られること
- 長期にわたり、安定して十分な給与を得られること
仕事に求める条件はほかにもたくさんあるでしょう。
ですがシングルマザーにとってまずこの2点の条件を満たしていることが大切です。
条件に合った仕事を、じっくり慎重に探してみましょう。
また、副業をもつこともおすすめです。
「職場がいやだけど仕事をやめることなんてできない」
こんな気持で嫌な仕事に行かずにすむ心の余裕ができますよ。


