「少しでも給料がいい職場へ転職したい」
あなたがシングルマザーなら、子供の進学や老後の不安をひとりで背負っているわけですから当然こう思いますよね。
「30歳も半ばで、これまでろくな社会経験もない。手に職もないし…」
「資格でも取れたらいいけど、お金も時間も余裕がない…」
こんな風にくよくよしてしまって、新しいことへのチャレンジを先延ばしにしていませんか?
カーネル・サンダースは”65歳で起業”して、世界のケンタッキーをつくったという逸話は有名ですよね。
何を始めるにもやる気があれば年齢は関係ありません。
また「でも…わたしには時間もお金もないし…」というあなた。
シンママであれば「”給付金をもらいながら”資格をとるための学校」に通えますし、その給付金をもらっても生活費が足りない人には「条件を満たせば”返さなくてもいい”貸付制度」も利用できるんです。
ここまで読んで「資格取得に挑戦してみようかな…」と思ったあなたに「給付金をもらいながら取れる”国家資格”のランキング」をご紹介します。
母子家庭が受けられる「給付金」と「貸付制度」
あなたが「資格を取りたいな」と思ったら、まずは行政の「就業支援制度」を調べましょう。
シングルマザーであれば、給付金をもらいながら学校に通えるんです。
また貸付制度もあるので、生活費に余裕がない方は利用するのもいいですね。
「借金なんてイヤだ…!」
と思った方!
借金なんてイヤですよね。わたしでも「え〜っ!」って思います。。
ですが、安心してください。
この貸付制度は(東京都の場合)
- 入学準備金として 50万円以内
- 就職準備金として 20万円以内
上記を貸し付けてくれるという支援制度なんですが、
養成機関を修了し、かつ資格を取得した日から1年以内に就職し、東京都内において、取得した資格が必要な業務に5年間従事した場合には全額返済が免除されます。
ひとり親家庭高等職業訓練促進資金貸付事業ご案内【ちらし】より
つまり、資格を取って就職し、5年間その業務に従事すれば「返済しなくてもよい」借り入れなんです。
これは東京都だけでなく各都道府県で実施されています。
このような支援制度があると知っているだけで、お金の心配から少し開放され、安心して資格取得に集中できますよね。

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シングルマザーに「医療事務」がおすすめではない理由
主婦に人気の資格は「医療事務」ですが、シングルマザーにはおすすめできません。
医療事務は、病院やクリニックでのレセプト(医療費や保険など診療報酬の計算など)業務、患者さんへの接客など、医療機関に特化した事務の資格です。
医療機関(病院やクリニック)はコンビニエンスストアの「2倍以上」あると言われているんですね。
- 就職先が多いため、就職や転職がしやすい
- 医療系の仕事は景気に左右されにくい
このような理由から大人気の資格なんです。
また、医療事務は基本的に「事務職」になるので、30代や40代では辛い「体力仕事」ではないですし、残業も少なく勤務時間も決まっています。
医療事務は「民間資格」
ただ、この人気の「医療事務」という資格は「国家資格」ではないんです。
長い目でみたときに”民間資格”と”国家資格”ではキャリアやお給料に大きな差が出てきます。また、就職や転職の際にも「国家資格」はかなり有利です。
シングルマザーなら将来的に「キャリアアップ」や「お給料のアップ」を狙いたいですよね。
となると、取得の難易度は高くなりますが、断然「国家資格」にチャンレンジするのがおすすめです。
シングルマザーにおすすめの国家資格ランキング3
というわけで、下記に「シングルマザーにおすすめの国家資格ランキング3」をまとめました。
おすすめ国家資格No.1 「介護職員初任者研修」
シングルマザーにおすすめの国家資格”第1位”は「介護職員初任者研修」
日本が超高齢化社会になることはご存知ですよね。
それに伴い、2025年には230~250万人介護職の人材が必要になると言われています。
旧ホームヘルパー2級(現在は廃止)相当の資格と呼ばれる「介護職員初任者研修」は、介護職の”入門資格”なんです。
介護職はキャリアアップしやすい
介護職員初任者研修の後に「実務者研修」を経て、介護の実務経験を3年積むと、国家資格である「介護福祉士」の受験資格を取得することができます。
また、2015年12月から加わった「介護福祉士」の上位資格である「認定介護福祉士」へのキャリアアップも可能です。
ケアプランを作成したり、介護現場をマネージメントする「ケアマネージャー」を目指すこともでき、とても将来性のある分野での資格です。
就職・転職しやすい
介護は需要がある業界で、現在すでに人材不足だと言われていますよね。
未経験で資格を持っていない人でも、”働きながら”介護の資格をとれる制度もあるほどです。
就職・転職には非常に強い資格であり、今後も超高齢化社会に従って需要は増えていきます。
初任者研修は資格がとりやすい
カリキュラムは、”実技”90時間程度と”座学”40時間程度の「約130時間」です。
最短1ヶ月ほどで資格が取れるのも嬉しいですね。
また合格率がとても高く、受験者の「ほとんどが受かる」と言われており、通信教育でも「受験者の9割以上は合格」だとの声もあります。
給料アップが見込める
よく「給料が安い」と言われる介護職ですが、厚生労働省の調査では年々給与額が上がってきているんです。
また、夜勤のある勤務先で夜勤が可能な方でしたら「夜勤手当」もつきます。
さらに「認定介護福祉士」などの上位資格を取得してキャリアアップしていけば、将来的にはお給料もグンとアップしていきます。
介護資格 | 平均給与(平成29年) |
---|---|
資格なし | 258,540円 |
初任者研修 | 276,450円 |
実務者研修 | 285,180円 |
介護福祉士 | 307,100円 |
働きながら資格が取れる
「資格なんて取ってる時間はない…すぐに働きたい!」
というシンママにも介護の仕事はおすすめです。
介護の資格講座受講料0円「かいご畑」
例えば、介護専門求人サイトの「かいご畑」
かいご畑の求人から就業を決めた場合、介護の資格講座の受講料が0円(無料)になる『キャリアアップ応援制度』のサポートが受けられます。
関東、関西、東海、中国、九州など、全国に渡る介護職の求人情報を6,000件以上掲載しており、介護の資格がない人でも応募できる求人は多いです。
また、週3日OK・日勤のみOKといったシングルマザーに嬉しい条件の案件も多数あるんですよ。
介護職は人材不足のため、働きながら資格取得が取れる体制が整っていたり、無料の資格取得支援制度を利用できるので、経済的・時間的余裕のないシンママにピッタリの仕事です。
働きながら0円で介護資格が取得できる!
時給1,700円の求人あり「きらケア派遣」
派遣サイトではありますが、高時給求人多数、未経験者・無資格でもOKの求人が多くあります。
- 介護職の未経験者・無資格者でもOK
- 非公開求人=好条件求人を約20,000件保有
- 時給1,700円の「高時給求人」を多数保有
- 充実の福利厚生
- 給料前払いサービス
など「これから介護職をはじめてみたい」シングルマザーに高待遇の求人サイトです。
無資格・未経験OK!時給1,700円の求人あり
国家資格おすすめ No.2 保育士
シングルマザーにおすすめの資格”第2位”は「保育士」です。
保育士もキャリアアップしやすくなった
これまで保育士は待遇も悪く、業務が多岐に渡ることからもキャリアアップは難しい仕事でした。
ですが、2017年4月厚生労働省により、保育士の待遇向上とスキルの専門性強化を目的として「保育士等キャリアアップ研修」が構築されたことをきっかけに、キャリアアップの道が築かれつつあります。
*保育士のキャリアアップの仕組みの構築と処遇改善について
この「保育士等キャリアアップ研修」によって、”副主任保育士”や”専門リーダなかったの以前はなかった「保育士の役職」が設けられ、
- 副主任保育士・専門リーダー 月40,000円
- 職務分野別リーダー 月5,000円
保育士としての勤続年数や、受講できる人員に上限がある、配当が園に任せられている…など複雑なしくみとはなっていますが、この研修は転職・復職時にも有効ですので、キャリアアップを望むシングルマザーにとっては嬉しい制度です。
就職・転職しやすい
共働きする夫婦が増えたことで、保育所に入れない「待機児童」が問題になっていますよね。
つまり「保育士」の仕事は、介護職と並んで求人が多いんです。
保育士に対するニーズは、今後もまだまだ高まると予想されています。
資格を取りやすい保育士
保育士の資格は「正解率60%以上」で合格、また出題形式は「マークシートの択一式」になりますので、難しい資格ではありません。
勉強時間の目安は6ヶ月〜1年という声が多く見られました。
ただし、注意点として「高等職業訓練促進給付金」を利用する場合は、開講されている講座の受講期間が「24ヶ月」で設定されています。
冒頭で紹介した貸付制度も利用できますが、2年間学校に通うことになりますので覚悟は必要です。
ネットの声では「通信教育で働きながら資格を取得した」という人も多いので、
- 通信教育でコツコツ勉強する
- 未経験でも働ける職場を探す
2年間学校に通うのが難しいという人は「通信教育で資格取得」「未経験でも働ける職場を探す」というのもひとつの方法ですね。
未経験・無資格で働ける職場の探し方
保育士として働くには「資格が必須」と思っている人も多いですが、未経験で資格を持っていない人でも、”保育補助”として学びながら働くことができます。
例えば、日本最大級の保育士求人「ジョブメドレー」には、約13,500件の保育士求人が掲載されています。
都心だけでなく、地方も含めた日本全国対応の求人情報サイトなので、地方住まいのシンママでも利用可能です。
無料の会員登録をしておけば、キャリアサポートの無料就職支援を受けられるんですよ。LINEで気軽に相談できるので、忙しいシンママに嬉しいですよね。
さらに、ジョブメドレー経由で採用されると、平均15,000円ほどの「就職お祝い金」をもらえる嬉しい制度もあるんです。
就職お祝い金がもらえる!
給料
その待遇の悪さから離職率が高く、その結果「待機児童問題」を引き起こしており、厚生労働省が「保育士等キャリアアップ研修」を定めるほど、保育士の給料は安いです。
保育士の初任給は「約185,100円」
*保育士の平均賃金|厚生労働省
ただし前述した政府の動きや具体的な制度も導入されており、今後の賃金アップは期待できそうです。
【注意点】受験資格に制限あり
保育士資格の受験にあたって、年齢の制限や卒業した大学・短大の学部は問われません。
ただし、高校卒業未満方の場合は「保育科」を卒業していることや、児童福祉施設で2年以上実務の経験がある、などの細かな受験条件があります。
保育士の仕事内容や資格のとり方など、詳しい詳細を確認したい方は「保育士資格のとり方・働き方まとめ」もご確認くださいね。
国家資格おすすめ No.3 登録販売者
シングルマザーにおすすめの資格”第3位”は「登録販売者」。
登録販売者とは、かぜ薬や鎮痛剤などの”一般用医薬品”の販売を許可されている医薬品販売専門の資格です。
薬局や薬を扱う小売店(コンビニやホームセンターなども含みます)が勤務地になります。
薬剤師ではないのですが、医薬品を販売できる資格を持つ「専門職」としてとても人気のある資格です。
キャリアアップできる
登録販売者として一定の条件下の元で実務経験を積めば「店舗管理者」に就任することも可能です。
薬局やドラッグストアは店舗にひとり必ず「店舗管理者」を設置することが義務付けられています。
医薬品の管理からスタッフの管理まで任される「店舗管理者」にキャリアアップできれば、転職の際にも有利になりますね。
就職・転職しやすい
これまで「薬を販売できる人=薬剤師」でしたが、2009年薬事法が改正され”第二類医薬品”と”第三類医薬品”は「登録販売者」の資格を持つ人が販売できるようになりました。
ドラッグストアだけでなく、コンビニやスーパーでも医薬品を販売するようになりましたよね?
一般用医薬品を売りたい小売店はまだまだあります。ですが「登録販売者」資格保持者の数が追いついていない状態なんです。
つまり、求人がたくさんあるということです。
またコンビニや小売店は街のいたるところにあるので「自宅から近い勤務先が選びやすい」のも魅力ですね。
給料
女性の平均月給は「約198,000円」です。
*賃金構造基本統計調査より
資格のとりやすさはそこそこ
ネットでは「独学で勉強して2ヶ月で取れた!」という人もいますが、行政指定の講座をみていると「6ヶ月〜」の講座が多く、すぐに取れる簡単な資格ではありません。
資格への勉強時間の目安は「約150~200時間」と言われており、登録販売者の合格率は、全国平均で「40%〜50%」と言われています。
医薬品を扱う資格ですので、容易には取れないのは当然かもしれませんね。
【注意点】正社員への雇用は難易度が高い
登録販売者の難点としては「正社員」の募集より「パート」や「アルバイト」の募集のほうが多い点です。
パートやアルバイトだと「時給1,100円以上」という求人が多く、時給は悪くないですし、さらに「資格手当」がつく店舗も多いです。
資格を保持することによって時給は高くなりますが、「正社員としての採用」にこだわる人は少し難易度があがると考えて置いたほうがよさそうです。
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給付金の支援制度で取れる国家資格
シングルマザーは下記の給付金制度を利用できます。
- 自立支援教育訓練給付金
- 高等職業訓練促進給付金等事業
高等職業訓練促進給付金等事業の対象となる資格は、就職の際に有利となるものであって、かつ法令の定めにより養成機関において1年以上のカリキュラムを修業することが必要とされている者について都道府県等の長が指定したものです。
母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業の実施について
となっており、具体的には、
- 看護師
- 介護福祉士
- 歯科衛生士
- 理学療法士
- 保健師
- 助産師
- 製菓衛生士
- 調理師 など
どの資格も簡単に取れるとは言い難い資格ですが、1年以上職業訓練校に通うことができる人は検討してみるとよいですね。
対象の資格は、各都道府県・市・福祉事務所設置町村によって異なることがあるので、気になる人は近くの福祉事務所に問い合わせてみましょう。

資格を取らないという選択肢も
このページではシングルマザーにおすすめの「国家資格」を取り上げました。
最後に紹介するのは「資格を取らなくても就職や転職に有利な職業」です。
あなたは「ここ20〜30年で伸びている業界は?」と聞かれたら、どの業界と答えますか?
わたしなら「IT業界」と答えます。
わたしは13年前にIT業界に興味を持ち、Webデザインを学び、Webデザイナーとしてキャリアをスタートさせました。今はWebデザイナーではありませんが、それからずっとこの業界にいます。
わたしと同期の戦友もWebデザイナーやプログラマーとしてキャリアをスタートし、今でもほぼ全員この業界にいます。
つまり、IT業界って食いっぱぐれがないんです。


- 資格が要らない
- 求人が多い
- 未経験でも働ける
- キャリアアップが容易(経験だけで資格は要らない)
- Webライター/Webデザイナー・ディレクター/マーケッター/プログラマー/コンサルタントなど、職種が多様なのでシフトチェンジしやすい
- 独立できる
やる気があれば独学でも勉強できますし(おすすめはしませんが)、IT業界で働くには資格は要りませんので未経験者でも仕事はあります。
IT業界についての詳細については、このページの趣旨とは違うのでまた別途記事にしますが「IT業界もまだまだ伸びるのでおすすめですよ」といいたかったんです。
そして「資格を取ること【だけ】にこだわらなくてもいいよ」ということも。
- 業界が活気づいている=求人が多い
- 業界の息がながい=将来性がある
- キャリアアップできる=給料があがる
このページで紹介した”シングルマザーにおすすめの国家資格ランキング”は、全て上記の基準に基づき順位をつけています。さらに、登録販売者以外の資格なら未経験でもすぐに働き始めることができる資格を選んでいます。
ただ「資格を取らなくても」「未経験でも」十分に活躍できる、IT業界という選択肢もあります。
職に困ることのない国家資格だし、お給料もいいから「正看護師」の訓練校へ3年も通ったのに「看護師の仕事が全然好きになれなくて辞めたい・・・」では困りますよね。
資格をとることだけにこだわってしまうと、こうなってしまう可能性もあるんです。
なので、資格を取ることだけにとらわれずに「あなたが目指す、理想とする将来像やライフスタイル」をもとに、ぜひじっくり答えを出してくださいね。

